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[#4]天体望遠鏡・自動架台のジャンクを修理してみる(MEADE DS-2000シリーズ)

ギアの修理

前回2枚貼り合わせて作ったギアの軸穴径はドリル広げますが、大抵、手作業で軸穴を広げても軸ブレしてしまいます。そこで、ギアの穴径はシャフト径4.8mmより広い5.0mmのドリルで穴をあけ、中心軸は3Dプリンターで作ったスリーブと治工具で軸中心を合わせることにしました。

こんな2つのパーツを3Dプリンタで作成します
ギアの外径と治工具はほぼピッタリの大きさです。
この作業時には、右のギアはドリルで軸穴5.0mmに既に広げています。
治工具とスリーブもほぼピッタリなので、スリーブの方は軸中心が出せます(と思う)
ギアの方をハンマーで叩くと壊しそうなので、軸側を叩いてます。
軸には少しスーパーXを塗っておきました。
若干ギアの回転に僅かな引っ掛かりを感じるところもありますが、まぁ良しとします。

ギアBOXの修理

ギアボックスの樹脂の種類が何かはよくわかりませんでした。とりあえずABSかなぁーと思ってABS用の接着剤で接着しました。樹脂の素材を簡単に見定める方法があれば教えてほしいです…

結構がっちりくっついた感じがしますが、同じような負荷が掛かればまた割れてしまうでしょう。あまり大きな負荷をかけないよう、モーターの制御側で駆動力をマイルドにするような対応を検討中です。

モーターの修理

実はモーターの方は死んでましたので、同サイズのモノを新しく調達しました。架台の入力電圧と同じ12V用です。

端子形状が違うのは把握していたのですが、微妙なところが違ってました。

軸受けの部分がモーターカバーにハマるようになっているが、外径が異なる。
仕方がないのでヤスリで頑張って削ります
(上の写真と左右逆になってしまいました)
端子部と配線を付けて、モーターカバーを被せれば完成です。
端子部はプラレール動力車の廃材。配線はLANケーブルをほぐしたものです。

ギアBOX組み立て

補修品を組み上げてみました。モーターを回したところきちんと動いたので一安心+嬉しいです!
モーター端子部の厚みが少し増してしまった為、はめ込みがキツ目になってしまいましたが…

ちょっと時間と手間がかかりましたが、やっとギアBOX修理完了です
負荷無しですが、モーターも滑らかに回ってくれました

次は制御基板の方の修理です。制御基板は破損が酷い為、修理は行わずarduinoによる置き換えをする予定です。


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