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人生を彩るショートカットキー 2

きょうはパソコン操作で使うキーボードショートカットキーからWindows JAPANの調査で人気の高かったWindowsキー+ D のお話をしようと思います。

お仕事でパソコンを使っているとき、ブラウザだけ単体で操作するなんてことはめったにありませんよね。電卓で計算して、メールに結果を貼り付けてと複数のアプリを開きながら操作をしていることが今ではあたり前です。

開いてあるたくさんのウインドウを一気に最小化し、デスクトップを表示してくれる機能が

Windowsキー + D

です。
すべてのウインドウを最小化するというのは実は、Windowsキー + M でも同様の操作ができます。
対して、Windowsキー + D は「ホーム」に戻る という意味合いで、微妙に違います。

Windowsキーを押しながら〔D〕のキーを押す

たとえば、Excelなどのアプリを開いてダイアログボックスで何かを設定しているときなどにWindowsキー + M をしても最小化されません。
が、Windowsキー + D はダイアログボックスが表示されていようがお構いなしにデスクトップを表示してくれる強い味方なのです。

人気の秘密はここにあり?
ちなみにデスクトップを表示した際、もう一度 Windows + D をすることで元の作業ウインドウに戻すことができます。

さて、このように一発で戻りたいと思うあなたの〔ホーム〕はどこですか?

居心地の良い場所

ホーム = 居心地の良い場所 、存在論的にはそれは本来在るべき場所 という概念です。
あなたにとってのホームはどこですか?

自分がいちばん自分らしくいられる空間を思い浮かべてみてください。
過去の体験や幼い頃の記憶もひとつのホームと言えるでしょう。

ペルソナ設定(ユング心理学)


そもそも自分自身をかたどっているものはなんでしょう?
役割として考えるなら私は妻であり、子であり、母であり、職場の中では先輩であり、後輩でもある。
すべての役割を降りたとき何者でもない自分をこうである、と断言するのは案外と難しいものです。

社会の様々なかかわりの中で自分の役割がどういうものかを自分の中に落とし込んでそれが自分だと勘違いしているだけなのかも。

家庭では母親を演じ、夫の前では妻を演じ、母の前では子になったりもするわけです。(ユングのペルソナ設定)
このような役割を演じ過ぎると"生きづらくなる"ことがあります。

「良い母であるべき」「采配のできる上司であるべき」など型に当てはめる人間になってしまい、思考もそこからでなければ出てこないようになります。そして、その下には抑圧された欲望(シャドウ)が渦巻いているかもしれないのです。

例えば、家庭内で受験を控えたA君は「しっかり勉強する良い子」の役割を演じます。でも本当はもっと遊びたい、けれども母親の期待にこたえようとその欲求を抑えています。するとどうなるか。夢の中で怖いモンスター(母親の化身)に襲われたりするというのです。(ユングの夢分析より)

役割が人物形成をしていく

「理解のある先輩」「賢い妻」「頼れになるママ友」などを演じ続けると本来の自分がわからなくなることがあります。
ありのままの自分で良いんだよ、と言われても「ありのまま」って何かがわからないのです。(自分迷子の状態)

どのような自分も自分は自分であることを認めることから始めましょう。
親ははじめから親ではないのです。子という存在によって次第に親らしくなっていくのです。
職場でも「Bさんは几帳面だからBさんに頼めば安心だよ」などと言われるとより注意深く丁寧に仕事をこなすように意識することになるでしょう。

公衆トイレの張り紙に「いつもきれいに使ってくれてありがとう」などと書かれていることがありますね。これを見た人には「きれいに使おう」という心理がはたらきます。

これを仕事などに応用するには、あらかじめして欲しい役割を表現してから相手に伝えると、相手の心理にはたらいてそのように行動してくれるということがあります。

例えば、相手が憤慨しそうな難題の案件を切り出す際は「Cさんはいつも笑顔でいてくれるから優しい気持ちでいられるよ」など前置きをしてから本題に入るのです(応用心理学)。

このように何らかの役割を担う(演じる)ことで人はその人物形成を自ら行っていく生き物だということがわかります。

自分の強みを見つけよう

それでは、なぜ人は「良い○○」を演じてしまうのでしょう。
他者に求められている像(役割)が果たせると安心します。期待にこたえられて良かった、認めてもらえた、という安心感・ご褒美感覚です。これによって社会との接点が得られ自身を肯定的にとらえるとができます。

一方、自分を肯定できない心理状態を続けてしまう人もいます。常に自身を過小評価し、中身のない自分がいつか世間にバレたらどうしようという不安を抱えています(インポスター症候群)。

このような人は逆に良い評価をされると気重になり、それがストレスになる傾向があります。自己肯定感の低空飛行を続けていると精神的な限界を迎え社会生活が送れなくなることも。

まずは自分の強みを3つ見つけましょう。自分の強みは自分では見つけにくいものです。

①人からよく褒められるポイントを考える
②人が大変そうにやっているけれども自分はストレスなくできること、を探してみる 
それが答えられれば、それこそがあなたの強みです。

気になる方は、グッドポイント診断 をやってみてください。



さて、あなたのホームは見つけられましたか?
戻れる場所があるということは、常に自身をリセットできるということです。
役割を演じすぎて疲れてしまったときはいつでも自身に帰ることのできる〔ホーム〕へ戻ってリフレッシュしましょう。





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