見出し画像

レディーファースト

レディーファースト。

私は昭和生まれ。典型的な昭和の家庭で育ったので、レディーファーストなんて海外に出るまで経験したこともなかった。男性を立てて、飲み会に行けば、女性はお酒を注いで回って、そんなことも経験した。

初めて海外に住んだのは、オーストラリアのシドニー。どこに行ってもレディーファーストで、「やだー。もうドアは開けてくれるし、エレベーターは先に出入りさせてくれるし、レストランに行けば、サービスもレディファーストだし、外人の男性ってなんて素敵なの?」とか思っていた。結構歳がいった男性がレディーファーストしてくれたりすると、悪い気もしたけど、ありがたく受けたこともあった。それだけで普通の人がすごくかっこよく見えたりして。よくある海外かぶれ(笑)。

そんな文化にすっかり慣れた今でも、とても素敵な習慣だと思っている。歳や役職に関係なく男性がリードして女性を優先してくれるのはとってもありがたいし、気持ちがいい。特に逆の文化を経験したことのある人にとっては、感慨もひとしお(笑)。

つい先日の出張で、アジア人のおじさん集団とエレベーターが一緒になった。レディーファーストに慣れてしまった私、すっかり自分が先に降りるものだと思って、先に出ようとしたら、一人のおっさんとぶつかった(笑)。お互いに「え?は?」と見合って、結局最後は私が譲る形で、おっさんたちが先に降りた。向こうにしてみれば、「おい、俺たちの方が年上だぞ。アジア人の顔してるんだから、それぐらい知ってるだろ。」というところなのかもしれない。私にしてみれば、「ここはアメリカですよ。今時、レディーファーストぐらい覚えてくださいよ。」ってなとこ(笑)。

今の日本の若者は、普通にレディーファーストするのだろうか?

どんな文化にいても、どんな場所にいても、Gentlemen, Ladies, Old, Young, 一人一人が気を遣い合って、譲り合える場所ができるといいな、と思う。私もレディーファースト当たり前で人に(特にアジア人)に接するのは気をつけようと思ったわけです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?