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【カナダで出産シリーズ】助産師との電話面談

バースプログラムの登録をしたSouth Community Birth Program クリニックの助産師と電話面談をする日がやってきました。
電話は40分と聞いていたのですが、平日だったため私は仕事を半休とり、夫は仕事のランチ休憩を普段の時間とはずらして対応しました。


話した内容

はじめに自己紹介や基本的な問診が行われ、面談は和やかに始まりました。
このクリニックの特徴としてスタッフみんなフレンドリーで優しく、多国籍対応の実績があるからか、出産系専門用語がわかってない私に親切に教えてくれる忍耐強さも兼ね備えた最高のクリニックです。

話した内容は主に以下のトピックです。
・両親学級の詳細(料金、日程など)
・PAPテスト(子宮がん検診を出産前と後のどちらでやりたいか)
・血液検査の説明
・2種類の出生前診断の説明と意思確認
・超音波検査の説明
・会社の方で必要になる書類の相談

両親学級


私たちが申し込んだ時点での両親学級は計9回あり、
最初の4回は月に一回、出産直前は2週に1回が2回あり、
出産後にオンラインで3回助産師との面談が設けられています。
各回の参加人数は10組で、そこで他のご家族と知り合って親交を深めるという目的もあるようです。

時間帯は平日の4:15~7:00pmとなっていて、私は1日休みを取って参加、
夫は仕事の時間を前倒しでずらしてもらって参加をすることになりました。

3回以上欠席が予想される場合には1対1のケアの方に申し込みができるようです。

この両親学級の前後どちらかに、10分程度の個別面談時間があり、お腹の様子のチェックや困ったことの相談などをしてもらえます。
費用は$300で、ウェイティングリストがあるため、登録すると決めたらすぐに振り込んで席を確保する仕組みになっていました。

PAPテスト(子宮がん検査)



この検査の説明の時に、最終子宮がん検査を受けた場所や大体の時期を聞かれました。
PAPなんて聞いたことがなかったので、なんじゃそりゃ?という感じでしたが、足を広げて子宮の中を見てガンがないかを見ます。というような説明でやっと理解できたことを覚えています。(医療用語は難しい💦)

希望制で出産前に検査をするか、産んでから検査をするかを選ぶことができます。
一般的に出産前に子宮頸がんがあると分かっても治療ができるかどうかはその状況次第のようですが、万が一のために知っておきたいという人は事前にするようです。
助産師のアドバイスとしては、初マタだし、要らぬ心配を抱えて過ごすよりかは、
出産を終えてから知る方が精神的にいいかもしれないということでした。

私は出産前に知っておいて、必要があれば治療計画なども立てておきたいと思ったので次回の診察でやってもらえるようにお願いしました。

血液検査


健康的な妊娠生活を送るために、今自分の体はどんな養分が足りていて、何が過剰なのかなど、血液検査や尿検査で調べます。
これはクリニックからの紹介状があればどこのLifeLab(血液検査の専門クリニック)で検査を受けても構わないとのことでした。
検査工程についてはまた別記事でご紹介します。
また、出生前診断を受ける場合はこの血液検査を同時にうけることができます。

出生前診断



一番妊娠をする上で気になるのは、可愛い我が子が健康で生まれてきてくれるかどうか。今後の育児をする上で障がいを抱えて生まれてくるのかどうかという点かなと思います。遺伝性の障害の有無を確認できる検査が出生前診断となります。

バンクーバーで用意されている出生前診断には2種類あります。
・SIPS(政府から提供される) 無料
・NIPT(民間から提供される) 有料$500

SIPSは政府から提供されていることもあり無料ですが、妊娠9~13週で1回目の血液検査、15~20週で2回目の血液検査をする必要があります。
また検査の正確性は80%程度で、もしこの2回の血液検査で陽性判断が出た場合にはクリニックの紹介状を持ってNIPTを受けることができます(その場合は無料)。
それでもさらに陽性判断だった場合は羊水検査といって、お腹に針を刺して羊水を少し抜き、そこから赤ちゃんに障害があるかを確認できる検査も受けられます。

NIPTは日本でも一般的になってきている出生前診断ですね。
こちらは99%の正確性があり、血液検査も一発で終わる上、妊娠9~10週目に受けることができる最強の血液検査です。ただしその分$500かかってくるので費用を抑えたい方はSIPSで地道に検査をすることになります。

この電話面談の時に助産師の方に聞いたのですが、検査をして万が一障害の有無が陽性だった場合、中絶を選択できる期間に特に期限はないとのことでした。
日本では中絶を希望する場合妊娠21週6日までと決まっているようなので、ここは新しい発見でした。

私たちは検査にお金をかけるくらいなら、ベビー用品にお金を回したかったのでSIPSで検査を進めました。

超音波検査


カナダで妊娠出産する場合、超音波検査は全妊娠工程の中で基本的に2回のみとなります。日本での出産体験ブログなどを読んでいると、4週に1回は超音波検査があり、3Dエコーもやってもらえる上にクォリティの高いエコー写真まで無料でもらえるのに・・・カナダはないんです。

最初はもちろん不安になりました。
お腹の中を透かして覗くことができないので、胎動が始まった17周までは「生きてるのかな・・・」なんてお腹に問いかけることも少なくはなかったです。
英語で" I wonder if they are alive?" なんて言っていると、かなりネガティブに捉えられるので" I hope they are ok." と言うようにしていました。
生死に関する用語に関して英語話者の人は意味を直球で捉えるので、日本語で「大丈夫かな?」の意味で言っても、言い回しを変えないといけないことを学びました。

超音波検査はこれも専門のクリニックに紹介状を持って行き、そこで検査をしてもらう形になります。

1回目の超音波検査は10分程度で終わり、最初の5分は夫は待合室で待機し、私だけ部屋に入って検査を受け、医師が夫を呼んできた時にエコー画像を見せてもらえて体重や身長、心臓の位置などの説明を受けました。

エコー写真をくれたのですが、A4のコピー用紙に印刷したものだったので大した感動はありませんでした。

3Dエコーを受けたり、DVDをもらいたい場合は専門のクリニックに予約を取って$300〜$500程度で受けることができると聞きましたが、私たちは生まれてからの姿を楽しみにしようということでやりませんでした。

2回目の検査は病院が変わり、40分の検査を受けました。
この時は夫が約30分ほど待合室での待機となり、私は医師がエコーをする間暇だったのでケータイをいじって大人しく寝転んでましたw

最後の5分程度で夫を呼び、心拍数や胎児の大きさの説明を受けて終わりました。
性別やより詳しい質問は、産院の方で教えますということだったので、South Community Birth Programの予約時に性別やその他の情報を教えてもらうことができました。

カナダではベビーシャワーをするときに性別を発表することも多く、性別を知りたいですか?封筒に入れてお渡ししましょうか?という確認をされました。

夫がサプライズが苦手ということと、赤ちゃんの名前を日本語でも英語でも読める名前を時間をかけてゆっくり考えたかったので、その場で教えてもらいました。

必要書類



特に関係ない方も多いと思いますが、私の会社ではつわりなどの理由で会社を欠席する場合に、会社が提携している保険会社からの要請があれば病欠日数を消化することなく、無断欠勤の扱いにならないようにおやすみできる福利厚生が存在します。

そのために医師や助産師からの書類を出してもらえるかどうかの確認をしました。

カナダの会社はかなり働き方改革が進んでおり、福利厚生に妊娠出産系のサポートが含まれていることが多いので、HRに問い合わせしてみるといいと思います。


ここまでつらつら書きましたが、少しでもバンクーバーでのマタニティライフの詳細が分かったらいいなと思います。

次回はクリニックでの助産師との面談について書いていきます。






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