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57歳米留学・就職・永住権取得記(5) 就職の近道はOPT!
アメリカ就職への近道、「OPT」。
てなことで、「週刊NY生活」編集長の三浦良一氏が、どこの馬の骨ともわからぬ私を待ってくださっていた。
このミニコミ紙は去年2024年で創刊20周年を迎え、コロナ後の現在も発行を継続している。日系大手新聞社の記者だった三浦氏らが、所属していた新聞社のNY撤退をきっかけに、自分たちで立ち上げた日本人向け無料新聞がこれ。記事内容が堅実で多岐にわたり、ニューヨークで暮らす日本人には必須とも思われる良質な新聞である。
話を戻そう。
私が編集室を訪ねると、三浦氏は私に椅子を勧め、「アメリカで就職したい」という話を、とてもとても真摯に静かに聞いてくださった。そして、私を雇える雇えないという話は全くせず、なんと私に留学するよう勧めたのであった。
彼の話をまとめると、こういうことになる。
まずは留学しなさい。アメリカの大学に留学して学位プログラムを修了 すると、OPT (Optional Practical Training) 制度を利用して、学業に関連する分野で1年間働くことができる。つまり、1年間の就労許可が得られます。だから短大でいいから入学し、卒業してOPTで働きなさい。気に入られれば、その会社があなたを採用するかもしれません。また、うちの新聞社は、貴方を夏休み期間中にインターンシップで採用することができます。とにかく、まずは留学するのがアメリカ就職への近道です。
「うおぉ~~! そうだったのかあ~ッ!」
私は、神からの啓示を得たジョセフ・スミスのように別人となり、摩天楼のはざまを韋駄天のように疾走してホテルに帰った。きっとしばらくは瞳孔が開いていたと思う。
早速、留学業者を探した。探しまくった。そして、私にとって「運命の留学斡旋業者」を探し当て、ニューヨーク州のコミュニティカレッジに入学したのは、それから三カ月半後。2017年8月22日には再び、今度は旅行者ではなく留学生として、マンハッタンの地に降り立ったのであった。。。
次回は、その「運命の留学斡旋業者」を書く。