旅の仕方を再考する
旅の仕方とかいろいろあるんで、各々好きな形があると思う前提です。
日帰りで敦賀に行った時のこと。
気比松原で日本海を眺めながらぼーっと本でも読みたいという以外に大きな目的はなかった。
新幹線が延伸する前と後で比べてみたい、3年ほど前に来た時を振り返りながらまた、歩こうかと思っていた。
関東から敦賀まで新幹線を乗り通す人はあまり多くないかもしれない。3時間の移動は結構疲れるものだと改めて思った。関東から北陸に行くのであれば、北陸新幹線と東海道新幹線の一周ルートにすると安くなる場合がまあまああるので、おすすめしておく。
氣比神宮で参拝をし、赤煉瓦倉庫〜敦賀港〜気比松原〜敦賀駅と歩いた。
駅前にはスタバや商業施設ottaがあり、図書館や飲食店、ホテルと工事中だったところが開店して、綺麗に整備されている。レンタサイクルは前来た時と変わらずにあり、街を歩いていてもサイクルスポットと点在しているので、サイクリングにもってこいの街。
敦賀港まで来ると、後ろ3方は山に囲まれているということに気づくだろう。この敦賀近辺の地形は北陸の玄関口として特徴的である。また、ウラジオストクまでの船が出ていた歴史もあり、そこからヨーロッパへ向かう玄関口としても機能していた街だ。
晴れた日に、好きな日本海を見ながら読書したりぼーっとしたりといったことをやってみたかった。自然の中でぼーっとするのは実はあまりやったことがない。
今までいろんなところに行ったが、ハイキングやサイクリングなど動くことが大半だった。また、行ってみたい場所が旅の目的になると、写真撮ったり行くこと自体が目的になりがちになる。それは自分が考える旅の目的としては、本末転倒では?と考える。
また、東京に住んでいるときれいな海を見に行くのは割と大変だ。あくまで自分好みではあるが。
山と海どちらが好きかと言われれば、海だ。海の開放感は凝り固まった思考回路を解いてくれる感覚だ。かといって白神山地を歩いて、1日緑に囲まれる癒しも幸せである。
日帰りで敦賀まで、読書をしにぼーっとしに行くのは…と思われるかもしれないが、好きな日本海を見ること、本を読むこと、ぼーっとすること、を満たしているのは、気比松原がいい距離感で自分の中での答えである。
他にもいろんな場所を発掘したい。
自分の好きな場所で、ただただ何もしない時間を過ごすこと。
凝り固まった思考回路を解く時間をつくること。
そういう旅がしたかったんだと気づいた。しかも日帰りで行ける。
行きたい場所を巡るのもいいんだけど、こういう時間を多めにとる旅へスタイルが変化していきそうである。
さらに、日帰りならどのレベルまでできるのかチャレンジしてみたい気持ちでいる。荷物は最小限で。愛用しているのは、ミステリーランチのDISTRICTの2L のやつ。