バジル香る鶏鍋"Lau Ga La E"の店 「Hoi Ngo」
初訪 2019.08 更新 2023.10.03
「エー(É)」と呼ばれる、バジル系のハーブをふんだんに使用した、あっさり鶏塩鍋「ラウ・ガー・ラー・エー(Lau Ga La E)」。
ベトナム中南部の高原地帯ダラット(Da Lat)や、海辺の街フーイエン(Phu Yen)の名物料理で、口の中に広がるエーの葉の清々しい香りと、やさしく滋味深い味が印象的。上品で飽きのこない味は、日本人の味覚にもきっと合うはず。と思う、個人的にも推しの鍋料理です。
今回取り上げるお店は、ベトナム人に人気のどローカル店。
フーイエン出身の店主が営む、ラウガーラーエーの専門店「Lau Ga La E Hoi Nho(ラウガー ラーエー ホイゴー)」です。
2018年頃からこの料理の人気がじわじわと広がるとともに、市内で提供するお店も増えたのですが、ここは当初から地元で評判の一軒。歩道にせり出したお外席がメインですが、人気とともに拡張し毎晩賑わっています。
アクセス
場所は、ニエウロック=ティゲー運河に沿って走る「チュオンサ(Truong Sa)通り」の一角。街の中心部から車で15分ほどの3区にあります。
すぐ目の前をバイクが行き交う歩道上なので、小汚い店はちょっと…という方は厳しいかも。ですが、川沿いの開放感と歩道にプラスチックイスのローカル感を味わいたい方、アジアらしいお外ごはんを楽しみたい方にはオススメです。
メニュー
メニューはベトナム語のみ。そのため外国人には少々ハードですが、とりあえずメニュー左上の「ラウガーラーエー(Lau Ga La E)」を頼んでおけばOK。S・M・L サイズがあり、2人ならSサイズ20万VND(約1220円)がちょうどいいサイズ感です。
もし、足りないなと思った場合は野菜(Rau Them)やブン(Bun Them)を追加することも可能。
鍋以外には、「手羽先のヌクマム揚げ(Canh Ga Chien Nuoc Mam)」や「鶏のレモングラスチリ炒め(Ga Xao Xa Ot)」などの料理も数点あり、中には「Ngọc Kê」と書かれた鶏の睾丸(鍋の具材)もあるので、チャレンジャーな方は挑戦してみては。
料理
このときは2人だったので、Sサイズを頼んでみました。
鍋の具材は、地鶏やキノコやタケノコなど、山の恵みがたっぷり。爽やかな香りのエーの葉や米麺ブンが、別皿で盛られて出てきます。
鍋の具材だけでなく、スープの味付けや付属の調味料にもエーの葉が使われているため、具材やスープ、何を食べても香りが楽しめて、香り好きにはたまらない逸品。
食べ方はそれぞれ好みのスタイルでOKですが、
一般的にはまず
01. ちぎり入れたエーの葉と具材を軽く煮る
02. それぞれのお椀に米麺ブンを適量ちぎり入れる
03. ブンの入ったお椀に、具材とスープを取り分ける
04. エーの葉入りの塩唐辛子とライムを好みで投入
のスタイルでいただきます。
※ 鍋自体はそこまで辛くないものの、小さなグリーンチリが入っているので、苦手な人は先に取り除いてしまった方が安心かもです。
鍋料理の人気が根強いベトナムですが、今のところ主流なのは海鮮鍋や酸っぱ辛いタイ風鍋。水炊きのようなあっさりとした鍋が食べたいなあというときに、ベトナムのローカル店でそれを見つけるのはかなり難しいのですが、ラウガーラーエーはそんな中で貴重な、あっさり塩味の鍋。
具材もキノコ・タケノコなど、まさに "山の鍋" といった食べ慣れた顔ぶれで、山の恵みと現地のハーブを組み合わせた爽やかな香りの鍋は、一度味わってみる価値ありです。
Lau Ga La E Phu Yen Hoi Ngo
/ラウガーラーエー フーイエン ホイゴー
住 716B Truong Sa, Q.3, HCMC
営 10:00〜22:00
電 0919・751・279