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全4店舗紹介。空間を味わうデザインカフェ「Okkio Caffe」
初訪 2018.11 更新 2022.05.07
細部に至るまでこだわり尽くした、デザイン空間が魅力のオシャレカフェ「Okkio Caffe(オッキオ・カフェ)」。
デザイン賞の受賞歴を持つ店舗や、ヴィラを使った店舗。アパートをリノベーションしたお店など、店舗ごとに異なる空間を持ちながら、どの店も詩的な雰囲気が漂う「空間を味わう」カフェです。
2018年に、ベンタン市場(Cho Ben Thanh)の近くにひっそりと1号店をオープンして以降、SNSなどで話題に。その後、欧米人の多いエリア・タオディエン(Thao Dien)や、閑静な3区にも出店。
現在は、計4店舗に増えました。
メニューは、新手法で作られたロブスタ豆のベトナムコーヒーやアレンジコーヒーのほか、豆や抽出方法を選べるブリューメニューもあり、こだわり系のコーヒーが味わえます。
とはいいつつですが(笑)
個人的にオススメなのは、良質なアラビカ豆を使ったアレンジラテ。
「バナナラテ」や「アーモンドラテ」がオススメです。
まずは各店舗の紹介から。
それぞれに個性ある空間づくりがされているので、ぜひ自分好みなお店をチェックしてみては。(住所などは最下部をご参考に。)
■ レロイ店
ベンタン市場(Cho Ben Thanh)から徒歩すぐの1号店。
賑やかな中心地にありながら、2階(日本でいう3階)まで上がるので、騒がしさも気にならずゆっくりできるお店です。
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店内を見回してみると、コーヒーのドリッパーの形をしたランプシェードや、焙煎機の漏斗にも似たテーブルの脚。
レトロなタイルや、コロニアル建築に時折残る波型装飾などなど、細部にまでこだわりが感じられるデザイン性の高い空間が印象的です。
写真上のソファ席以外にも、カウンター席などがあり窓際からはレロイ通りやベンタン市場が見下ろせます。
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↑ お店の入口は、レロイ通り120番地のここ。
ベトナムのカフェチェーン「フックロン(Phuc Long)」の隣にある、このオシャレで小さな間口が目印です。ここから入って突き当たりのらせん階段で、上階へ。
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たどり着いた2F(最上階)がカフェです。
■ レロイ店
住 120-122 Le Loi, Q.1, HCMC
営 7:30〜22:00
電 0848・011・118
■ スアントゥイ店
オシャレなショップやレストランが軒を連ね、欧米人に人気のタオディエン(Thao Dien)地区。そのメインストリート、スアントゥイ(Xuan Thuy)通りに佇む路面店。
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ひと際目を引く、インパクト大な外観が目印です。
この個性的な店舗デザインを手掛けたのは、「September Saigon(Ins)」や「Moc Little Farm(HP)」などのオシャレカフェを手掛けるデザインスタジオ「Red5Studio(HP)」。
この店舗デザインは2020年、ベトナムメディア「Vietcetera」の主催する「ベトナム・バー&レストラン アワード」で、「デザインオブザイヤー」を受賞しています。
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ちなみにデザインの構想は、木村拓哉さんも出演した映画「2046」にインスピレーションを得て練られたものだそう。ファサードに列車の窓をイメージした鉄枠を設るなど、1日の中で表情を変える物語のある空間を演出しています。(参照:ArchDairy)
雰囲気のある壁のグラデーションや、レトロ&モダンな素材の組み合わせが、どこかロマンティックで叙情的な趣きを感じさせる店舗です。
■ スアントゥイ店
住 110 Xuan Thuy, Thao Dien, TP. Thu Duc
営 7:30〜22:00
電 0899・188・386
FB
■ ドンコイ店
観光のメインストリートである、ドンコイ(Dong Khoi)通りに位置する店舗。市民劇場(オペラハウス)の斜め前という好立地なので、街歩きの途中にふらっと立ち寄ることもできます。
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カフェへは、写真上のシェードがある中央のアートアーケードから入り、右手に曲がって階段を上ると到着。以前、カフェ「L'USINE」があった一角に2022.4月にオープンした新しい店舗です。
OKKIOの上階には、また別のカフェRedDoor Cafeがあります。
住/ 2F, 151/3 Dong Khoi, Q.1
OKKIOの文字が書かれた看板を目印に、お店に入ると
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コンパクトながら、洗練されたリノベ空間が迎えてくれます。よく見るとこの店舗もランプシェードがコーヒーサーバー型になっていますね。
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![](https://assets.st-note.com/img/1651827330813-BUR0rJMYTB.jpg?width=1200)
ベランダからはオペラハウスが目の前に!
オペラハウスとドンコイ通りを行き交うバイクを眺めながら、朝のコーヒーを楽しむなんていうのもいいかもしれません。
■ドンコイ店
住 1F 159/1 Dong Khoi, Q.1, HCMC
営 7:30〜22:00
電 0816・888・955
FB
■ ファムゴックタック店
フレンチスタイルのヴィラを利用した、3区にある店舗。
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無機質と有機質をバランスよく組み合わせた中庭や、
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光と風を屈折させるガラス壁の廊下など、実験的なデザインを取り入れています。
路地沿いにある母屋(ヴィラ)は、テーブル席やカウンターのある2階建て。
中庭を挟んだ離れの2階にもテーブル席があるので、ぐるりと見渡してお気に入りの席を見つけてみるのもいいかもです。
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帰り際によく見たら、バルコニーの柵に「SAIGON - OKKIO」のアイアン装飾が。店舗デザインの視点で見ると面白いお店です(ど素人です)。
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お店の正面から見た画。ファムゴックタック(Pham Ngoc Thach)通り41番地の路地を入ったところにあるこの一軒家です。
■ ファムゴックタック店
住 41/1 Pham Ngoc Thach, Q.3, HCMC
営 7:30〜22:00
電 0899・188・286
FB
メニュー
コーヒーを中心にコールドプレスジュースや紅茶などが揃う「Okkio」。特にコーヒーにはこだわりがあり、抽出方法や豆を選択できる “ブリューメニュー” 、国産ロブスタ豆を使った “ベトナムコーヒー”、アラビカ豆を使った “アレンジラテ” などを用意しています。
↓ メニューのイメージ
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ベトナミーズコーヒーやコールドティー、ケーキなどのパストリーetc…と、項目がインデックスのようになっているので、好きなところでめくりましょう。(金額は下の3桁 ”000”が省略されています)
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こちらはアラビカ豆を使った水出し(コールドブリュー)と、ロブスタ豆を使ったベトナムコーヒーで、どちらも中南部ラムドン省の豆を使用しています。メニュー名の横に●がついているものがお店のオススメだそう。
ドリンクのほか、ブラウニーやシナモンロールなどのスイーツ、オリジナルの豆の販売などもしています。
メニューの中で個人的におすすめなのは、コーヒーを使ったアレンジラテ。
お店の一番人気も、さまざまな種類のラテとのことで、いくつかピックアップしてみました。
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ローストしたアーモンドが香ばしい、飲み応えのあるラテ。
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ほろ苦コーヒーと甘くまろやかなバナナが相性ぴったりなラテ。
![](https://assets.st-note.com/img/1651824725069-gwDvZ3Zqhf.jpg?width=1200)
シャリシャリしたココナッツミルクのアイスブレンデッドが、南国のクールダウンにぴったりなラテ。上にはココナッツチップが乗っています。
フレンドリーなスタッフも多いので、メニュー選びに迷ったら相談してみるのもありです。
店名の意味するもの
最後に、「OKKIO」という店名について小話を。
店名は、イタリア語で "目" を意味する「Occhio」から名付けられたもので、目といっても "3つめの目" を表す「サードアイ」の意味。「知恵や知識」の意味が込められています。
読書や経験から得た知識を、時折Facebookでシェアしたり、読書イベントを開催したりして、お客さんと独自の交流をしている「Okkio」。
ベトナム人のオーナーさんは村上春樹にも影響を受けた読書家で、どの店舗にも数冊本が置いてあるので、1人で過ごすカフェ時間に読んでみてもいいかもしれません。
そして、ここも「知識のシェア」につながるかもしれませんが、お店のWifiパスワードは、オープン当初から変わらず「メメント・モリ(memento mori)」という言葉。
これはラテン語で「死を忘れるな」という意味なのですが、決してネガティブな意味ではなく、「誰もがこの瞬間も期限に向かって進んでいる」という事実に気づくことで、"いま生きていて、コーヒーを楽しんでいること" に感謝することができる、という気づきから採用したもの。
締切を意識すればがんばれる みたいな 笑
人生を豊かにするスイッチのような言葉を、私もここのパスワードから教えてもらいました。
特にデザイン好き、写真好き、読書好きな人には楽しめそうな、心地良く見応えのあるカフェ。
こだわりの空間で、このときだけのひとときを過ごしてみては。
Okkio Caffe / オッキオ・カフェ
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