【バンメトート】 名物から人気店まで。おすすめグルメ 8選
旅行時期 2022.04 更新 2022.08.31
ベトナムの中部高原地帯に位置する都市「バンメトート(Buon Ma Thuot)」。コーヒーやカカオの産地として有名な山間の街には、山の恵みを生かした名物グルメが並びます。
今回は、旅行中に食べたバンメトート名物や地元の人気店を8つピックアップしてみました。ホーチミン市ではなかなか食べられないメニューもあるので、バンメトートに行ったときはぜひ挑戦してみては。
1. 骨付き肉のせ米麺
Bun Chia / ブンチア
まず1つめは、バンメトート名物のこちら。
冗談みたいな骨付き肉がどどんとのった、肉比率がおかしい米麺「ブンチア」です。
レモングラスをしっかり効かせたブンボーフエ風のスープに、太めの米麺ブンの組み合わせ。ここに牛肉をのせればブンボーフエができあがりそうなのですが、ここでのるのは豚の後ろ足。
今回行った人気店「Quan Co Chua」では、1杯あたり400〜500gもの骨付き肉がのるそうです。
見た目のボリュームはインパクトがありますが、鍋でじっくり煮込まれた肉は柔らかく、スープもあっさりしていて女性でも無理なく食べ切れるサイズ感。なんでも、ブンボーフエには欠かせないアミの発酵調味料「マムルォック(Mam Ruoc)」の量がブンチアの場合は控えめなため、クセがなく食べやすいそう(参考: Daktrip)。仰る通り、発酵系の香りは気にならずにレモングラスの香りを楽しみながら完食しました。
メニューはベトナム語表記ですが、今回注文したブンチアは、メニュー1番上の「CHIA(チア)」。注文時に「ブンチア」というと伝わります。
ほかには、半生肉と牛肉団子がのった「TAI VIEN(タイ ヴィエン)」、牛肉と後ろ足の「BO CHIA(ボーチア)」などもあります。
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Quan Co Chua/クアン コーチュア
住 222-224 Nguyen Tat Thanh, Buon Ma Thuot, Dak Lak
営 早朝〜20:00頃 ※売切次第終了
電 091・5412・025
2. 竹筒おこわと地鶏の炭火焼き
Com Lam / コムラム
Ga Nuong / ガーヌン
中部高原地帯(Tay Nguyen)など、山岳地帯の名物料理として度々登場する竹筒おこわ「コムラム(Com Lam)」。
若い竹の中にもち米を入れ炭火で炊き上げたもので、炊き上がりは香ばしくてもっちり。ゴマ塩につけながらもちもちとした食感を噛み締めます。
そして、コムラムと一緒に食べる定番のおかずは、地鶏の炭火焼き「ガーヌン(Ga Nuong)」。こちらはハーブやライム入りの青唐辛子タレとともにいただきます。
このとき行ったのは、料理名「ガーヌン コムラム」がそのまま店名になったポツンと一軒家レストラン。道中は必ずや不安になるであろう、僻地ともいえる奥まった場所にあるので、個人的にはランチ利用がおすすめです。
このお店では、仕入れ値の高い地鶏を使っているためサイズは小ぶりですが、締まった肉質と強い旨みが堪能できる炭焼き地鶏は、レビュー評価の高さにも納得の味。
メニューはベトナム語のみなので少々ハードですが、上の料理写真やGoogle Mapの画像を見せての注文も可能。とりあえず「ガーヌン、コムラム」と伝えれば料理はきっと出てくるかと思います。
メニューにはほかに
「イノシシの竹筒焼き(Heo Rung F Nuong Ong Tre)」14万vnd(約830円)や、お客さんがよく注文していた「茹で山菜(Rau Rung Xao)」6万vnd(約350円)など、バンメトートらしい山の料理が揃っています。
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Ga Nuong Com Lam/ガーヌン コムラム
住 383/81 Nguyen Van Cu, Buon Ma Thuot
営 9:00〜21:00
電 093・2514・226
FB
MAP
ちなみに帰ってから、クチコミの中に「ホーチミン市のゴーバップに支店がある」という話を発見…。気になったのでFacebookで現在質問しています笑
また判明したら、改めて情報を更新したいと思います。
https://www.facebook.com/ganuongcomlamgovap/
https://goo.gl/maps/KKLVg6zePwFP2e8S6
3. バンメトート風 蒸し春巻き
Banh Uot Thit Nuong Ban Me/バインウット ティットヌン バンメ
ぷるもち食感の米粉の蒸し生地に、焼いた肉や細切りマンゴー、高菜漬けなどを包んで食べる名物料理。
(お店にもよりますが)まず席に着くと基本のセットが運ばれてきて、スタッフが蒸し生地をひたすら補充してくれるため、あとは手巻き寿司感覚でとにかく食べていくだけ。
エビでんぶとネギを散らした米粉の蒸し生地に、それぞれ好きな具材を包み、ヌクマムベースのタレ「ヌックチャム」や臭旨いエビの発酵ダレ「マムトム」につけて食べます。
食べ終わったら回転寿司のように皿を積み上げていくのですが、グループ客ともなると食べ終えた皿の量で人が見えなくなることも 笑
思わずお皿と一緒に記念写真を撮りたくなる、エンタメ性のある料理です。
今回は、バンメトート風蒸し春巻きの専門店の中でも有名店の「Banh Uot 45」へ。連休ということもありお店の前はすごい行列でしたが、運良くありつけました。(数組後ろで売り切れだった模様)
有無をいわさず生地が補充されていくさまは、わんこそばさながらで面白いです。蒸し生地(バインウット)は1枚 約6円と爆安で、2人で20枚ほど食べた結果、具材を含め600円弱でお腹いっぱいになれました。
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Banh Uot 45/バインウット45
住 45 Tran Nhat Duat, Buon Ma Thuot
営 14:00〜20:30
電 090・655・2998
FB
ちなみに、ホーチミン市内でもこのバンメトート風蒸し春巻きが食べられます。オススメのお店はこちらです☟
4. タマリンドソースの牛焼肉
Bo Nhung Me / ボーニュンメー
こちらはバンメートートで長年その名を知られる、牛肉料理の有名店「Ca T e Quan」。看板メニューは、この甘酸っぱいタマリンドソースの牛焼肉「ボーニュンメ(Bo Nhung Me)」です。
野草を食べて育った臭みのない赤身肉に、自家製タマリンドソースや五香粉、レモングラスをたっぷり絡め、卓上の鉄板で焼き上げる料理。
基本的にスタッフが焼いてくれるので、トマトやタマネギ、レタスやハーブも入れながら焼き上がったらあとは食べるだけ。唐辛子入りのベトナム醤油ヌックトゥン(Nuoc Tuong)で味を調節しながら、バインミー(パン)で熱々ソースも楽しめます。
もし、甘めの料理はちょっと苦手…という方は、
「バンメトート牛焼肉(Bo Ban Me)」15万vnd〜(約890円〜)や、「牛肉レアサラダ ライム風味(Bo Tai Chanh)」10万vnd(約590円)などもいいかもです。
☝︎ほかには、イノシシ(Heo Rung)料理なども…興味のある方はぜひ。
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Ca Te Quan/カテ クアン
住 140 Le Thanh Tong, Buon Ma Thuot
営 10:00〜23:00
FB
5. かた焼きそば
Mi Xao Gion/ミーサオヨン
こちらはバンメトート名物ではありませんが、ベトナム版かた焼きそば「ミーサオヨン」が人気の食堂。
中華系店主が作る料理には定評があり、席は瞬く間に歩道まで一杯に。メニューは、肉野菜炒めののった香ばしいかた焼きそばのほかに、フォー焼きそば(Pho Xao Mem)やワンタン麺(Mi Hoanh Thanh)、スイートチリソースで食べる揚げワンタン(Hoanh Thanh Chien)などがあります。
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Quan An Mi Huong/クアンアン ミーフン
住 3 Mac Thi Buoi, Buon Ma Thuot
営 16:00〜22:00
FB
6. 具沢山汁なし餅&おやつバインミー
Banh Duc/バインドゥック
Banh Mi Kem Trung/バインミーケムチュン
ご当地料理というわけではありませんが、「バンメトートでホットな店」とベトナム語検索したら出てきたかわいいお店。プラスチックイスを並べて歩道で食べるストリートフード店です。
ベトナム版お雑煮とも称される北部料理のバインドゥックノン(米粉とタピオカ粉を溶いて練った餅にひき肉やキクラゲ入りのスープをかけたもの)の汁なしバージョン、バインドゥックが看板メニュー。
南部ホーチミン市で通常バインドゥックとして売っているものは、とろみのない固形タイプなので、この北部のようなどろっとした餅感。日本人にもうれしい口当たりです。
上にはキクラゲやうずらの卵、揚げエシャロットが乗っていて具沢山。そこにヌクマムベースのタレ、ヌクチャムをかけていただきます。
バインドゥックのおいしさもさることながら、個人的にヒットだったのが、エッグクリームにディップするおやつバインミー。
カスタードクリームをさらにクリーミーにしたようなエッグクリームは、バインミーと相性抜群。
表面をバーナーで炙ってあるのもほんのり香ばしく中毒性のあるおいしさなので、おやつスポットとして立ち寄ってもいいかもです。
メニューはベトナム語表記ですが、写真付きなので指差し注文可能。
また、共同店舗になっているお店のカニ入りタピオカ麺「バインカンクア(Banh Canh Cua)」も注文可能です。※メニュー裏面
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Banh Duc Ba Bot/バインドゥック バーボット
住 57 Nguyen Thuong Hien, Buon Ma Thuot
営 11:30〜19:30
FB
7. カカオの果肉スムージー
Sinh To Cacao/シントーカカオ
バンメトートといえば、カカオやコーヒーの特産地。ということで、こちらの農園カフェ「Reu Phong(レウフォン)」では、カカオの果肉を使った白いスムージーが味わえます。
☟詳しくはこちらの記事で
8. アザンのチョコ&コーヒー
So Co La & Ca Phe "AZZAN"/ソコラ&カフェ "アザン"
ここダクラック省で生まれたコーヒー&チョコレートブランド「アザン コーヒー&チョコレート(AZZAN Coffee & Chocolate)」。
バンメトート市内にある直営のカフェでは、こだわりのコーヒーやチョコレートドリンクを飲みつつ、おみやげを購入できます。
☟詳しくはこちらの記事で
☟ 今回はインスタに投稿したこの記事を追加修正しました。
おまけ話
ホーチミン市から飛行機で約1時間、バスで8時間ほどのバンメトート。
ビーチリゾートなどに比べて、外国人の旅行先としてはまだまだ人気の薄いエリアですが、山岳高原地帯ならではのグルメや文化はほかにはない独自色の強いものがたくさん。そこにはまだ見たことのないベトナムの一面など、興味をそそられるものがあります。
まだまだ情報の少ないバンメトートですが、この記事が少しでも楽しい旅行のお役に立てたら幸いです。
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