あたらしいテレビ、再放送するらしいから見てない人はとりあえず見て。

大事なことなのでもう一度言うが
あたらしいテレビ、再放送するらしいから見てない人はとりあえず見て。5月29日(金)NHK総合 午前1:50~2:50〈木曜深夜〉だって。見て。

あたらしいテレビ
先日NHKで放送された討論番組で、今のテレビの在り方・映像メディアの在り方・SNSとテレビ・メディアの未来などについて映像制作関係者が語り合うと言う番組だ。


パネリストは
・日本テレビクリエイター 土屋敏夫
・テレビ東京プロデューサー 佐久間宣行
・脚本家 野木亜希子
・メディアプロデューサー 疋田万理
・音楽クリエイター ヒャダイン
・YouTuber芸人 フワちゃん

普段の仕事内容も年代もバラバラの6人が、仕事人としての意見と一市民としての意見をぶつけ合う。「わーわかるー」と思う意見や「あ、なるほどね」と思わされる意見が多々あった。
メディアやSNSの問題点などに言及し時に対立した意見をぶつけながらも、未来について「こうなればいいよね」と語り合っているのがほっこりした気分になれた。


星野源の『うちで踊ろう』について議論する場面があった。
パネリストの意見は番組を見ていただきたいのだが、私もこれについて言いたいことがある。

『うちで踊ろう』プロジェクトはマジで上手いなと思っている。
星野源が『うちで踊ろう』を発表する少し前、SNS上で「○○リレー」というのが流行っていた。
「○○リレー」とは共通したテーマ、お絵かきだったり演奏したり、をSNS上で行い、次の人を指名してどんどんつないでいくというものだ。
著名人たちがやる前にSNS上の友達から指名が来たのだが、チェーンメールと同じ気味悪さを覚え無視してしまった。リレーのバトンを受け取った人、受け取っていない人を判別するのもなかなか大変だし、チェーンメールと違い「次誰やって」という指名が不特定多数の人に見られ、指名された人はやらないと「あ、やらないんだ」「バトン止めたんだ」と思われてしまいそう。それが怖いなと思っていたら案の定「リレー疲れ」という言葉がSNSで話題になったりした。やっぱりね。

その点、『うちで踊ろう』は「やりたかったらやって。」というスタンスだ。事実星野源自身もラジオで「作品を発表しなくてもSNSでみんなの作品を見て『いいね』をつけるだけでも参加したことになる」と言っていた。アカウントに鍵さえつけていなければ自身で発表したアイデアに#うちで踊ろう をつけて投稿すれば多くの人に見てもらえるし、もしかしたら本人の目に止まるかもしれない。
あくまでも参加者の自主性に任せる。SNS社会でいやでも繋がりすぎてしまう現代に一歩引いたその提案は、マジで天才だなと感じた。

映像制作に関わる人だけではなく、メディアやSNSを利用している私たちも今見るべき番組である。
5月29日(金)NHK総合 午前1:50~2:50〈木曜深夜〉である。
是非見て欲しい。

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