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お茶とお水、どっちを飲むの?

暗い部屋で姉妹の間に寝転んで、少しお喋りする。
昼間あったこと、日ごろ思っていること、しりとりしたり、くすぐりっこしたり。

姉妹は、互いの話が終わる前に、被せて自分の話をしてくる。
「今はねーねの番」
「はい、今度はイモウトの番」
交通整理をしながら、飛び回る話題を追いかける。

一旦、イモウトの話を挟んで、またさっきの続きかい?

聞いてるよ。
ちゃんと聞いてるよ。
順番こだよ。

私が居ると、いつまでも止まらないお喋りで、全く寝ようとしないので、しばらくしたら私が切り上げる。
「さて。そろそろオヤスミね。お母さんは、お洗濯とかしてくるからね」

すると次女に、必ずこう言われる。
「ごはんのテーブルでおやすみしないで」
「テレビの前のイスでもおやすみしないで」
「テレビの前のマットでもゴロンしないで」
「テレビ観ないで」
「歯磨きして、お洗濯したら、すぐに来て」

うん、うん。
わかった。
お休みしない。

昨日、ついに新たな項目が加わった。

「お茶か、お水しか飲んじゃだめ」
え。うん。

そして続けざまにこう言われた。

「どっちを飲むか、今決めて」

えーと。じゃぁ今日はお水を飲むね。
お水を飲んで、歯磨きして、お洗濯したら、また来るね。
ちゃんと目目つむって、寝んねしててね。
おやすみよー。
また明日遊ぼうね。

っていう、くだりを毎晩。


この「〇〇しないで」を今までは次女が、私にしか言わなかったんだけど。
先日、夫がワンオペの夜に、初めて言われたらしくて、翌朝、夫は私に嬉しげに自慢してきて「くっそかわいい」と笑っていた。

幸せだなぁ:80%
私だけの楽しさを奪われた悔しさ:20%

それで、母>父が激しい次女ちゃんも、お父さんに心を開いたのだなぁと思って、起きてきた次女に「お父さんのこと好き?」と聞いたら。

「んー…ちゅうくらい」だそう。

少し前まで「キライ」だったから、だいぶ歩み寄ったのだなぁと思いつつも、がっくり肩を落とす夫に、なんかゴメンよ。と伝えた。

もちろん
ゴメンよ:20%
してやったり:80% 言うまでもない。

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