感想 映画 『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』
(2017年/日本/ドキュメンタリー)
アメリカの統治下にあった時代の沖縄にいた瀬長亀次郎氏を追ったドキュメンタリー映画。
(あらすじ)
米兵による婦女暴行など凄惨な事件があり、米国への批判が高まっていた。
瀬長氏は、議員の立場で米国批判をし、民衆に寄りそう姿勢と持ち前の雄弁さによって民衆からの信頼を獲得していた。
米国はそんな瀬永氏に対し、新たな共産主義の指導者になりうる危険分子とみなし。監視の目を向けて政治的な圧迫を繰り返した。
そのうちに、投票によって亀次郎氏が得た議席を無理やりはく奪する、民主主義を否定するように見える動きさえもあった。
米国の姿勢は民衆にも透けて見えており、批判は苛烈に、瀬長氏への支持はさらに高まる結果となる。
本来、瀬永氏は当初米国が危惧していたような共産主義者ではなく、民衆に慕われる父親的存在であったのに…、といったあらすじだった。
(感想)
1950年代前後の政治的な背景を知ることができてよかった。
佐藤総理が当時「有事の際は沖縄に核を持ち込む密約」を米国と結んでいたとあったが、そんなことがあるのかと驚いた。
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