銘柄分析③ Japan Eyewear Holdings
第3弾目は、Japan Eyewear Holdings(JEH)(5889)の分析になります。
前回の②学情の更新をさぼってしまったため、③の更新は早めに行います。
また、自分が書きやすいようなフォーマットを探すべく、構成を少し変更してみようと思います。
1.事業内容
JEHは名前の通り、eyewear用品つまり眼鏡👓を販売している企業になります。
皆さんもご存じの金子眼鏡店の経営母体です。
そんなJEHですが、2021年に999.9と経営統合をし、2023年に株式の公開を行いました。
2.JEHの強み
(1)他社とは異なるセグメントアプローチ
一般的にメガネと聞くと、いくらのものを思い浮かべるでしょうか?
お手頃なものだと5,000円ほどのフレームに、5,000円くらいのレンズで合わせて10,000円弱なんてものも数多くあると思います。
しかしJEHは違います。
金子眼鏡店のフレーム及びレンズの購入単価は約77,000円。
999.9では、約81,000円となっています。
このことから、両ブランドが高価格帯であることがわかります。
高価格帯路線のポジショニングを確実にすることで、他社との差別化を図っていると考えられます。
(2)高い成長率
JEH業績
まずは売上高、利益の成長率についてです。
kabutanの引用からわかる通り、それ以前に続き、2025年度も大きく成長しています。
加えて、営業利益率は30%を超える予想
パリミキHD
ジンズホールディングス
他のアイウェア企業と比較しても成長率・営業利益率がかなり高く推移してることがわかります。
前述したとおり、高価格・高品質というブランドなため、上記の競合企業と少しビジネスモデルが異なるとはいえ、大きく成長していると思います。
(3)高いクオリティを追求する自社生産拠点
先ほど記載した非常に高い営業利益率を生み出しているのが自社生産拠点によるものです。
デザイン・設計・加工・販売までを一気通貫で行うビジネスモデルを展開するうえで最も重要になるのが、加工にあたる部分です。
日本が世界に誇る鯖江ブランドの職人技を守りながら、自社工場での効率的な機械製造を実現しています。
金子眼鏡の自社工場を3拠点(合計で年間約10万本を製造)展開し、自らが理想とするラグジュアリー・アイウェアを追求しています。
また、この自社生産拠点で999.9の製造もおこなうことで、大きなシナジーを生み出しています。
3.銘柄購入タイミング
75日線で見た際に、下降トレンドに入っています。
日足で見たときに前回の高値である2,536円を超えながらも、長期移動平均線を超えたときかなと考えています。
また、次回の決算発表も3/13となっていますので、いったん様子見です。
4.懸念点
JEHは2025年度1月期において、上海に2店舗(第2,3店舗目)、香港に初店舗を出店します。
ジンズホールディングスは既に、中国164店舗、香港9店舗出店していますが、2025年1月の決算短信ではかなり苦戦を強いられているようでした。
しかし、国内だけではいつか需要が頭打ちになってしまいのも明らかです。
より高級志向であるJEHの眼鏡がどれほど中国に受け入れられるのかを注視する必要があります。
5.最後に
いかがでしたでしょうか。
最近少しずつ暖かくなってきており、運動をしなければなと考えています。
皆さんもランニングをし、夏に向けて心も体も仕上げていきましょう!