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まとめ③:核酸ワクチンの有意な危険性(2024年総括)

2024年は核酸ワクチンの危険性について、後ろ向きコホート研究が複数実施され、有意な差が証明され始めた1年となった。私は予てから核酸ワクチンの自己免疫疾患に関するリスクは、自己免疫疾患の元々の発症率の低さから臨床試験などでは明らかにすることが不可能であり、数年後に後ろ向きコホート研究が実施されて始めて証明されるリスクであると訴え続けてきた。核酸ワクチンの自己免疫疾患に関するリスクは、その免疫学的特殊性を鑑みれば理論的に必然であり、この様な研究が行われるのは当然であったのだ。その後、多くの症例報告から核酸ワクチンが免疫系疾患の発症や悪化を引き起こす可能性が提示され続け、今年になって複数のコホート研究により有意なリスクとして証明されたと言えるだろう。

核酸ワクチンの有意なリスク

昨年末の論文も重複して含むが、この1年で核酸ワクチンの有意なリスクを示した論文がいくつも出てきている。これらは、今までの症例報告とは異なり、一定数の症例を基にコホート研究等によって統計的に核酸ワクチン接種が何某かのリスクに繋がる事を示したものだ。

一番上に示した、慶応大の論文は核酸ワクチンが心筋に与えるダメージを示したものであり、接種後の自覚症状が無くても心筋における炎症に関連すると思われる事象が、接種者の年齢や性別に関係無く長期に渡って観察されたという研究だ。核酸ワクチンが心筋炎のリスクとなることは既に証明された有名なリスクであるが、心筋炎発症に至っていない場合でも、自覚症状が無く平気だと思っている人でも、核酸ワクチン接種者は全員が一定の免疫学的リスクを負っている証明に他ならない。

そして、自己免疫疾患はあらゆるリスク要因の複合で発症に繋がる。その結果として、SLEやリウマチ、ギランバレー症候群などあらゆる自己免疫疾患の発症リスクとなる可能性が強く示されたと言えるだろう。これは私が核酸ワクチンの実用化前からずっと訴え続けている事である。核酸ワクチンはその特有かつ特殊な免疫学的機序から、他のワクチンモダリティとは明らかに違う免疫疾患リスクを有している(詳細はまとめ①を参照)。何度でも言うが、核酸ワクチンは免疫学的には絶対に使うべきではない。

核酸ワクチンの免疫疾患誘導機序について

また、コホート研究と並行して核酸ワクチンがその特有の機序によって異常な免疫応答を促進する機序についても研究が進められている。

核酸ワクチンが核酸認識シグナルの活性化を引き起こすのは当然なのだが、それに依存して自己免疫疾患の発症リスクも上がってしまう。また、それに伴う自然免疫系の異常な活性化やサイトカイン反応なども、特有の現象として見えている様だ。細胞性免疫についても、核酸ワクチン発症後の病理組織解析では通常の病態と異なる細胞浸潤パターンが見られるなど、核酸ワクチン誘導性自己免疫疾患の特殊性が示唆されている。この様な現象は、核酸ワクチンの特殊性を理解していれば予想できたものが殆どであり、それを無視して核酸ワクチンを使用した行政の愚かさを顕す知見だとも言えるだろう。

新型コロナウイルスの長期的危険性について

同時に新型コロナウイルスの神経系感染リスクも確実に明らかとなってきているのでその点も重視しなければならない。

これもパンデミック初期から訴えている通り、新型コロナウイルス最大のリスクは神経系感染と神経系症状である。オミクロン株とその派生株が流行の中心となり、呼吸器系症状が深刻なものではなくなってきても、神経系感染や神経系症状のリスクは全く下がっていない。それどころか、呼吸器系での感染・増殖が獲得免疫の成立によって生じにくくなり、代償的に獲得免疫反応が無効な神経系での潜伏感染が起こりやすくなっている可能性すらある。神経系感染はワクチンでは防ぐことが不可能であり、感染対策徹底の重要性は微塵も無くなっていない。同時に、神経系症状の生じる確率やその機序についても確実に知見が増えており、その実態が解明されつつある。ずっと訴え続けてきた新型コロナウイルスの神経系に対する確実なリスクが証明されていると言って構わないだろう。

世間では新型コロナウイルスを無かったかの様に扱う人間や、ただの風邪と考える人間も多いが、完全な間違いである。新型コロナウイルスは既存の風邪ウイルスに比べて明確に異なる長期残存や神経系障害のリスクを有しており、特に神経系については獲得免疫やワクチンによって防ぐことができない。その科学的な事実を再認識し、各自で正しい行動を取る事が重要である。


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