見出し画像

「immedioは課題の本質に向き合う組織」 エンジニアインタビュー - CTO石上さん

昨年8月に業務委託として参加し、その後immedioのCTOとなった石上さん。それまでさまざまな組織を渡り歩いてきたエンジニアが、このimmedioでCTOになろうと思ったきっかけや、immedioで実際に達成したことなどについてインタビューしました!


immedioに入社した理由を教えてください

そもそも私は去年の8月にimmedioに業務委託として参加して、そのあと10月に正社員としてJOINしました。

最初に業務委託で参加した時は、そこまで明確な理由があったわけではなかったです。以前の会社でCTOをやっていた大島さんという方がいて、その人からimmedioを紹介してもらって入った感じです。

そんな中、なぜimmedioに正社員として入ろうと思ったのですか?

エンジニアとフロント職(営業、CSなど)の間で、お互いがお互いを尊重していて、バランスの取れた意思決定を取れていたように見えたのが大きいですね。

エンジニアとして業務委託でいろんな会社を見てきたのですが、その中でいくつも「勿体無い」と思った組織がありました。それはエンジニアとエンジニア以外の組織のバランスです。

例えば、エンジニアの力が強すぎて、その他の職種がエンジニアを、悪く言えばお客さん的に扱ってしまっているパターン。このようなパターンだとエンジニアだけが満足するようなシステム開発をしがちです。例えば技術トレンドに追随するためだけの開発をやり続けて、全然新規機能開発をしてないか。本質的にお客さんのためになっていない開発をしていることがあります。
逆にエンジニアの立場が弱いと、エンジニアの意見が通らない。プロダクトサイドの作りたいものを社内受託的に作るだけみたいな構図になりがちです。例えば技術的負債の解消も、プロダクト開発と並行してやっていかなくてはいかない課題ではありますが、そのような時間を取ることが許されないことがあります。

私の経験上、どちらかに偏っている企業が多く、ちょうど良いバランスの組織はあまり見かけてきませんでした。
ただimmedioはその辺のバランス感が優れていると感じました。お互いを尊重したコミュニケーションが取れたメンバーが揃っていて、また会社の成長や顧客の課題解決というところに目的意識が揃っていることが前提で議論が進んでいく。

自分の領域だけに過度に敏感になっていると、どこか歪んだ意思決定になりがちです。例えばエンジニアで言うと、負債解消しかやらない、みたいな。
immedioではそう言う事態になることがなくて、ビジネスの成長という点にお互い向いているから、そういう意味でバランスが取れているというふうに感じたところがきっかけです。

なぜimmedioは「バランス感がある」状態になれているのでしょうか?

純粋に会社の規模として大きくないから、コミュニケーションが自チームに閉じず、横断的にコミュニケーションが取れるから全体の状況がお互いによくわかるというのはあります。

ただ、メンバーの性質的な要因も大きいと思います。基本的なところですが、ちゃんと相手の話を聞くというか、別の職種の人が何を課題に思っていて、それだったらこうしましょう、というようなコミュニケーションがちゃんとできる人が揃っていると思っています。

ただ規模が大きくなってくると、コミュニケーションが自チームに閉じがちなので、そこに感情移入することが多くなると思います。例えばエンジニアとしか話すことが普段ないと、やっぱりCSやその他の職種の事情がわからないから、「エンジニアがこんなに辛いのに…」的な感情になりがちだと思うんですよね。どうしても会社の規模が大きくなるとそこが課題になってくると思います。その時のためにコミュニケーションラインを整えたり、社内制度を整備したりする必要があると思っています。

immedioでの印象深い経験を教えてください

Cloud Run移行、モノレポ化、CI/CD改善、PostgreSQL移行、Cloud Storage移行、vite・bun移行などほんの数ヶ月で大幅に開発体験が変わったことですね。

正社員になる前は、immedioの開発においてエンジニアがみんな色々な点で辛みを感じていたのですが、それを3ヶ月程度で一気に改善しました。実際に開発スピードとして上がったとは思いますし、個人的にもやりやすくなりました。その辺のスピード感がすごい印象に残っています。


補足:
当初のimmedioではDevOpsやインフラ周りに課題があり、たとえばGCEインスタンスでフロントエンドの静的ファイルをホスティングしていたり、現在の主流の技術スタックとはギャップがある状態でした。石上さんの入社後、それらが一気に改善され、最新技術を活用した現代的な技術スタックに生まれ変わりました。
採用技術に関して詳しくはこちら


確かに見違えるほど改善されましたね。ここまで改善できた秘訣ってありますか?

それまでのimmedioって、モノレポにするだけでも半年ぐらい議論してたりして、慎重な意思決定をしていたのですが、それに対してどうやってスピードを出していくかは入社時に考慮しました。

まず、何か変わることでよくなったという体験につながらないとエンジニアの共感が得られないなと思ったので、やっぱ明確に変わることで嬉しいと感じるものを優先して実行しました。

まずモノレポ移行ですね。それまでのimmedioでは大きく分けて、バックエンドのレポジトリが1つ、フロントエンドのレポジトリが2つありました。普段の開発ではこれら3つのレポジトリに同時にコミットしていくのですが、PRを3つ作らないといけなかったりして。スピード感を持って開発しないといけないスタートアップの開発で、これはやっぱりしんどい。モノレポにするとやっぱり開発は一気に楽になりましたね。メンバーにも好評でした。

あとはGitHub Flowを元にしたブランチ戦略を採用し、PRをマージするとすぐにリリースする体制も整えました。それまではmain -> develop -> featureブランチという感じで、リリースも手動で行っていたのですが、今はmain -> featureブランチという切り方をして、mainにマージされたら自動でリリースされるようになっています。これもメンバーには好評でした。

そんな感じで改善をして、成功体験を積んで、開発改善に意味があると実感してもらい、より次の改善をしやすくするような下地を整えていったのが秘訣ですかね。
逆にいきなりwebpackからviteへ移行しようとしていたら微妙な反応だったと思います(笑)。当時そこまでビルドの時間に課題感を持っているメンバーはいなかったし、それを最初にやっていても、メンバーの心は掴めなかったと思います。

マージされたPR数。9月にモノレポ化したあとから上り調子

immedioの好きなところはどこですか?

仕様を決める時のバランス感が好きです。弊社だと、毎スプリントごとに、エンジニアと代表の浜田さんとでタスクの仕様を詰めるMTGがあります。その時に機能の仕様を全員で決めるのですが、エンジニアも浜田さんも、顧客が課題に思っているのは何かっていうところを真剣に向き合って考えて、その上で何をしたら最短で解決できるかを考えてタスクに卸しています。言い換えれば、課題の本質に向き合っていて、不必要な実装に繋げない意識が強い。この辺りが、今まで組織を渡り歩いてきた中でも最もちゃんとできている組織だと感じています。

これができているのは、やっぱり浜田さんが業務領域と技術の両方の理解が深かったり、immedioを全体的に見ているEMの井上さんのバランス感覚によるものが大きいかなと思っています。その結果、顧客もエンジニアも双方が一定以上満足できる仕様に落ち着いているように感じます。

今、どのような働き方をしていますか?

immedioのエンジニアは基本フルリモートOKなんですが、私は週に3~4回出社しています。基本的に誰かが出社するタイミングで出社している感じですね。19時ぐらいに帰宅して、その後少し続きの仕事をしたり、たまにジムやサウナでリフレッシュしたりしています。

自分自身、常に出社する必要はないと思っているんですが、完全リモートは良くないなというふうに思っていて。
一年間、完全にフルリモートの会社で働いたことがあるんですが、そうなるともう本当に一度も会わないし、ミーチティング中に顔を合わせるだけみたいな人がいっぱいいて(笑)。そうなってくると、コミュニケーションが偏って人間関係が広がっていかないなと思うんですよね。結果、他の人の課題を解決しようという意識が失われていくと思っています。
あとはカジュアルに相談できる状態を作るっていうのも目的の1つですね。

現状、immedioのエンジニアは2週に一度、出社推奨日を設けていますが、これを変える予定はありますか?

現状はないですね。2週に1回はちょうどいいバランスだと思っています。

これから何をやりたいですか?

このフェーズで、この立場で入ってきたというのがあるので、シリーズBという1つの目標に向けてアクションを起こすことをやっていきたいです。今まで業務委託でやってきて、1エンジニアとしては見えてこなかったことが、CTOという立場になって見えてきたことがたくさんあります。

具体的には、まずは情報収集。直近で、品川にあるSPROUNDというインキュベーションオフィスに引っ越しました。そこに色々なフェーズのスタートアップが集まっています。オフィスでもイベントがよく開催されているので、そのような情報収集の場を活用していく予定です。

これからどういう組織作りをしていきたいですか?

やっぱりシンプルな話、優秀な人がたくさんいる組織にしたいです。それを達成するためにはある程度ブランディングを高めていく必要があると思うんで、そういったものを高めていきたいと感じています。

どのような人と一緒に働きたいですか?

物事に対して深く考えている人と働きたいと思っています。
何に対して興味関心を持っているかは人それぞれ違いますが、得意な領域に関して、ちゃんと勉強して、誰よりも知識を持っているレベルの人に特に魅力を感じます。そのような人が集まっているような組織が、私にとって理想的な組織かなと思っています。

シリーズBに向けてどんどんプロダクトを加速させていきたいと思っています。今この状況でしか得られない経験もたくさんあるかと思います。ぜひ一緒に働きましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?