巡礼2日目 toズビリ(21.5㎞)初ペレグリーノメニューに緊張
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前日の疲れを残したまま
バキバキの体を起こして出発。手洗いしたきのうの衣類が乾かなかったので、バックパックに取り付けたお手製洗濯物干しに吊るして歩く。
歩きたくないなー寝てたいなーと思っても歩くほかないし、山は越えたんだから昨日よりは楽なはず!と期待して歩き始めたものの、目的地のズビリまで足場のよくない下りが続き、歩きづらい。私は登りよりも下りが苦手なんだな。
この日はひとり黙々、歩いている間いろんなことを考えていたから?道中の記憶がほとんどなくて、あっても曖昧・・・足場の悪さに余裕がなかっただけかもしれないし、英語力に自信がなくて(ほかの人に話しかけられることに身構えて)緊張状態だったのかもしれないけれど。足元の石ころばかりに一点集中、ほとんど休憩をとらずに歩いたけれど、ほかの巡礼者にだいぶ遅れてズビリに到着。たぶん15時を過ぎていたと思う。
よし、きょうの宿を見つけよう。(足が痛い~これ以上歩けない~助けて~!)心の中で疲労を叫びながら、ズビリの街を歩く。多少予算オーバーしてもいいや、迷わずさっさと街の入り口にある宿にチェックインしよう~、と思ったら満室。その先も満室。やばいな・・・。
うろうろと奥のほう、街はずれまで行ってペンションを見つけたので値段を聞くと、60€。ムリだよ!だいぶ不安な気持ちでその後もしばらくうろうろ、ようやく空きのあるアルベルゲを見つけてチェックイン、心底ホッとした。うわーまたベッド上かー、と思う。
いや、でも、宿があってよかったよ!ひとまずシャワーを浴びてなんどもホッ・・・この瞬間がいちばんしあわせ。あんなに汗をかいて暑いと思っていたのに、体の芯が冷えていることに気づく。
さあ、よるごはんはどうしようかな?キッチンが使えなかったので、着ていたものを手洗いして庭に干したあと、レストランを探しに外に出た。ほとんど店がないうえ、開いている店に入ってみたらパンしかない?スペイン語がわからないし、翻訳アプリを使う(タイミング・時間的な)余裕もない。困ったな・・・。
仕方なく、アルベルゲのペレグリーノメヌーを食べることにする。まだ歩くのにいっぱいいっぱいで交流する余裕なんかないし、英語もボロボロなのにほかの人と一緒のテーブルに着くのは緊張するしで、本当は嫌だった(というか避けたい)けど、食べない選択肢がないのであきらめた。
ディナーの同席はフランス人6名、スイス人1名、オランダ人2名、私。とても勉強になったいい夜。気遣いややさしさ、同時に自分からの働きかけの大切さを再認識できた。
大テーブルの真ん中で、追い込まれてメチャクチャな英語で話したことで吹っ切れたし、この日のおかげでその後のカミーノが楽しめたんだなと思ってる。同席の人達に感謝してます。その後どうしているかなあ。
あした、宿が埋まってたらこまっちゃうな~私は歩くのがかなり遅いみたいだし、6時には出発しないとな・・・スペインの夜はまだまだ明るくて、誰かと少し話してみたい気もしたけれど。
食後すぐベッドに横になると、クタクタの身体はあちこち痛くて、どこが痛いのかわからないくらい、自分のじゃないみたい。けれど、こんなに疲れているのにすぐに眠りに落ちるわけでもなく、しばらくここ数日の出来事を思い出していた。ディナータイムのでのやりとりに小さな手ごたえを感じて、静かに興奮していたのかも。