旅録@金沢
三が日が過ぎるのを待って、子供達の冬休み終盤に、親娘4人の女子旅を計画した。
露天温泉付きの部屋をとり、北陸の冬の味覚を味わう旅。
友人に運転を任せて、北陸道を北へ3時間余り走ると目的地の金沢市に到着する。
北陸の冬は私のふるさと新潟によく似ている。雪が路肩に残り、しっとりとした空気で白い息が浮かぶ。
湿った気候が雪国の望郷を思う。
今はもう私の地元から撤退してしまった懐かしいデパートダイワを通り過ぎる。
お昼時に到着したのは近江町市場。
グルメ番組でも度々登場する海鮮丼をいただく。
金箔が散る豪華なお昼ご飯だ。
カニやアワビ、のどぐろなど、
新鮮な魚介が並ぶ市場は、正月が過ぎた平日でも、けっこうな人出で賑わっていた。
お宿に着くと、子供達はさっそく部屋付きの露天風呂に飛び込んだ。
しかし相棒の友人の具合が良くない😭偏頭痛が襲い、彼女が飛び込んだのはベッド…。
私はひとり、大浴場に向かい地ビールを一本空けた。
楽しみにしていた夕食も、「這ってでも食べる」と言う友人をなだめて部屋に戻ってもらい娘たちと3人で過ごした。
贅沢な会席料理に熱燗🍶もペアリングさせて、しんみりいただく。
元気いっぱいの10歳女子は、お子様会席を堪能した途端に早々にお風呂へと席を立った。
どのお料理も優しい味付けで美味しい。
お願いして、友人の食事は部屋に運んでもらうことにする。
ご馳走の後は、また温泉。
金沢からほど近い辰口温泉は、美人の湯として女性に人気なのだそう。
露天温泉は、たんぼの湯という混浴で、専用の巻きタオルをまとって臨む。
タイミングよく団体客が上がった後で、ほとんど貸切のようにゆっくりと温まる。
部屋に戻って、もう一本金沢クラフトビールをあけた。
加賀棒茶エールは、香ばしくて琥珀色が美しいおいしいビールだった。
子供達の楽しそうな笑い声を
BGMにして、お宿を堪能した。
翌朝、すっかり調子を取り戻した友人の様子を見て、ほっと胸を撫で下ろす。
朝食もたっぷりいただいて、さらに元気になり、彼女お得意のgoogle検索等残りの予定をキッチリ決めてくれ、車に乗り込んだ。
九谷焼シール体験をしたり、金沢21世紀美術館でアートを巡って名物のハントンライスを旅の終幕にした。
友人は気の毒であったけど、良い思い出がたくさんできた旅になった。