富士山にそっくり山(さん) ⑤アリューシャン列島のそっくり山トリオ
前回のオレゴン州から太平洋を北上します!
エスキモー、イーグル、氷河、オーロラ、白夜、サーモン、ツンドラ等々・・・
ここは、アメリカの49番目の州、アラスカです!
アラスカ州で、富士山にそっくり山トリオを発見。という事で今回は、アメリカの面積の約1/7を占めるアラスカから。
せっかくなので、広大な土地をアラスカン・マラミュートの犬ぞりに乗って見てみましょう!エスキモーのマラミュート族が長期に渡り飼育していた労働犬で、外見はシベリアン・ハスキーに似ています。
アラスカは、アリュート族の言葉で「広大な土地や半島」を意味します。
北は北極海、西はベーリング海、南は太平洋に面し、東はカナダと国境を接している半島です。
面積の1/3くらいは北極圏となり、北部は地下に永久凍土が広がるツンドラ地帯なので、1年中極寒のイメージですが、意外とそうでもなく、特にアラスカ最大都市のアンカレッジには森が多く景色も良く、比較的暖かい地方もあります。短い春と秋、そして夏もあり四季を楽しめます。
アラスカ原住民は、約16,000~10,000年前にベーリング海峡(当時は海峡ではなくベーリンジアという平原)を超えて来た黄色系のモンゴロイドで、シベリアや中国大陸で馬に乗っていた彼らである。その後南下して、アメリカ大陸の原住民は彼らの子孫であると推測されています。
北部ユーラシア大陸を東進してきたロシアが、ヨーロッパ人として最初にアラスカに到達します。1648年ロシアの探検家セミョン・デジニョフがベーリング海峡上の島、ダイオミード諸島に到着。その後1741年にロシアのピョードル帝に雇われたデンマーク人ヴィトゥス・ベーリングが到達してからは、徐々にロシア人の移住が始まり毛皮産業が発展して行きます。
ロシア領アメリカ(ロシアン・アメリカ)の始まりです。
西回りで大西洋を航海したコロンブス等の時代が「大航海時代」と呼ぶのなら、東回りで海峡のベーリング海を渡ったこの時代は「小航海時代」と呼べるかな?
19世紀まで毛皮産業で繁栄して行ったロシア領アメリカのアラスカは、ロシアがクリミア戦争後に財政的に困窮し、またイギリスがアラスカの占領を目論んでいたこともあり、1867年アメリカに売却交渉を持ちかけます。
当時のアメリカのウィリアム・スワード国務長官は、ロシアから1ha当たり5セント換算にて、720万ドルで購入しました。これに関し、当時アメリカ国民は、「巨大な冷蔵庫を買った男」「愚かな男」と非難を浴びせました。
ところがその後発見された、金鉱山によりゴールドラッシュはアメリカに多くの富を与えてくれます。近年に入ると、油田が発見され石油、天然ガスの宝庫となりパイプラインも建設されました。
そればかりか、1950年代に行われる予定だった水爆実験を中止にするくらいの、自然の宝庫でもあります。北米最高峰の標高6190mのデナリ山(名前が第25代大統領にちなんだマッキンリー山から先住民の「偉大な存在」という意味のデナリ山に変更)、マラスピーナ氷河、ユーコン川など。
そんな自然な宝庫アラスカにある、富士山そっくり山トリオ
アラスカ半島南部、太平洋に浮かぶアリューシャン列島にそっくり山がこんなにも!
円錐形の姿の成層火山がそっくり山!
しかし雪化粧と円錐形を見ると、なぜか親近感が湧きホッとしますね!
過去のそっくり山シリーズはこちらから↓