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R&Dを通した組織づくりが、クリエイティブの底上げをしていく。今年度μProto活動背景をインタビュー

イメージソースは、社会が大きく変化するなかで、常に最適なユーザー体験を追求してきたコミュニケーションカンパニー。先日グループ会社との合併を発表しましたが、創業以来培ってきたクリエイティブへの精神や姿勢はもちろん変わることはなく、表現の追求をし続け、より大きなフィールドで社会実装をしていきたいと考えています。今回の記事では、私たちのクリエイティブを支えるR&D活動のひとつ『μProto (ミュープロト)』の近況についてご紹介いたします。

▶︎インタビューメンバー
田中誠也(テクニカルディレクター)
石川達哉(デザインエンジニア・デベロッパー)
斎藤勇樹(デザイナー)
小原翔吾(ディレクター)

今年度の活動指針と運営メンバーのご紹介

田中:今年度よりμProtoをはじめとしたR&Dの取りまとめをしております、テクニカルディレクターの田中誠也です。「Prototyping the Future」とフィロソフィーを掲げてきたイメージソースでは、黎明期より様々なカタチでR&Dを続けてきました。現在は、D2Cdotメンバーと共にWeb表現について取り組むWeb R&Dチームと、このμProto、大きく2つのR&D活動に取り組んでいます。昨年度、社内の草の根的な活動から始まったこのμProtoが、R&Dの中心を担うことになってきまして、今さらなる活動強化をしています。運営メンバーは社内で定期的に入れ替えをしていく方針で、今回のインタビューには、今年度から運営メンバーに加わった私を含めた3名と、初期メンバーの委員長でR&Dマインドが強い石川にも参加してもらいました。

小原:今年6月にバズった「Wipe Fake」を見て、μProtoの活動を知った方もいらっしゃるかもしれませんね。このプロトタイプは、曇りガラスに見立てた透明ディスプレイでインタラクティブに落書きができるプロトタイプで、石川ら初期メンバーで企画した透過ディスプレイを使った社内ハッカソンのひとつ。SNSを通じて話題になり、イメージソースが普段どんな取り組みをしているのか多くの方に知っていただく機会となりました。こういった事例を増やしたいなと、僕もμProto運営メンバーに参加しています。普段ディレクターをしているんですが、プロトタイプを最終的に活用する方向性はもちろん、みんなのクリエイティビティが埋もれないようにするアウトプットについてもマネジメントできればと考えています。また個人のスキルアップとしても、みんなに学び刺激を受けつつ、プロトタイピングできればと思っています。

斎藤:僕もデザイナーとして、これまではデベロッパー起点のものが多数を占めていたR&D活動に新たな視点で取り組めたらなと思い参加しました。「Wipe Fake」ではプロトタイピングをデザインから進め、幅広く評価をいただきとても嬉しかったですし、そのような体験づくりを今後も先導していけたらと。

新しい取り組み「アイデアブレスト会」の活動と背景

石川:μProtoでは、これまでより軽やかにアウトプットをしていくことを目指し、社内ハッカソンの企画だけでなく、昨年からSNSでも少しずつ発信をしてきました。でも実のところ、当初は社内のみんなが乗ってくれていないな、温度差があるな、という想いを感じていました。ですが社内ハッカソンの例をきっかけに盛り上がり、さらに現在取り組んでいる「アイデアブレスト会」を通して、社内全体でのR&Dへの意識の底上げがされてきたと感じています。

田中:ハッカソンのような機会を用意すればみんなドライブするんだな、ということが発見できましたよね。会社全体を巻き込み、社員一人ひとりの意見を取り入れるということを今年度の改善点として挙げていましたので、現在おこなっている「アイデアブレスト会」の運営はそのような背景を汲んだものにできるよう活動しています。また、私たちイメージソースが企業としてR&Dを続ける意義についてはこれまでも語られてきましたが、当然そのためには個々のマインドは重要で。継続してR&Dに取り組める今の環境にもっと緊張感や危機感が必要だねって、μProtoの活動の在り方を話す場を設けた際に、共通した意見として挙がりましたね。

石川:そうですね。R&Dって無条件に会社で続けていけるものではなく、自分たちで続けていこうという意識を高くもっていないと、できないことだと思います。

田中:昨年は試行錯誤しながら進めていましたが、入りづらさがあったり、本音で語り合えていなかったりといった反省点もありましたので、その点を改善しつつ取り組んでいます!

会社全体を巻き込んだ仕組みづくりを

田中:今年度のスタート当初は「なぜプロトタイプをやるのか」という根本的なことを運営メンバーで徹底的に話し合いました。メンバーそれぞれのパーソナリティからイメージソースのコアバリューの洗い出しなど、共通認識の整理だけでなく、このμProtoを開かれた場とするために、共同作業のウォーミングアップをしていく感覚で進めていきました。そしてその後、2週に1回の定期開催や、月次で全社員が参加する会議での活動報告では「みんながプロトタイプできる場をつくる」というμProtoの目的を明言しつつ、活動報告やアウトプットについて全社で話し合っています。そして、全員を巻き込んでいける方法を考えた結果、現在取り組んでいる「アイデアブレスト会」を開催することにしました。

斎藤:有意義なブレストの場となるよう、各回テーマを決めていることや、前向きな姿勢となるようマインドセットを適宜おこなっているのも特徴ですね。運営は私たちがしていますが、参加は自由。各回10名程度は参加しており、マネージャーから新入メンバーまで経験も職種も様々です。

石川:プロトタイピングをする場をつくったうえで、プロトタイピングとR&Dの精神をみんなに根付かせるためになにができるのか?と、今期は仕組みづくりに梃入れができましたね。

一人ひとりが発信を意識していく

石川:必要なものや求められたものだけをつくる集団でなく、自分たち発信でものづくりができること、そして手を動かしながら考えられることは、組織として強みになると思います。そうして他の人や会社にはない視点を獲得し、培っていける会社でありたいなと。

小原:やはり発信は強化していきたいなと思っています。私たちは確実に、新しい価値を見つける力や、アイデアの引き出しが多いと自負しているので、それをμProtoの活動を通して伝えていきたいです。

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