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イメージソースから新たに発足!『μProto』メンバーインタビュー

こんにちは、イメージソース広報の中丸です。

今回は、先日発足した『μProto(ミュープロト)』というR&Dプロジェクトをご紹介します。主要メンバー3名に現在や今後の活動内容についてインタビューしました。

インタビューメンバー:
石川達哉/デザインエンジニア・デベロッパー
小山潤/デザイナー・アートディレクター
梅園孝/デザインエンジニア・デベロッパー

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-『μProto』の概略とメンバー紹介をお願いします。

石川:みなさんご存知の通りR&D活動がさかんなイメージソースでは、これまでも自社開発プロジェクトである「ORIGINAL WORKS」や、研究開発の成果を展示会のように発表する「IMG SRC PROTOTYPES」など、技術や知見をすぐに社会実装できるようなカタチで会社として発信してきました。今年も「IMG SRC 5G LAB」が発足するなど社内では中長期的なプロジェクトがおこなわれていますが、対して、より少ない人数で/より少ない時間のなかで/小さなアウトプットをたくさんしていく必要性を感じ、そのような活動をしていくために『μProto』を発足するに至りました。そんなmicro prototyping から『μProto(ミュープロト)』と名付けています。委員長の私石川、副委員長の小山、デザインエンジニアの梅園の3名が主要メンバーとして活動しています。エンジニアである私と梅園が中心に機材やソフトウェア等の技術に試験的に触れ、SNSを通してアウトプットしています。一言で言うと軽やかなプロトタイピングとアイデアの種を発信するプロジェクトです。

↓過去のR&D事例はこちら

小山:イメージソースにおける『μProto』は、エンジニアがより気軽に発信をする場であり、エンジニア個人がつくりたいものをつくることに重きが置かれています。これまでのR&D活動はアウトプットを見据えたものが中心でしたが、それより前の段階に注目して活動していきたいと。技術者の興味関心は、やはり新しいものづくりや流行の予測等には必要不可欠なものであり、かつ今はエンジニアがSNSを利用した対外的なコミュニケーションをすることで技術者同士のコミュニティを生んだり研鑽を積んだりすることは、もはや当たり前の時代になってきています。このプロジェクトの概念や構想、発信方法等コミュニケーションデザインを練るのが私の役割なのですが、イメージソースとは別にアカウントを持ち、良い意味で軽く発信していっているのはそのような理由からです。そこから回り回ってイメージソースに繋がればいいなと。


-『μProto』で現在進行中の活動内容は?

石川:おもしろい用途で使えないかな?と思う機材やソフトを動かしてみています。サーモグラフィーカメラや脳波センサーデバイスなど。サーモグラフィーカメラについては、新型コロナ感染症流行により体温計測のデバイスは大変身近になりましたよね。安心・安全を目的として健康や医療の面で使われているものを別の角度から新しい体験ができないかと思っています。もうひとつの脳波センサーについては、デジタルアート分野でも注目度が高いので今後何年がかのうちに様々な体験の広がりがあるだろうとエンジニアのなかで意見があり、試してみようと。表現の流行を予測することもデベロップメントするうえで大切なこと。技術が社会とどういう関わりをもっていて今後どう結びついていくのか、という視点を大事にしています。

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梅園:私はスピードメーターのように自転車の速度やケイデンスというペダルの回転数を計ることができるものを試しています。自転車を漕いで画面と連動したアトラクションをこなすゲームは、昔からゲームバラエティ番組などでよく見かけますし、スピードに連動した映像やVR体験など人気のテーマですが実は触ったことがなく、ゲーム感覚で楽しめるものにアウトプットできたらいいなと思っています。よく使うソフトとも相性がよく、自転車だけでなく他のものにつけたりと応用も考えていきたいですね。

石川:今後デバイスの性能が上がるといった変化があった際にも、いま試しておくことで、導入のハードルが低くなったりしたらいいですね。


- 活動を始めての気づきはありましたか?

梅園:現在デジタルを用いた体験コンテンツは、ウェブサイトやアプリを通した配信系、機械学習、ARの3つが流行っていますが、イメージソースでも今ある以上の知見を有し精度を高くしていくためには、やはりこうして地道に技術を試す時間をつくることは大切だなと思います。それが今後も高いクオリティをもったユーザー体験を世の中に打ち出していくために必要かと。5~6年前までは、既視感のない、行ってみたい/やってみたい 新しい体験ってたくさんありましたよね。実はそれが最新の技術ではないけれど、切り口や活用方法におもしろさがあったりするものでした。今は新しい技術を披露するだけでは人の興味を得られないと思うので、体験の際のビジュアルづくりについても話していきたいですね。

石川:『μProto』の活動により、人から人に伝えたくなるような体験づくりをしていきたいです。また、自分で手を動かしながら表現のアイデア出しを繰り返しやることで、鍛えられている感覚があります。クライアントワークでのお題があった時に活かせる瞬発力を上げるため、鍛えるプロジェクトでもあるのかなと。技術を試すことは、もともとイメージソースに昔からある文化ではありますが、今後は『μProto』の活動でより力を入れていきたいです。

小山:体験づくりは、言わばこれまで研究されてきた技術の証明でもあります。私たちデジタル業界のクリエイターは、常にその2つを繋げるよう日々邁進している訳ですが、その架け橋となる初動の段階を強化していくことで、新たなデジタル表現の可能性を広げ、クライアントワークにも繋げていくことはもちろん、こうしてどんどんつくっていくことの重要さを再認識し、イメージソースのクラフトマンシップ/文化を醸成していきたいです。


- 今後めざす展開を教えてください。

石川:社内の文化づくりだけでなく、イメージソースに所属するクリエイターがクイックな試作と情報発信をやっていると知っていただくことで、クライアントやエンジニアの業界に貢献できるようにもなりたいですね。

小山:つくるだけでなく、リサーチや知識の共有などを含める「語ること」にも意識を向けていきたいですね。自分の興味だけではもったいないですから。「これからどういったことをしていきたいか」といった文化の共有、「新しいデバイスを試す」といった知識の共有、あとはリサーチについてなど。語ることから生まれる多角的なプロトタイピングを目指していきたいです。25年目になるイメージソースは代表も3代目となり、また新たなスタートを切りました。だからこそいま所属するクリエイターがしっかりと今後を話し合っていくべきだと思っています。勉強会などは頻繁ですが、それよりも軽く雑談するような感覚でコミュニケーションを活性化できればと思います。音声での発信やD2Cグループ内の企業や外部のクリエイターを交えた質問投稿型の発信も今後できるよう、考えています。


ー最後に一押しの制作物紹介をお願いします!

小山:エンジニアの鳥井がvvvvというアプリケーションを用いて制作したフェイスフィルターです。

梅園:UnityのVFX Graphという機能を用いたエフェクトの習作です。

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イメージソースのR&Dの新たな取り組み『μProto』いかがでしたでしょうか。twitterとInstagramのSNS積極的に発信していますので、ぜひフォローお願いします。


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