心地よい偏りと、その怖さ
オンラインのセミナーに参加した。「エッセンシャルマネジメントスクール」というふんばろう東日本プロジェクトで有名な西條剛央先生が主催されている。
参加者はみな笑顔で、人の話をうなづきながら聞き、自分の考えを持ち、互いに笑い、知ろうとする姿勢をもっていた。
居心地が良すぎる!
オンラインという情報量が限られたなかでも(なかだからこそかもしれないが)、コミュニケーションの質を高め、ひとつのからだの集団になっていった。なんらかの輝かしい未来が生まれるのを感じていた。
しかし、参加する前からの懸念も少しだけ残っている。参加者の属性が偏ってると思うのだ。「経営者」か「先生(と呼ばれる業種)」で、ほぼ9割ぐらいを占める(目算である)。そこに幾ばくかの不安を持っている。
現在、宮台真司氏のいう「島宇宙化」が進んでいると思う。オンラインのネット環境が整えば、「自分の興味あること」で集まれるのである。悪いことではなく、先程も書いた通り「居心地がよい」。
ただ、本当にどこか不安になるのは「自分の関心とは違う人」との接し方をいつか忘れてしまうのではないかということだ。
新しいことは、雑多な中から生まれてくるという感覚がある。このまま「居心地のよさ」を追求していったとき、世界はもしかしたら分節化され、二度と統合されない日が来るかもしれない。
そんなSFまで発想がとんだ日でした。
以下オマケ
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