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10月第3週〜大阪〜

はじめに

 今回は阪大ヒッチレースという催しの関係で大阪に行くことになった。ちなみに参加と言えないのはドライバーでもレーサーでもなく強いて言うならお財布係というただの同乗者だからである。きっとこのイベントに関しては他の人がnoteに記事を書いてくれるはずなのでそちらをご覧いただきたい。というわけで私は朝イチのバスに乗って駅へ行き、最終的には新幹線に課金をすることでなんとか昼過ぎに大阪へ着くことができた。

大阪歴史博物館

 大阪城に近いという立地からか海外の方と小学生が多かった。後者に関してはエスカレーターの速さやふりがなからもあまりターゲットとされていない気がしたのだがエレベーターで話した結果地元の子達らしい。
 内容はどんどん歴史が進んでいくのでさらっと追った気がするが恐らく都に絞った狭い範囲の話をしているからだろう。なによりジオラマの規模が大きくて楽しい。

小ネタが散らばっていてミッケみたい
実寸大

これだけ大きなものはある程度田舎でないと見られないので旅行系の映えを狙う方々に気づかれていないのが不思議なくらいである。そして私がこの博物館で1番のお気に入りが貸出中の展示物に対する表現だ。大概が「貸出中」と書いてあるだけで良くてもどこの博物館に貸しているかまでにも関わらずここではそれを展示物の特性と合わせて「航海中」と表現しているのである。この小さなユニークさに私は心をつかまれてしまった。

右下に書いてある

 特別展は川瀬巴水という方の版画であった。結論から言うとこれがとてつもなく良かった。空の綺麗さ、旅というテーマとの相性の良さ。初めて絵が面白いと感じこれをきっかけに美術作品を楽しんで見ることができるようになったのである。恐らく私の人生における重要なターニングポイントとなるであろうしやはりお金をかけ続けることは良い出会いを生むと感じた。撮影が禁止だったので興味が湧いた方は実際に見に行ってほしい。

ピースおおさか

 こちらは大阪歴史博物館から近いところにある戦争関連の施設である。入ってすぐには戦争の歴史の全体的な流れを説明するビデオがあり、内容は高校の歴史総合と同じレベルであった。全体的な内容としてもこのレベルとなるのでこのビデオが分かれば良いだろう。そしてこの施設はとても綺麗で技術も新しいのでしっかり恐怖を味わうことになる。私はとてもこの手の怖さが苦手で今回も実際に爆撃音が鳴るという防空壕には入ることすら出来なかったのだがきっとそれで良いと思える。

入れなかった防空壕体験
空襲の記録

 常設展のメインコンテンツには大阪の空襲に関する映像投影があり、妙な生々しさとSEを上手く使っている効果でこちらもとても怖いものとなっている。逆に一切の怖さを無くして語りに落とし込んだものが特別展のシベリア抑留に関するアニメであった。先が気になるストーリー構成になっているので内容がきつくとも飽きずに見ることができる。このアニメ自体が自分の体験を元に本人が描いているから響くという面もあるのだろう。

おわりに

 今回は私のnoteの中では平凡な回になると予想していたのだが実際は川瀬巴水という運命的な出会いがあったことで重要な回に変化した。今年1年はせっかくのチャンスだから変に節約するのではなく自分の体験にお金を使えるようにしたいと改めて思った出来事である。

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