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9月第3週〜鹿児島〜

はじめに

 呑気に行きたいことと安いきっぷを組み合わせていた結果、私の大好きなさんふらわあの企画締切が近づいていることに直前になって気づき急遽夏休みの過密日程にねじ込むことになった。この企画というのは端っこスタンプラリーというものでさんふらわあに乗船し本土最北端と最南端を目指すというロマンあるものである。一度にやらなくてもいいということで他は旅行や帰省の際にスタンプをゲットしており佐多岬の訪問だけを残す状態となっていた。今回はそのスタンプ回収をメインにしつつ高校時代に部活の大会で訪れたのみのこの地を楽しむことにする。

1日目

 飛行機で降り立った鹿児島空港はあいにくの雨で少しずつ過ごしやすくなっていた秋を吹き飛ばすかのような蒸し暑さであった。一応地元が大分ということで九州の気候には慣れていると思っていたが意外と忘れているものだ。

鹿児島県立博物館

 この日は初の県に行った際の恒例となっている都道府県立の博物館を訪れた。このタイプにしては珍しく入館料は無料である。観光コース内に入れることも容易な立地を踏まえてもとても嬉しい。
 中はあつ森の博物館のような綺麗さで眺めているだけで幸せになるような空間であった。展示は鹿児島の自然や成り立ちについてとなっており歴史系の要素は一切ないのでそちらを楽しみにするならば他に行く方が良いだろう。しかし自然史の博物館としてはとても優秀で展示が工夫されている。流し見しがちな昆虫の標本は【同じ種を見つけてみよう】というテーマでいくつかの種が別で飾られており、実際にその種を探す過程で標本をじっくり見比べている自分に気づき関心してしまった。個人的に1番好きな展示は水無池マールの映像で、このBGMが必要以上にとてつもなく壮大で驚いたので実際に訪れた方は再生してほしい。

古い建物なのに綺麗で見やすい

おつじ旅館

 この日は次の日のフェリーの都合で山川港の近くに泊まることに。普段は泊まる場所のことを書くことはあまりないのだがすごくいい宿にも関わらず情報があまりにも残っていなかったので記すことにする。
 駅から約30分歩いた先にあるこの宿は電話予約となる。優しいおばあちゃんが丁寧に応対してくれたことでこの時点で不透明さの不安はかなり無くなった。当日も駅の時点で30分後に着くだろうという電話をするとわざわざ宿から歩いて出てきて下さっていて街灯もない道をドキドキで歩いていた身としてとてもほっとした。素泊まりしかないが大浴場が使えて飲み物のサービスがあることを考えると十分だろう。

2日目

 朝はフェリーなんきゅうで反対側の港へと向かう。徒歩乗船なのでギリギリに向かったが特に問題は無く乗ることが出来た。港には猫ちゃんが事務所や外にわらわらいて地元の方々に愛でられている様子が可愛らしい。

おちび猫

 フェリーの中には今回参加予定のバスツアー運休の紙が貼ってあり復旧したと思っていたのでかなりドキドキした。もちろんバスツアーはやっていたので更新までに時間がかかってしまうということだろう。

佐多岬観光周遊バス

 今回の鹿児島旅行のメイン、佐多岬へはバスがないのでバス会社が行っている比較的安価なバスツアーに参加することになる。こちらは土日祝にはガイドさんが同乗してくれるので実際に参加してその時間管理の上手さと話の面白さからもその回に乗るのをおすすめする。
 乗るとまずは昼ごはんを決めて自分で店へ電話をするように言われるのだが事前の情報収集で分かっていたので持参している旨を伝えた。昼ごはんを食べる場所はエアコンもついており、近所の肉屋にコロッケを買いに行くこともできたのでこれは正解であったと言えるだろう。ちなみにこのお昼にはガイドさんにドラゴンフルーツと肉屋のからあげを分けていただき、村のエピソードトークもしてもらえたので短いながらもとても楽しい時間を過ごすことができた。
 本命の佐多岬はついた際には雨が降っていたもののとても天気の良い日で屋久島も種子島も見ることができた。アップダウンのある道を歩くのも見知らぬ植物と底まで見える海のおかげで苦にならずむしろもう一度来たいと思える良い散歩道であった。最後に観光案内所のような場所でスタンプをゲットして目的達成である。

とても綺麗な景色が見える

3日目

いおワールドかごしま水族館

 ここは日本ではあまり多くないジンベイザメを見ることのできる水族館である。同じような特徴を持つ水族館は多くの人で賑わっている印象があるかもしれないがこちらはそこまで人が多くないのでゆっくりジンベイザメを追うことができる。
 もちろん地元の水族館としての良さももっておりこの海でよく見られるウミウシやよく取れる魚が展示されている博物館タイプの水族館であった。老人会の集まりで来ているらしいおばあちゃん達が地元の海のコーナーを見て「これは食べがいがあるねぇ」と言い合っていてそのコーナーの信ぴょう性の高さを感じた。そもそもこの水族館は平日であることを考えてもご老人が多い。

襲名制を採用されている「ゆうゆう」

 水族館を出てすぐの場所にはフェリー乗り場がある。せっかく24時間営業の安いフェリーがあり御船印も売っているということでフェリーに乗って桜島へ行くことにした。

桜島ビジターセンター

 こちらは無料の規模ではあるが桜島の博物館としてしっかりした規模がある。説明も外国語が沢山ありそれをしげしげと見ている方も少なくなかった。内容も現在どのように関わっているのかという生活に根ざした情報から大正の大噴火を経験した方の文章までこちらが必要としている情報が並んでいてとても良い。シアターでもこれらの情報を丁寧に説明しているので元の量が少ないのを必要以上に引き伸ばすことをしていないことが伝わる。

街中で見るやつ

 建物の裏には有名観光地である足湯がある。夏の気温の日に入るべきものではないかもしれないがあまりにも景色がよく日陰の場所が残っていたのでせっかくだから入ることにした。足湯の温度はそこまで高くもなく30度以上ある日でも耐えられるものであった。なによりこの景色は見ていて飽きがこずぼうっとするのに最適である。

いい景色だけど暑い

おわりに

 今回は佐多岬に行くための旅行であったが博物館、フェリーに水族館と好きなものを沢山見ることができてとても満足できた。もちろん九州といえばのリョーユーパンやジョイフルも満喫し懐かしさを感じ改めて九州という場所が好きであることを実感した。今回noteを書く上で省いた食べ物は最後に載せておく。

ポテチは九州しょうゆが至高
ジョイフルのチキンドリアはお子様ランチを卒業してからずっと食べてるお気に入り
シロクマ(へそ付き)

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