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1月第3週〜ミステリーきっぷ〜
はじめに
船が好きで旅行が好きな大学生なら一度はわくわくしたことがある。そんな存在であるのが東海汽船のミステリーきっぷだ。このきっぷは当日発券してみるまでどこ行きになるか分からない、という特性を持っている。幸いにも私はこの時まで東海汽船を利用したことがなかったのでどこの島に下ろされてもいいだろう、とこのきっぷを購入した。
1日目
きっぷ発券
この日は宝塚の公演でトップ娘役の色紙を当てるという、くじ運が既にどこにも残っていなさそうな日であった。いざ窓口で発券してみると告げられた行先は大島。マチソワで観劇していたので遠くの島でのんびり寝たかった気はするものの、一番長時間滞在できる島というのは非常に魅力的である。あまりにも情報が無さすぎるので人に聞いたりターミナルを彷徨くことで情報を集めた。なんとか椿を見ることが出来そうだったので頭の片隅に置いておく。
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さるびあ丸乗船
朝早くに降りることが確定したのでシャワーを諦めて事前にゆる着に着替えた。20分前に乗船開始。分かってはいたが寝具は枕だけと無いに等しく床は固い。私はこののびのび座席的な場所がとても苦手なのだが課金する気も起きずそのまま寝ることにした。窓際でコンセントを確保出来ただけでも良いだろう。
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2日目
大島上陸
フェリーから降りてすぐの全ての行先が集結したバス乗り場でウロウロ。すると運転手さんにどこ行きます?と声をかけられたので正直に決めてないです!と伝えた。運転手さん曰く山に行くとバスが無いので元町が無難、とのことだったのでその助言に従いそちらに乗る。
バスを降りてからは常識的な時間になるまで暇つぶしをすることにした。まずは調べて出てきた24時間営業の自販機が集まっている場所で手作りパンを購入。その近くの酒屋が早めに店を開けていたのでそちらでは暖かい飲み物を購入した。公園に移動して陣取り朝食にする。この公園は適当に歩いていて見つけたのだが、海見える・机ある・トイレあるといった具合で最高だった。
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愛らんどセンター 御神火温泉
朝食を食べながら検索しているとフェリーに合わせて開店を早める温泉があったので入りに行くことにした。次この島に朝早く飛ばされたら直接ここに行こうと誓う程に需要が分かっている。
中は色々なタイプのものとサウナがあり時間を潰すのにもってこいな温泉であった。水着があればプールにも入れたのでもう少し暖かくなったらそれも良いかもしれない。休憩所は畳だけにも関わらずよっぽど船よりも寝やすくて想定よりもゴロゴロとし続けてしまった。
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大島高校 椿園
大島に来たのだから大島らしいことをしよう、ということで歩いて大島高校の椿園へ向かった。今回のルートかつ徒歩縛りだとまともに行ける椿園がここくらいだったのだ。敷地内に入るために一応電話すると快くOKしてくれた。ネットに説明文が上がっているのでそれを見ながらゆっくりまわる。最盛期ではないのでちらちらある程度だがそれでもふんわり楽しみたい人間にとってはちょうど良かった。
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大島町郷土資料館
次に向かったのは博物館好きとしては外せない大島町郷土資料館。小さいし大島のことしかないものの、係の人がマンツーマンで相手をしてくれてとても満足できた。きっと1人だと30分ぐらいで回りきれてしまうのだがこの方がとてもお話上手だったこともあり2時間以上滞在してしまった。自然関連の知識がある方だったので理科の先生とかだったのかもしれない。自然から歴史までなんでも置いている施設の雰囲気にとてもあっており、物静かでゆっくり話すのに聞けてしまった。
個人的に好きだったのは、20年くらい前に大島高校の放送部が作ったテレビドキュメントを置いていたところだ。元々放送ガチ勢だったこともあり嬉々として見せてもらった。この手の地元型作品は、適した場所で大会終了後の余生を過ごすことが出来ないパターンが多いので、こうして有効活用されているととても嬉しくなる。内容も見れるものだったので高校生のレベルとしては上手い方に入るだろう。
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歩いて港へ
帰りは歩いて港まで向かう。あとは食べたかったものを食べるだけなので所々で寄りながら行くという魂胆だ。明日葉という野菜が有名であると資料館で教えてもらったので、それを使ったコロッケをお肉屋さんでゲット。ちゃんとコロッケなのに野菜としての風味が美味しい方へ向かっており、明日葉の存在感が嫌じゃない。また食べたいと思えるような美味しさだった。
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逆に存在感が邪魔だったのは明日葉焼き。いわゆる大判焼きなのだが明日葉は無くていいと思ってしまった。ちなみに200円で高いと思いつつ買ったら想像の倍の厚みがあってもはやパンだった。そしてのぼりが「今川焼」「大判焼」「明日葉焼」と3つ立っていたのでこれは何焼きなのか分からない。
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おわりに
この後も港で名物の寿司を食べたり、また船で揺られながら帰ったりしたのだがこの一文が限界なのでこの旅行はこれでおしまいとする。こういう偶然の旅を苦手とする私にとって、半強制的に行動選択の自由が与えられる旅行はとても楽しかった。今度は別の島に是非とも飛ばしていただきたい。