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脳波を可視化する

今回、脳波を可視化する事に成功したので
それに関連する事をまとめました。
まずは、可視化した脳波の映像をご覧ください。


今回の内容はこの5個

  1. この技術の用途

  2. 計測できた数値

  3. 今後の用途

  4. 使った機材(エンジニア向け)

  5. 信号処理につて(エンジニア向け)

1,この技術の用途

この技術で5つの脳波をリアルタイムに取得可能です。
この5つの脳波を計測する事で被験者が
・集中しているのか?
・リラックスしているのか?
・怒っているのか?
などの感情を数値化することができます。

現在、コールセンターなどで取り入れられており、
従業員のストレスチェックに使っている企業もあるそうです。

また、瞑想をする人の中には脳波を図る事で、
ちゃんと瞑想できているか?をチェックするために利用している人たちもいます。

2,計測できた数値

計測できた数値は下記の7個です。
1,デルタ波  深い睡眠時に現れる
2,シータ波  浅い睡眠時に現れる
3、アルファ波 没頭、瞑想時など覚醒状態ではあるが意識があまりない状態
4,ベータ波  覚醒時、心配事、イライラなどの状態
5,ガンマ波  怒っている状態
6,頭の動き  (加速度)
7,心拍数

3,今後の用途

これは、私の推測なのですが、
アップルグラスが発売されると、脳波計が搭載されるのではないかと思います。
Apple watchは、脈拍数や歩数などを取得できるように作られていて、その情報はiPhoneを通じて、ビッグデータとしてアップルが管理し異変があると知らせてくれるようになっています。
今までは、精密検査をしないと見つけられなかった病気が腕時計一つで、検査できるようになっています。
アップルグラスも、同じように健康管理のための機能を追加すると思います。
多くの人がApple Watchを使って無意識のうちに、心拍や歩数を計測しているように、アップルグラスは我々の脳波を無意識のうちに計測し、メタバースでの生活をより良いものにしてくれるようにアシストしてくれるでしょう。

そのような未来に対して、今からプロダクトの試作を行えるのが、今回使用したディバイスだと思います。

また、現在、顔認証の画像解析でその人のストレス状態を数値化する技術が進んでいますが、そのような画像解析技術の検証にも使えるでしょう。

4,今回使った機材

ここからの記事はエンジニア向けの内容になります。
1、WindowsPC
2、Touchdesigner (Commercial版 2020.22080)
4、iPhone12Pro(アプリとOSCが動けばいい)
5、Mind Monitor(iPhone用アプリ)
6、muse(脳波測定ディバイス)
7、COOSPO 心拍計アームバンド
8、Wi-Fiルーター

5,信号の処理について

1,museとPCの接続方法について
museとPCは直接つなぐ事ができません。
Mind Monitorを使う事で、museの信号をOSC信号に変えることができます。
あとは、PCとiPhoneを同じWi-Fiにつなぎ、OSCの接続設定をする事で、museの信号をTouchdesignerで受信する事が可能です。

2,COOSPO 心拍計アームバンドとPCの接続方法について
COOSPOはBluetoothで直接PCにつなぐ事ができます。
ただ、そのデータを直接Touchdesignerに入れ込むことはできないので、VRChat用に開発された、【VRChat OSC拡張】OSC HeartRateSender【心拍計】を使用してOSC信号に切り替えて通信させます。

3,museの信号処理について
museはアルファ波・シータ波などの5種類の脳波を数値化してくれるのですが、それぞれの数値が4チャンネル存在します。

まず、この4チャンネルの区分は
位置1:左耳(TP9)
位置2:左額(FP1)
位置3:右額(FP2)
位置4:右耳(TP10)
それぞれの電極から受信した値になります。

この4つを使い分けて、より細かい検査ができるとは思うのですが、
今回はアルファ波などの5つの脳波の中でどれが一番高いか?わかればよかったので、museのアプリと同じ結果になる方法を探りました。

結果としては、この4位置の信号の平均値をだして、ほかの脳波と比べ順位をつける事で、アプリと同じ結果になりました。

最後に

この記事はKen-ichi Kawamuraからアドバイスをいただいて、書きました。この場をお借りして御礼申し上げます。
また、imgeeでは「時空とココロをテクノロジーアートで繋ぐ」をモットーに今後も様々な技術開発を行います。コンテンツ制作のご依頼・ご相談は
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までお気軽にお問い合わせください。


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