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チャンロー決勝日記(安住太一さんへの感謝)

決勝進出なんてもう二度とないかもしれないです。
永遠に振り返っていたい気分でしたが、放送ではないので自分から見えない部分はわかりません。大きな展開は覚えていても、点棒の移動も覚えていない部分が多く、自分の手牌だって完璧ではありません。
しかも時間とともに更に記憶は曖昧になっていくでしょう。

なんとも残念だと思っていたところに、日本プロ麻雀協会22期後期入会の安住太一さんからDMをいただきました。
安住さんは決勝戦のレポートを担当するとのことで、それに関連する連絡だったのですが、レポートを書くということは点棒の移動やアガリ形などの情報をきっと持っていることでしょう。

これは千載一遇と思った私は「もし可能だったら点棒移動の記録をいただけないでしょうか?」と聞いてみたわけです。

そしたらこれを送ってくれました。

凄すぎ!
メモ書きレベルのものをもらえれば、こんな風に自分でまとめようとは思っていましたが、まさかこれほどの完成度のものを作ってくれるとは!
しかも加工用にと、Excel版もつけてくれる行き届き振り。

お礼の返事をしたら、自分の振り返り用なので気にせずにという素敵な回答。
神かと思いました。

さらにプロテスト前には私のこのnoteを読んでいて、心構えができたのでお礼が言いたかった、とも言ってくれました。

これはもう応援するしかありません。
安住さんは最初のリーグ戦でいきなり昇級を果たし、来期はE2リーグ。
雀魂は魂天です。

是非ご注目ください!

安住さんが書いてくれたチャンピオンロード・女流雀王シリーズの決勝レポートはこちら。

さて、このnote。読む価値があるのはここまでです。
私は何か文章を書く以上、(成功しているかどうかは別として)読者がなんらかの形でおもしろいと思ってもらえるように書くべきだと思っています。
読み手中心であるべきだと思うんですよね。

ただしここから先はそれを放棄しますw
ただの自己満足の決勝振り返り日記です。老後の楽しみのために忘れないように書いておこうというだけの、100%自分のための文章ですので、読まないことをお勧めします。
おもしろくないです。


決勝開始時点ポイント
今田   320.5
當眞さん 267.0
清原さん 227.3
青木さん 223.4

ざっくり条件。
當眞さんとは53.5ポイント差。
當眞さん1着・今田2着の場合は、13500点差以内なら勝ち。
當眞さん1着・今田3着以下は負け。

清原さん、青木さんとは90ポイント以上の差。
トップラス決められると、大体負け。
トップ3着は30000点以上離されなければ勝ち。

意外と緊張はしなかった。
放送だとまた違うかもしれないが、落ち着いていた。
(當眞さんに辛く打てばいいわけだ。でも守りに入るとやられがちだから、行くところは行かないと)
と思っていた。
當眞さんが上家なので、状況によっては山越しも注意。

座順(當眞-今田-青木-清原)

東1局
親の當眞さんが捨て牌3段目にリーチ。最終手番でツモアガって2000オール。
楽には勝たせてくれないよね。

東1局1本場
當眞さんが8巡目リーチから4000は4100オールツモアガリ。
自分が2着と考えても、早くもこの時点でトータル10000点以上捲られている。
勝っていると勘違いしないように、追う立場だと自分に言い聞かせる。

東1局2本場
青木さんが清原さんからダマで1000は1600のアガリ。
當眞さんの親が流れてひとまずよし。

東2局
親。6巡目にリャンメン・リャンカンのイーシャンテン。リャンメンから埋まっても即リーチと決めていたところにリャンメンが入ってリーチ。青木さんから出て、裏1で7700。

東2局1本場
カン5s待ちでタンヤオのみテンパイ。愚形で手変わり多数のためダマ。青木さんからリーチが入り、さらに清原さんからも「リーチ」の声がかかるが、その宣言牌が5sで2000は2300のアガリ。供託込みでトータルで當眞さんにほぼ並ぶ。あと900点。

東2局2本場
清原さんがリーチ。當眞さんが青木さんの仕掛けに1000は1600を放銃。700点だがトータル優勝ポジションになる。

東3局
親の青木さんが發中をポン。1枚切れの白を引く。さすがにこれはと手に留めると、あとのない清原さんが打白。合わせ打つ。青木さんの手は染まってなさそうで、高くなさそうに感じていた。実際は赤5pが1枚あり、ツモアガって2000オール。

東3局1本場
清原さんがリーチ。回りながらリャンシャンテンに。浮き牌2牌は通せそうで、索子の形が134678。上家の當眞さんが捨てた9sをチーして苦しいながらもイーシャンテンに。このチーで海底が清原さんに回るが、自分のテンパイの可能性を優先。しかしテンパイせず流局。當眞さんはテンパイでトータル逆転される。

東4局2本場
親の清原さんがリーチ。こことは戦えない。1人テンパイで流局。

東4局3本場
青木さんが3巡目リーチ。ここも降りを選択するが、終盤に七対子のイーシャンテンになる。無筋2枚と現物の白が浮いていて、2枚の無筋のどちらかが重なればテンパイを取れるが、重なったのは白の方。ノーテン罰符の失点が2局続いていて僅差だけに苦しい。無筋の1つ7sを押そうかとも思ったが、自重して打白。次巡のツモが自分でトイツの6s。流局して開けられた青木さんの待ちは36sで、メンタンピンドラ赤赤のハネマンからの手。7s押したとして6sも押したかは自分でもわからないが(危ない、危ない)という感じ。

東4局4本場
配牌まとまっていて、赤1枚發トイツ。供託が3本あり、ここが勝負所かと思う。發ポンしてテンパイ。そこに親の清原さんからリーチ。やはり来た。来てほしくなかったけど、来ると思っていた、ここは腹をくくって勝負。そう思って自分の手を改めて見ると、どちらにせよ安全牌はまったくない。宣言牌のスジがあるだけで他はオール無筋。ツモ切りで一発目から無筋3連打。落ち着いて打てた。清原さんから5sが出て2000は3200。清原さんのリーチ棒含めて+4000で、計7200の収入。これは大きい。當眞さんをトータルで逆転。

南1局
青木さんのリーチに清原さんが放銃。當眞さんの親が流れてよし。

南2局
親番。清原さんがリーチ。當眞さんが追いかけリーチ。都合の良い結末を期待したが、青木さんが當眞さんに一発で5200を放銃。當眞さんが優勝ポジションに。

南3局
親の青木さんが仕掛けて清原さんから5800のアガリ。青木さんに10000点差ほどまで迫られる。3着落ちは当然ダメだが、今はとにかく上を見ないと、という気持ち。

南3局1本場

こんな形から6mチー。東はもちろんオタ風。
門前では仕上がらないと見て、567の三色へ。6pはもちろん、3s7sも全部仕掛けるつもり。ツモによっては東を落としてタンヤオに移行することもあるかも、という感じ。
このあとあっさり7sを引き、3sをチーしてカン6pでテンパイ。ドラ1赤2でマンガンある。
積極的な仕掛けをが奏功しただけに、これは決定打になると手応えあり。
しかし清原さんがリーチ。東を落として降りることはできる。でもできればアガりきりたい。仮にアガれなくても現在はわずかに當眞さんを下回っているので、せめてテンパイノーテンで逆転してオーラスを迎えたい。
幸い危険牌を引かずに手番が進むが、海底で引いたのが通っていない8m。6mが3枚見えてワンチャンス。このテンパイを取りきれるかどうかは相当大きいとみて、勝負。これが通って當眞さんの1人ノーテンで、再び優勝ポジションへ。
ただあとで振り返ると、親の青木さんがタンヤオドラ2赤1の12000をカン6p待ちでテンパっているが、カンチャンでなく5pと8mのシャンポン待ちにも取れる形。もしシャンポンに受けていたら、河底の8mで致命的な12000の放銃だった。リーチに7pよりも5pの方が比較的通しやすそうなので、カンチャンに受けそうなところではあるが、天国と地獄が本当に紙一重。

南3局2本場
青木さんが中をポンして、清原さんから2900は3500のアガリ。
私は手が入っておらず、早々に降りに回る。

南3局3本場
清原さんがリーチして3000-6000は3300-6300のツモアガリ。箱下から10000点台まで復活。

南4局
90分時間打ち切りで、残り時間3分。最終局になる可能性が高そう。
當眞さんとのトータル差は2700点。上で迎えられたのは良かったが、テンパイノーテンでも変わる吹けば飛ぶようなリード。優勝にならないアガリも禁止でないので、横移動や青木さん、清原さんのツモアガリでも優勝の可能性あり。ただし青木さんが清原さんから8000以上出アガリや2000-4000以上ツモアガリ、清原さんが青木さんから18000以上出アガリや6000オール以上ツモアガリだと、私の着順が2.5着以下に落ちるので優勝できない。

配牌は重い。オタ風の北がトイツでピンズが112235。3pがあっさり入ればいいが、そうでないと苦戦しそうな印象。4pチーも頭に入れていたが、中盤に2pポンから発進して1pトイツ落とし。形式テンパイも意識しながらあわよくば北トイツ落としでタンヤオへという目論見。親の清原さんが赤5pを捨て、當眞さんがこれをチーした時は絶望。一手進んでドラが組み込まれ、こっちはテンパイさえ覚束ない。そこに清原さんからリーチ。
3分は過ぎていて、最終局が確定している。テンパイは取りたいが、まだかなり苦しい形。當眞さんが2副露目のチー。ますます苦しくなる。索子は4sが1枚だけあり、まっすぐテンパイを目指すならいらない牌だが、さすがにそれは打てず、4pが4枚切れたので安全に3p5pのカンチャンを外す。降りるならまだ北があるが、できればテンパイを取りたい。
カンチャンを払った時点で残った形

2pをポンしている。
一応イーシャンテン。2mを當眞さんが通している。残りツモ5回。
北北と落としていくことになるかと思いつつ、更に山が減ったところで147mが入ったらどうしていたか。

結末は清原さんのツモアガリ。待ちは147s。
2600オールで青木さんを捲って3着。トータルも3位になる。もし裏が2枚乗っていたら6000オールだった。そして浮いていた4sは当たりだった。

というわけで紙一重で逃げ切り。
準決勝までは大物手を景気よくアガれたが、決勝は苦しい手が多かった。アガリも7700と2000は2300と2000は3200の3回。マンガン以上は一度もなかった。
苦しい決勝だったが、ギリギリの戦いが本当に楽しかった。一生の思い出になった。

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