古のオカルト押し引き

オカルトは20年前に置いてきました。
流れとかを考慮して打牌選択することは今はないですが、2024年7月7日のチャンピオンロードで、ちょっとオカルトちっくな要素入り押し引きで、見事トップを取ったので、noteに書いてみようと思いました。

今回のオカルト押し引きは、昔取った杵柄的オカルトといっていいでしょう。ベテランの味的なやつです。
オカルトとはいえ、引き出しは多い方がいい!

大塚会場の3回戦。
対戦相手は川又聖也さん、新倉和花さん、安住太一さんの3人。
川又さんは同期です。これまでに何度も対戦してきました。
新倉さんはリーグ戦でボコボコにされ、昨年の新人王戦本戦でもボコボコにされ、勝った覚えがない人です(今回は勝った!)
そして今回トップ争いをした安住さんは以前こちらで紹介しました。


「メンピンツモイーペーコーオモアカアカウラ」

高め5mイーペーコーのリーチをかけたら、望外の赤5mツモで裏も乗って倍満。
安住さんを捲って私がトップに立つ。

そして時間打ち切り最終局を迎える。
2着の安住さんまでの差は8400点。マンガンツモられると逆転される。

アガればトップの私のターツ選択。

入り目は覚えてない。

6-9mは特に悪くなかったので、ソーズの二度受けのどちらかを嫌う場面。
45s切りの6-9sか、78s切りで3-6sか。

9sが場に2枚切れ。3sは0枚切れ(1枚自分で使っている)。
見た目枚数なら3-6sだが、1枚差なら端にかかった6-9sか。
門前で仕上がればイーペーコーもあるが、打点は不要。

私は打4sを選択。

そこに上家の安住さんからリーチが入る。

(来た!)

マンガンツモられれば負け。5200以上放銃しても負け。
浮いている5sは両無筋の危険牌。

最初の私のツモは安全牌で、そのままツモ切り。
安住さんの一発目のツモ6mがツモ切られる。

(どうする?)
まだ中盤で、このまま黙ってツモられるのを見ているのは厳しい。
安住さんの河は強く、通っていないスジはかなり残っている。

「チー」
5s勝負!
通った!

6-9s待ちテンパイ。
さあめくり合いだ。

数巡後、安住さんが3sをツモ切る。
直後に私が引いたのは、またしても両無筋の4p。

これは打てない。
5sを通したあとに3sや他のスジも通り、残っているスジが減ったということもある。
それもあるが、3sが切られたのが最大のポイント。
これはターツ選択によっては私のアガリだった牌。

この3sを私が捕らえられなかった以上、次は安住さんのターン。
そこに引いたこの4pは安住さんのアガリ牌だ!

私は5sを切ってテンパイを崩した。
次の私のツモは、さっきまでのアガリ牌の9s。

(4pが通っていれば勝っていた)
とも思ったが、むしろ麻雀はこういう風にできている、という思いが強かった。
ここで9s引くのが麻雀だ、と。
3sを捕らえられなかった以上、4pを引くし、9sも引く。

あとは祈るしかない。
私は安全牌を連打し、最後は發を落として丁寧に降りた。
安住さんのツモアガリはならず、流局で私のトップが確定した。

オカルト押し引きも馬鹿にしたものじゃない。
5sは行き、4pは止めた。
その結果として、見事トップを取った。

デジタルも大いにいいだろう。
私も99.9%デジタルに打つ。
でもいざという時のために、オカルトの引き出しも持っておきたい。
いつかそれを開ける時のために。


ところで流局して開かれた安住さんの手。
待ちは1-4mでした。
4pは通ってました。


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