これ以上簡単にならない!点数計算の覚え方

はじめに

こんにちは。文系雀士です。

麻雀プロになり、Twitterを作ってタイムラインを見ていて、点数計算を覚えたいけど一歩を踏み出せない人がたくさんいることを知りました。
点数計算は覚えた方がいいです。例えば・・・。

という話は省略します。覚えたいと思っている人は、多分そんなことは百も承知ですよね。

ところで麻雀界はみんな頭良すぎです。東大をはじめ超一流大学出身者が多数いて、計算も滅茶苦茶早い。研修の時の条件計算問題などでは、私が考え始めた時にもう解き終わっている人たちが何人もいました。計算が異様に早いか、ザ・ワールドが使われたか、どちらかです。
(多分、超スピード)

暗記力も桁外れです。私は暗記が苦手で四苦八苦して覚えるわけですが、周りでは写し取るように覚えていくわけです。

こんな化物たちにかなうわけない。

点数計算にしても、ハイスペック雀士の皆様は、覚えるものは一瞬で暗記してしまっているはずです。それに加えてあの高速暗算がありますので、苦労をしません。
ハイスペック雀士に点数計算の覚え方を聞いてはいけません。

「暗記すればいいんじゃない?」
「計算すればいいんじゃない?」

きっと彼ら彼女らは邪気なくこう言うでしょう。

さてひがみが長くなりましたが、私のような非ハイスペック雀士としては、

  • 簡単に

  • 暗記が少なく

  • 難しい計算をしない。

そういう覚え方をしたいところです。

「そんな都合のいい覚え方ある?」

とおっしゃる方もいるかと思いますが、あります!
もちろん暗記しなくてはいけないことはありますし、計算も必要です。
ですが、それを極力小さくする覚え方があるのです。

点数計算を教えるとなると、

  • まず副底というのがあって・・・

  • 符計算のやり方は・・・

と始まる場合が多いと思いますが、抵抗がある人にとってはもうここから嫌になってしまうと思います。
もっとずっと簡単に、一歩目を踏み出すやり方があります。

  • 副底は覚えなくて大丈夫。

  • 符は数えるだけ。計算しません。

この覚え方は、私が実際に覚えた方法です。
それに説明の仕方を工夫して、とにかくとっつきやすく、簡単にしたものです。
これ以上簡単な覚え方はないと自信を持って言うことができます!
私は今でもこの方法を使っていますので、最終的にプロでもやっていけるものになります。
簡単な代わりに簡易版になるというようなものではありません。
点数計算を覚えたいと思っている人、思ったことのある人は、ものは試しと読んでみてください。

説明に入る前にひとつだけ。
私はこの方法以外の点数計算の覚え方を否定するつもりはありません。むしろ覚えられるなら是非そちらで覚えてください。
そして本来的な計算方法を否定するつもりもありません。計算の元々の考え方という意味でも、麻雀の文化という観点からも、是非そこまで知ってほしいと思っています。
でもそれらはとりあえず実戦で計算ができるようになってからでいいと思うのです。とにかく点数がわかるようになれば、その背景的なことを理解するのは簡単です。その逆は決して簡単ではない、というのが私の意見です。

さあ、では始めましょう。

①覚える前に忘れよう!

新しいことを覚える前に、忘れることからスタートします。

備忘録ならぬ備覚録

  • ツモ

  • 平和

  • 七対子

「そんなものは麻雀にはない!」というくらい思い切り忘れてしまいましょう!
あとからおいおい思い出していきますので、安心してください。

まずこの表を覚えましょう。

覚えないって言っていていきなり暗記かよ、と思った方もいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です。覚え方にコツがあり、実はほとんど覚えることはありません。

そもそもおそらく多くの人がなんとなくイメージできる数字かと思います。
「ロン。2600」とか、よく言ってますよね?

覚え方のコツは、左側の1翻のところの1000と1300だけ覚えましょう。あとは1つ右にいくたびに2倍になります。

「役やドラが増えると点数が2倍になる」

と聞いたことがあるかと思います。
1300点の手に、ドラが1つ乗ると。2倍の2600点。
もう1つ乗ると、その倍の5200点です。1300点の3倍ではなく、1300点の倍のそのまた倍であることに気をつけましょう。

ところが例外があります。
2倍ルールで考えると、おかしなところがあることに気がつくかと思います。

赤のところは2倍じゃない

①2000点の倍は4000点じゃないの?
点数計算は符計算から始まる計算式があります。その計算結果をまとめたものが点数表です。正しい計算式と2倍にしたものには若干の差が出てきます。そのせいで4000点ではなく、3900点になってしまうのです。とはいえここでは理由のことは忘れてしまって大丈夫。「2000点の1翻増しは3900点」と理屈抜きで覚えてしまいましょう。よくザンクというので、覚えやすいかと思います。

②3900点の倍は7800点じゃないの?
5200点の倍は10400点だけど?
4翻からはマンガンで、固定で8000点になります。元々の計算式に基づいて計算すると、すごい点数になってしまうので、4翻以上は点数を固定しています。これも細かいことは忘れてしまって大丈夫です。マンガン・ハネマン・バイマン・サンバイマンは聞いたことがあると思います。4翻以上はそれになるので、点数計算が簡単になります。

マンガン(8000)の2倍がバイマン(16000)
マンガン(8000)の3倍がサンバイマン(24000)
ハネマンはマンガンとバイマンの中間で12000ですね。
滅多に出ないサンバイマンが咄嗟に何点かわからくなったら、マンガンを3倍しましょう。
バイマンだけ、8翻、9翻、10翻の3つにまたがっています。他は2つですね。
サンバイマンが出にくくなっていると覚えておきましょう。
ちなみに役満は4バイマンです。

ここまでのまとめ(これが理解できていればOK)
ツモ・親・平和・七対子は忘れる。
1000・2000・3900・8000と1300・2600・5200・8000を覚える。
4・5翻はマンガン(8000)。
6・7翻はハネマン(12000)。
8・9・10翻はバイマン(16000)。
11・12翻はサンバイマン(24000)


(雑談)切り上げマンガン

切り上げマンガン

4翻以上になると点数が高くなりすぎるので、点数を固定にしたと書きましたが、1つだけ例外があります。表の赤くなっているところがそれで、ここは本来の計算では7700点です。でも他の4翻がみんな8000点ということで、ここも切り上げて8000点となっています。1翻増えると点数が2倍以上になるので、最も効率が良い部分という言い方もできます。
この切り上げマンガン。採用していないルールもあります。例えば天鳳や雀魂では採用していません。フリー雀荘では採用しているところが大多数です。


②1000点ラインと1300点ライン

厳密にはもちろん違うのですが、このあとの理解のしやすさを踏まえ、ここでは以下のように思ってください。

鳴いていたら1000点のライン。
門前では1300点のライン。

ではここで問題です。
以下のアガリは何点でしょうか?

鳴いていないので1300のライン
役はタンヤオ+赤ドラ1の2翻
1300ラインの2翻なので、2600点
となります。

では同じ形で6索をポンしていたとしたらどうでしょうか?
鳴いているので1000のライン
役はタンヤオ+赤ドラ1の2翻
1000ラインの2翻なので、2000点。

いかがでしょうか?
できましたか?

ここまでのまとめ(これが理解できていればOK)
鳴いているときは1000点のライン(1000・2000・3900)
門前では1300点のライン(1300・2600・5200)


③鳴いている時は1000点ライン、面前は1300点ラインって、そうとは限りませんよね?

はい、その通りです。
基本的には、鳴いているときは1000点ライン。
門前は1300ライン。
と思っていいのですが、実際にはもっとあります。
ではどういうのがあるかというと、以下のようになります。

1000点1300点のラインより上もある

もっと先もありますが、出現率がかなり少ないので、ここでは省略します。
これを覚える必要がありますが、なんだかわからないものを覚えるのは苦痛なので、ここではまだ覚えなくていいです。覚え方にコツもあります。
1000点や1300点のラインだけでなく、1600点や2000点のラインもあるわけです。
ここではそういうラインもある、ということだけ知っておいてもらえればOK。

ではどういう時に1600点や2000点のラインを使うのか。
それが符ハネです。
次回、いよいよ符を数えます。

ここまでのまとめ(これが理解できていればOK)
鳴いている時は1000点ライン、門前は1300点ラインだが、そうではない場合もある。
1600点や2000点のラインもある。


④符を数えよう!

はじめにでも書きましたが、大事なことなのでもう一度書きます。
符計算ではありません。
符は計算しません!

符は数えるだけ。
計算の必要はありません。

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