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「LYURO」はいつでも最高密度の青色だ
最果タヒさんの「夜空はいつでも最高密度の青色だ」というタイトルが好きだ。
(ちなみに原作、映画共に未鑑賞のにわかです。すいません。)
さて、先日清澄白河にある「LYURO 東京清澄」というホテルに宿泊した。
特にそっち方面に用事があるとかでは無く、ホテルが目的だ。
私はしばしば泊まりたいホテル起点で旅行の計画を立てる事がある。
きっかけはこのポストである。
水や波をモチーフにしてデザインされたという青い館内🚣♂️
— KEI ENDO|遠藤慧 (@KEIENDO_jp) November 20, 2021
宿泊者以外にも開かれたテラスが素敵です🍹https://t.co/VJhhTplC6R@lyuro_hotel pic.twitter.com/Jx6CA9TJBb
これに感化され遠藤慧さんが出版された著作「東京ホテル図鑑 実測水彩スケッチ集」もばっちり購入済みである。情報量もさることながら、水彩特有の色づかいで眺めているだけでも十分に面白い。
さて、「LYURO」のコンセプトなどに関しては公式サイトをご参考頂きたいが、何といっても青色が散りばめられたデザインが個人的にはグッときた。
最近こういうビビッドな色づかいに魅力を感じるようになってきていて、見つけると無条件でいいなあと思ってしまうので困っている。
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夕方頃の到着。
目の前に隅田川、そしてその向こう側には居住用のアパートやオフィスビルがあり
生活感とシティ感がいい塩梅で感じられるよい立地である。
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Superior with River View という部屋に宿泊。広々と贅沢で不足のない部屋だった。インテリアにも青色が点在していて、でもどこかその青さがいい意味で安っぽくて、肩肘張り過ぎない程良いリラックス感が味わえた。窓の向こう、神田川の対岸には団地ルックなマンションが見えて、そのせいもあったかもしれない。「LYURO」があるのは江東区だが川の対岸は中央区で、いわゆる日本橋エリアだ。この雰囲気の違いが垣間見えるのも面白い。
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原宿のボトルショップ「threefeet Tokyo」で買い込んだクラフトビールを空けてダラダラした。国産のクラフトビールのみを扱っている店で、初心者にも易しいのでおすすめだ。
この日は石川県金沢のBREW CLASSICさんのWEST COAST IPAを購入。細かい事はわからなくても缶のデザインを直感で選ぶだけでも楽しいのがクラフトビールの良いところ。
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ふと目をやると屋形船が見えた。私は乗った事がないから分からないが、船酔いとかしないのだろうか。それとも乗り物酔い弱者はお断りですよという敷居の高い娯楽なのだろうか。まあ正直外から眺めるだけでも十分風情があるから良いのだけども…。
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翌朝はLYURO内にあるレストラン「CLANN BY THE RIVER」にて朝食。
大きな窓とその外側に大きなテラスがある作り。このテラスは宿泊者以外でも利用できるようで、この日も朝からたくさんの人がいて活気があった。清澄白川周辺在住と思しきセレブマダムなどの姿も観測された。
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川沿いはランニングコースにもなっていて、やはり地元民の往来が多い。人々が自然と集まるような場所になっていて改めて良い立地だなと感じた。
廊下の様子。この写真だと分かりづらいが、青一色では無くグラデーションになっている造りで微妙に青さが異なっているのだ。こういうささやかな意匠にテンションが上がってしまうのである。水道橋の「toggle hotel」の廊下を彷彿とさせる面白いデザインだった。
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チェックアウト時にフロントで見つけたテーブルの天板。
すごく可愛かったので思わず撮影。こんなところまで抜かりないとは。
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ご覧の通り、青色が印象的だった「LYURO」。
写真映えはもちろんだが、これを差し引いても解放感があって気持ちの良いステイだった。清澄白川はコーヒーやアート、そして庭園などもあり歩き回るには十分な街だ。その散策拠点として「LYURO」を選んでみるのも面白いかもしれない。
冒頭の「東京ホテル図鑑」もそうだが、都内のホテル開拓は面白い。
もちろん遠方に足を運び、連泊してゆっくりと過ごすのも至高だが、それができない時は都内で非日常を探すのも一興だ。交通費は安いし、ホテル付近のレストランで帰路を気にせず飲食を楽しめるのも地味に嬉しい。そして、都内のホテルに地方ほどの広さは無く、広さというパラメーター以外でラグジュアリーを提供せざるをえないので面白いコンセプトを持っていたりするのだ。これらの背景を押さえておくと尚楽しめるだろう。