2020明治安田生命J3 第20節 FC岐阜戦 プレビュー

前節19節、セレッソ大阪U-23(以下、セレッソ)戦フライデーナイトゲーム、金J。あれです。去年だとJ1やJ2の一部試合で特製ベースボールユニが配布られたりしてたあれです。

※なお今節はReiさんとミーティングする時間が確保できないため内容はペラッペラかと思いますご了承ください。

前節試合結果

2020年明治安田生命J3リーグ第17節
対戦相手・セレッソ大阪U-23
試合会場・ヤンマースタジアム長居
試合結果・0-0
順位・9位(暫定)
通算成績・7勝8分4敗
勝ち点・29
得点18 失点13 得失点差+5

 今シーズン初めて2試合連続でのスタメン・ベンチメンバーを採用。
レンタル移籍ながら古巣対戦となった澤上選手は左サイドハーフでの起用となりました。

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 前半は序盤セレッソにシュートを浴びますが、テンポよく試合に入り、徐々に相手陣内に侵入、26分にビックチャンスを迎えます。右サイド原田選手のクロスをペナルティエリア左側で澤上選手が落とし、片井選手がシュートを放ちますが相手GK茂木選手に弾かれ決定機を逸します。
 前半アディショナルタイム(45+2分)にはハンチョル選手のロングフィードに林選手が反応しゴール前を陥れチャンスを迎えますが相手DFにボールをクリアされ得点に至らず前半は0-0で終了。前半終了時でオフサイドを6回数える展開。
 サイドは変わって、後半開始早々の47分、駒野選手の右から中央斜めに入れたクロスは相手に対応されますが、クリアしきれず流れたボールは岡山選手の足元へ。岡山選手はすかさず縦に鋭いパスを供給し、林選手がそれに反応しますがボールは足につかず流れていき、続く56分には左サイドで上原選手の縦パスに同サイドを抜け出した澤上選手がペナルティエリア横まで持ち込みエリア内真ん中よりやや右側に詰めていた原田選手が右足ダイレクトボレーで合わせますが、ゴール上に外れてしまいます。
 そして83分この試合を象徴するシーンといっても過言ではないでしょう。
左サイド深くに切り込んだ上原選手からの上がったクロスは右へ流れ原田選手が足元に収め山田選手から越智選手を経由しペナルティアーク付近に出されたボールを楠美選手がトラップをしミドルシュートを放ちます。
しかしこのシュートはバーを直撃、跳ね返ったボールを近藤選手が回収し前進しパスを桑島選手に供給すると振り返りざまにシュートを放ちゴールネットを揺らします!が、これはオフサイド。
…とにかくオフサイドが多く枠内シュートを決めきれなかった試合を象徴するようなワンシーンでした。

思わぬ落とし穴 
 この試合を象徴するのは今シーズン最多である12回のオフサイドです。スカウティング(分析など)は上手くいっていた結果のオフサイドかと思ったりします。
 攻めるうえで重要視したのはセレッソU-23(以下セレッソ)の高い位置を取っている3枚のセンターバック(ハイライン)の裏や、3バックの距離が開いた際の脇のスペースを徹底して突く攻めだったのかと思います。ちょっと素直に攻めすぎたのかな、という印象も持ちました。

今節の展望

 記念すべきJ3初戦、FC今治(以下今治)はFC岐阜(以下岐阜)を相手にその一歩を岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場で踏み出しました。この試合は0-0のスコアレスドローに終わりましたが、お互いのGKがビックセーブを連発しとても見どころの多い試合だったように記憶しています。
 そこから今治は昇格圏まで勝ち点9差、岐阜は同じく4差となっており上位進出に向けて離されることは許されない。昇格のためには差を詰めたい両者の意地がぶつかり合う面白い試合になりそうです。

解任ブースト?(FC岐阜)


 スポーツの世界ではシーズン途中の監督の退任、解任後に成績が上向くことがあります。それを「解任ブースト」と称したりします。
 岐阜はゼムノビッチ前監督が休養となり(その後退任)そこから代行、正式に就任した仲田監督が指揮を取り出して3連勝と一見「解任ブースト」がかかっているように思われます。
が、ゼムノビッチ監督が最後に指揮を執った長野戦は0-2で敗れていましたが、その試合まで9月に入って3勝1分と岐阜が取り組んできた守備戦術がハマりつつあると思っています。その事情は分かりませんが、解任ブーストなんかではなく目を覚ましたら厄介な人がエンジンをかけてきたなぁ…。と。
 岐阜の特徴は現在リーグ3位(32得点)を誇る攻撃力だと認識しています。
川西選手に今季加入した高崎選手を中心としたFWの決定力の高さもさることながら、サイドアタッカーの選手も得点を挙げており「どこからでも点を取れる」様な布陣かと思います。
 しかし、J2復帰を目標として戦う(優勝を目指す)序盤では重要な局面での失点が多く14節時点で10位に留まっていました。が、先述のようにここからこの1ヶ月で盛り返し、現在3連勝中でいずれの試合で失点を喫しながらもその攻撃力で押し切っており絶好調と言えるでしょう。
 好調の要因は守備が安定してきたことかと思います。
今季の岐阜は開幕では4-3-3の布陣、シーズン途中で4-1-4-1、4-4-2と色々とベストな布陣を模索している様な印象を受けましたが、13節からはある選手(※注目選手で取り上げます)をアンカーに置いた上で4-1-4-1を基本形にしています(表記で4-4-2表記の場合もあり)が、これが攻守に置いて安定した形を作り出せている要因かと思います。

Keep strong!!(FC今治)

 前節のセレッソ戦で悔しいスコアレスドローに終わり3連勝は逃しましたが4戦負けなしとなった今治。
 ここまで上位戦線をしたたかに伺う位置につけて、識者の一部では今年のJ3においてここまでのサプライズのひとつと評価されたりするみたいです。(多分リーグ2位の13失点という数字が評価されていると思いますが)
リーグ2位の安定した守備は大きな武器ですが、得点、勝ちにこだわる姿勢を夢スタで見せてほしいと切に願います。
 Keep strong…「絶対に点を取る」「絶対に守り切る」といった``強い気持ち‘‘を全面に開幕戦より間違いなくパワーアップしている強敵に立ち向かってもらいたいです。

注目選手(FC岐阜)

No.3 竹田忠嗣 選手
 先述した(多分)FC岐阜の復調の要因である13節からのキーマンです。
今シーズンから岐阜の主将を務めており、前所属のファジアーノ岡山でクラブ初のJ1昇格プレーオフに導いた功労者の一人であるのでJ2を長らく見ていた人は見覚えがあるのではないでしょうか。
 今シーズン初めはなかなか出場機会がなかったものの、件の13節から中盤アンカーポジションでの起用となり(本職はセンターバック)、そこからの1ヶ月近くで6勝1分1敗と安定感をもたらしています。
 鋭い読み、予測が特徴でセカンドボールを確実に回収して前線につなげるセンターバックの前で相手の攻撃の芽を摘み取るところが厄介だな…と。
ベテランということもあり一瞬のスピードはもしや。という印象もあるのでそのあたりで揺さぶれば十分勝機に繋がるか…。

No.23 大西遼太郎 選手
 今シーズン法政大学から入団したルーキーでこの1ヶ月で急激に出番を増やしている選手で、4-1-4-1の場合は2列目から2.5列目の真ん中、4-4-2の場合は先述の竹田選手と並んでボランチをこなしたりと岐阜の逆襲を支えるひとりです。
 ジュビロユース出身の選手で、ジュビロサポ―ターの方とやり取りしている中で大西君が決まってないなら今治さん取っちゃいな!とおすすめを頂いた(笑)のですがその彼がここで今治の前に立ちふさがるのかと思うとオラゾクゾクするぞぉ!って感じで楽しみだったりします。
 冗談はさておき攻守においてダイナミズムといいますが勢いを感じる選手のように思います。福島戦でプロ初ゴールを決め、昨年の天皇杯ではガンバ相手に先制ゴールを決めジャイアントキリングの立役者となるなど勝負強さも兼ね備えており、彼を自由に動かさないことがこの試合の鍵の一つかもしれません。

No.10 川西翔太選手
 ここまで全試合出場(18節沼津戦以外スタメン)中の岐阜の攻撃の中核です。今シーズンここまで5得点を挙げていますが、ここ3試合で2得点と調子を上げてきているのはまさしく脅威です。前回対戦でも今治ゴールに迫りハラハラさせられた人も多かったことでしょう。
 コンビを組むであろうNo.9高崎寛之選手とのコンビも息が合ってきており、現状相手にする中で今までで一番厄介な相手かもしれません。
※余談
♪ かーわにっし かーわにっし げっとごーるー♪
このチャントのフレーズを覚えている方は立派なJFL通(なのか?)です。
このチャントで歌われているのは去年までJFLで苦しめられたFC大阪のストライカー川西誠選手、翔太選手はそのお兄さんです。

注目選手(FC今治)

No.1 修行智仁 選手
 J3通算50試合出場を達成した今治の守護神。前回対戦では相手GK松本選手とビックセーブ合戦となりクリーンシート(無失点)を達成しています。
 前回よりも攻守ともにパワーアップした状態の岐阜を打ち破るには修行選手の的確なコーチング、確実なセービングが不可欠です。今日も夢スタのピッチにその雄叫びが響き渡る…!

No.42 原田亘 選手
 ここ3試合は右サイドハーフでのスタートが多い原田選手。
サイドでマッチアップする岐阜選手はもちろん積極的に中央にも切り込み岐阜の注目選手で挙げた竹田、大西両選手の守る中盤センターの位置をかき回して相手を慌てさせ勝機を見出したい。また、前節もダイレクトボレーで合わせに行くなど積極的なシュート意識も見えるので見事なシュートを夢スタで見たいと!そう思うのです…。

No.16 片井巧 選手
 前節前々節とスタメン出場し、各試合で決定的なシュートを放ちながらも今シーズン2点目から見放されていますが、見ている人は知っています。
去年一昨年のトレーニングマッチでエリア内でのシュートを外さない片井選手の姿を…。三度目の正直と言わんばかりに2点目を決めてもらいたい!
 2点目が決まった暁には…ゆりかごダンス見たいですよね?

編集後記

 先週末から今日(火曜日)に至るまでほぼほぼ岐阜の試合をDAZNで見ていたので気持ち岐阜の方が情報量、記述量が多くなったことはご了承ください。
9/27鳥取戦
(中4日)
10/2金曜セレッソ戦
(中4日)
10/7岐阜戦
(中3日)
10/11八戸戦
とメジャーリーグのプレーオフの投手のローテーションといわんばかりの過密日程ですがこのプレビューも試合当日の朝6時までになんとか作成しております…。
 とはいえ一番きついのは選手なのでできる限りのことをして選手をサポート出来たらと思っております。
10月になり一層朝晩の冷え込みが激しくなりましたが、身体にお気をつけて夢スタでお会いしましょう。
 それでは、また。(はたしてこれはプレビューと呼んでよいのだろうかとう疑問は尽きない。)

この項、了。
 


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