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ノルウェーの軍楽隊のCDその2

前回に引き続き、同じバンドのCDをもう1枚。

王立ノルウェー海軍バンドによる「ノルウェーのバンドスタンド」というCD。「バンドスタンド」という言葉はあまりなじみがありません。インターネットで検索しても中々思うような結果が得られませんが、公園などにある野外音楽堂で披露される演奏会をこのような名称で呼んでいるのだと思います。日本で言うと、東京で4月~6月に日比谷公園小音楽堂で開催される都民コンサート(警視庁音楽隊と東京消防庁音楽隊)、大阪城音楽堂で開催されるたそがれコンサートが近いイメージでしょうか(残念ながら両方聴いたことがありません。どちらも、良い雰囲気でしょうなぁ)。前回も紹介した惜しくも倒産してしまったスペシャリスト・レーベルは、各軍楽隊のバンドスタンドをシリーズ化しリリースしました。選曲もマーチに始まり、クラシックの小品や民謡、オリジナル作品、ポップスなど幅広く聴いていて飽きない1枚です。それぞれのバンドで大切に扱ってきたレパートリーでしょうから、演奏も十分すぎるクオリティーで披露されます。いずれも良盤間違いなしだと思うので揃えたいと思うシリーズです。

オスカー・ボルグ: Den norske Arme og Marines Revelje
ヨハン・セヴェリン・スヴェンセン: パリの謝肉祭
パウル・オッケンハウグ: リリック・ダンス
フロド・ティングナス: 王冠
ヨハネス・ハンセン: 行進曲《ヴァルドレス》
E・グリーグ: ノルウェー舞曲
ラーシュ・エリック・グディン: Eg ser deg utfor gluggen
アラン・ヨハンソン: 行進曲《ホルメンコーレン》
ヨハン・ハルヴォルセン: ノルウェー狂詩曲第1番
テリエ・グレンダール: ニュー・サーカス
オスカー・ボルグ: Den norske Arme og Marines Tappenstreg

ノルウェーの民謡をジャズワルツ調にした「Eg ser deg utfor gluggen」など面白かったですし、自国の行進曲ヴァルドレスも気品あふれる仕上がりです。
前回と合わせ2枚で指揮を振っているのがオスロ・フィルハーモニー交響楽団でソロ・クラリネット奏者を務めたレイフ・アルネ・タンゲン・ペデルセン。とても良い音楽を作ってくれます。
最近、このバンドはLAWO Classicsというノルウェーのインディーレーベルから面白いCDを数枚リリースしているので、近いうちに購入したいところです。


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