米を炊く、食べる、考える
アメリカ食生活#4
こんにちは、いまいです。
2カ月がたち、アメリカでも生活のサイクルも形成されつつあります。
さて、日本人の食生活に必須なものといえば、【米】🍚です。
『安い・お腹が膨れる・栄養も取れる』と三拍子そろっており、米を炊いておいたからこそ大学~大学院時代の一人暮らしを乗り切れたといっても過言ではないでしょう。お米はコスパ最強。
ということで、アメリカでも米を炊いてみました。
スーパーマーケット(Target)に売っているお米を買ってきました。
外箱を見る限りは日本で食べていたものとも似ています。
Good & Gather Instant White Rice
中身は少し細長い感じ。(所々、黄色い米が混じっている?)
カロリーは、Serving size の45gで160kcal=3.5kcal/g。
日本のお米(サトウのごはん 新潟県産コシヒカリ)は1パック 200gで294kcal=1.47kcal/g。
単純計算ですが、2.3倍でした。
このお米を早速炊いてみました。
① 鍋で米を炊く
鍋で米を炊く際に以下のnoteの記事を参考にさせていただきました。
Twitterの画像の通り以下の工程で行いました。
① 白i濁りがある程度なくなるまでざっと洗う
② 米の量と同じ量の水を入れる。2カップの米+2カップの水
③ 水につけた状態で10分放置=吸水
④ 鍋に火をかけて中火で沸騰させる
⑤ 沸騰後、弱火にして蓋をしてコトコト煮込む=蒸す
*泡がぶくぶくしてくる
⑥ 火を止めて15分放置=さらに蒸す
出来上がりです。
粒だちは微妙ですが、見た目は割とふっくらして美味しそうです。
味は少しパサついた感じがありますが、普通に美味しかったです。
② 炊飯器で米を炊く
シェアハウスに備え付けの炊飯器を用いて炊いてみました。
(めちゃくちゃ汚かったので、2時間くらいかけて綺麗にしました 笑)
大分年季の入った風貌の炊飯器です。
Amazonで売ってる最新式のものはデジタルでだいぶ使い勝手がいいそうです。
手順は自分の経験則に従い行いました。
① 1~3回流水で洗う
② 15分水につけて吸水させる
③ 炊飯する
④ 30分蒸す
炊飯後です。なんだか少し粒だってます。
器によそった感じも、鍋で炊くよりも美味しそうです。
あまりツヤがありませんでしたが、鍋で炊くよりも美味しかったです。
普通に満足しました。(舌バカなので食レポできませんでした)
食べた感想と成分の違いに関して考えたこと
結論として、炊飯器のほうが水分や粒の触感的に美味しかったです。
鍋は火加減や蒸し時間が少し難しいかもしれません。特にIHだと火加減が全然わからず、お米へお水分の吸収などが不十分だったかもしれません。
そして、やっぱり日本のお米はふっくらして味をしっかり感じるため美味しい。(個人の感想です)
文明の利器を使った炊き方の方が美味しいのは、人類が積み重ねてきた科学の進歩のすばらしさを感じますね。
お米の美味しさは、「水分」「タンパク質」「でんぷん(アミロース/アミロペクチン)」のバランスが非常に需要で、アミロース(amylose)が硬さ、アミロペクチン(amylopectin)が粘り気を左右します。
アミロース:グルコース(糖)が直鎖上にくっついた状態
アミロペクチン:グルコースが枝分かれ上にくっついた状態
*グルコース同士の結合位置がアミロースはα1→4、アミロペクチンはα1→4とα1→6のOH基で脱水縮合している。
今回のお米は”long grain rice (長粒米)”でタイ米(インディカ米)なので、日本のジャポニカ米と比べ、成分の組成が異なります。(論文より引用)
水分含有量
ジャポニカ米:2.8~14.0% インディカ米:2.5~14.6%
タンパク質含有量
ジャポニカ米:5.2~7.1% インディカ米:5.5~8.2%
アミロース含有量
ジャポニカ米:6.0~18.0% インディカ米:17.0~26.2%
インディカ米とジャポニカ米の調理特性の比較 (綾部 園子博士)
つまり、今回食べたお米は、「日本のお米よりも水分量が少なく、たんぱく質量が多く、アミロース量が多い」=「粘らず・硬い」
*論文上では、炊飯特性・米とぎ汁にも差異があるようです
食べた感じの感想の理由がしっくりきました。
ご飯🍚一つをとっても非常に学ぶことが多いですね。
お店には様々なお米があるため、食べ比べてみたいと思います。
終わりに。
様々な国でお米を伝統的に主食として食べる理由は、
『大量のご飯で少量のおかずで食べる』
らしいです。どの地域でもコスパ最強は重要ってことですね。
では!
(^▽^)ノシ