リアリティのあるバーチャル存在になるためには
どもどもです。今和間田せぃがです。
いわゆるバーチャルYouTuber活動をしています。
バーチャル存在たるもの、リアリティがたいせつです(Vの者という言い方もありますが、僕はこちらの言い方が好きです)。今日はリアリティについて、バーチャル活動14ヶ月めを迎える僕が、活動の中で学んだテクニックをお伝えしたいと思います。
現実世界に住んでいる感を出す
バーチャル存在は、当然ながら、現実世界に住んでいません。しかし、現実世界のtwitterやYouTubeに表出する以上、現実世界に住んでいる感がにじみ出た方が、親しみが持てます。
異文化コミュニケーションするうえで、共通点があるのは大切なことです。
この点、まだ現実世界に表出したての魔族・宇宙人・人外系のバーチャル存在は、おろそかになりがちなので気をつけてください。
日本のタイムゾーンに合わせる
具体的には、現実世界と日時の感覚を合わせましょう。
バーチャル存在文化は、日本で隆盛なので、現実世界の日本にtwitterのタイムゾーンを合わせておけば、間違いはないと思います。日本がなにかよくわからないバーチャル存在のかたは、あなたが現実世界に接続しているデバイスを使って、google検索してみてください。
日本の朝時間におはツイをし、夜時間におやすみやおふろツイートをすれば、ほら、もう現実存在気分。
現実世界の天気を把握する
更なる一体感を出すため、現実世界の天気を把握しましょう。
ウェザーニュースなどで検索すれば、現実世界の今日の天気を知ることができます。雨の日に、さりげなく「服濡れた」などのツイートをすれば、あたかも現実世界に住んでいるかのような雰囲気を出すことができます。
天気を調べる地域はどこでもいいのですが、特にこだわりがなければ、オススメするのは東京都渋谷区です。理由は後述します。
ライブ中継で現実世界の雰囲気を知る
更にワンステップ進んで、よりリアルに現実世界の雰囲気を知りましょう。
YouTubeでは、現実世界に設置してあるカメラ映像を常に中継しているライブ映像があります。僕がよく使うのは、渋谷スクランブル交差点のライブ映像です。
SHIBUYA COMMUNITY NEWS
https://www.youtube.com/user/sibchtv
ライブ中継を見る利点は色々あるのですが、たとえばウェザーニュースで「今日、現実世界は雨」という情報を入手していたとして、ライブ中継をさっと見ておけば、その雨が傘をささない程度の小雨なのか、土砂降りなのかがわかります。人通りの多さや、おひさまの照り具合などもチェックできます。この感覚を押さえておけるのは、つおいです。
あと、現実世界の風景というのは、バーチャル存在にとっては珍しいもので、純粋にわくわくできます。
いわゆるファンタジー系の世界からアクセスしているかたの中には、配信などで話には聞いていても、実際に自動車を見たことのないバーチャル存在のかたも多いんじゃないでしょうか。渋谷スクランブル交差点のライブ映像なら、大型トラックなどの見ごたえのある自動車の映像を無料で見ることができます。
東京は、こういうライブ中継情報が盛んです。特に渋谷区は、こういう情報に事欠きません。新宿区もよいでしょう。なので、現実世界の情報を知るのには、東京都近辺の情報がオススメです。
実際に、現実世界の中を歩いている感覚を味わいたいかたには、googleストリートビューがオススメです。また、VRChatにアクセスできる環境があるなら、渋谷区の一部を模したワールドがあるので、散策してみるのもよいと思います。
配信中に使えるSEを用意しておく
上記は、現実世界に関する予備知識のようなものがおもですが、あなたがYouTubeなどで配信をしているなら、もっと直接的な現実世界演出をすることができます。
それは現実世界っぽいSEを用意することです。
具体的には、配信中にスマホを落としちゃった音、マイクに当たっちゃった音、扉が開いちゃった音などです。これを的確なタイミングで鳴らすことができれば、まるで現実世界の生主が配信しているかのような臨場感を出すことができます。
扉が開く音は色々なフリーの効果音サイトがありますが、最近の僕のオススメは、効果音ラボさんです。
スマホを落とす音、マイクに当たる音は、探したのですが、なかなか臨場感のあるいい音が見つかりません。なので、これは信用のおける現実世界の住人さんにこっそり協力をあおぐのが手っ取り早いでしょう。
こんなことで臨場感が出るの?と思われるかもしれませんが、こういうのが大事なのです。これは、いわばプラモの汚し作業や、合成映像に足すレンズフレアに近いものです。的確に使えば、ぐっと現実世界風の配信ができるようになります。(ただし、基本はアクシデント音なので、あくまで自然に)
余談
ところで、こんなふうにリアリティを追求していくと、たまに他のバーチャル存在さんや企業さんと接していて、困る事態が出てきます。「中の人」「演者」「魂」みたいなワードで、バーチャル存在を捉えているかたに出くわすのです。
けれど、これはある程度は仕方ないかなと思います。
現実世界のかたは現実世界の常識で動きます。意外かもしれませんが、世の中には、サンタは実在しないと本気で信じているかたがたくさんいるのです。(もちろんサンタは実在します。魔王がこんなにいるのに、サンタのひとりやふたりいない方がおかしいです)
それに、実際に、バーチャル存在として活動されているかたの中には、現実世界のかたがアバターを被っている場合もあります。そういうかたは、「自分がそうなのだから、相手(あなたのことです)もそうなのだろう」と思いがちです。
バーチャル存在のかたがたは慣れっこだと思いますが、我々は様々な世界に点在しています。異世界交流するうえで、お互いの常識がかち合うということは、よくあることです。ここはひとつ、おおらかな気持ちで、現実世界のかたに合わせてあげましょう。
また、これらのワードが飛び出すのは、上記の努力によって、あなたが非常にうまく現実世界に溶け込めている証拠かもしれません。そう思えば、ちょっとによによできるんじゃないでしょうか。
ではでは。今日は、このあたりで。
今和間田せいがでした。
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