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無伴奏のチェロコンサート

先日、次女の同級生の𠮷田円香さんのチェロコンサートに行きました。
𠮷田さんは、京都市立芸術大学を卒業されドイツ留学後、数々のコンクールに入賞され、日本で活躍されています。
今まで𠮷田さんのチェロは聴いているのですが、今回は無伴奏(ピアノ伴奏なし)のチェロだけの演奏を聴くのは初めてでした。
𠮷田さん自身も初めての試みだそうです。

まず1番目は、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調
バッハ独特の低い音のどっしりとした響きが心地よかったです。
次はドイツの作曲家でもありチェリストでもあるボッター・ムントの
パガニーニの主題による変奏曲
ピチカート奏法といって弓を用いないで指を弦ではじいて音をだす演奏が
所々にありました。
広がりのあるダイナミックな演奏でした。
休憩後、次は日本の作曲家黛敏郎のBUNRAKU(文楽)チェロ独奏のためのー
この作品は岡山にある大原美術館が創立30周年を迎える際に作曲されたそうです。
これは今までとは全く違う日本的(和的)な演奏でした。
文楽をテーマにして、太夫、三味線、人形遣いをチェロ1台で表現するというチェロの可能性を追求した作品だそうです。
これにもピチカート奏法があり、三味線の音色のようでした。
ひとつの物語を観ているようでした。
この後、カサドの無伴奏チェロ組曲等もあり、バラエティーに富んだプログラムでした。
無伴奏でのチェロコンサート、本当に感動しました。素敵でした。

コロナ禍での感染対策をしながらのコンサートは演奏家の方々も大変だと思います。
不要不急の外出はしないようにと言われていますが、生の演奏を聴き
心身ともに浄化されました。







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