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発達障害当事者に限らず知っておくべき「防衛機制」

発達障害と同居してる身として一番厄介なのが問題点を指摘した際の反応。
以下のような反応・態度を「防衛機制反応」と言う。

・意地を取るような反抗的態度になる。
・言い訳や自己正当化を始める。
・ネガティブになってウジウジし始める。

もちろん、こっちは言い方など配慮して言ってる上での話。
(発達相手に限った話では無いが、特に発達相手に感情的な物言いは色んな意味で不味い。)
発達症状で起きる問題行動に対して、こうした態度を取られるとこっちとしては何も指摘出来なくなる。面倒になってくる=学習性無気力に陥って問題を前にしても黙るようになってくる。

しかし空気読む能力の低い発達にははっきり言わないと通じない。
それなのに言えなくなってくるから放置状態になって悪循環。
本来なら感謝されてもいい場面で理不尽な態度を取られるので、その意味でもストレスを感じて学習性無気力になってくる。
発達はその障害特性ゆえ単に指摘しただけでは中々改善しないのも余計に無力感を感じる。脳のメモリーの少なさ故、習慣の定着も難しい。

防衛機制は発達障害に限らず、他の障害持ちにも見られる反応。
故に同居人や支援対応してる側が参ってきて、そうするとカサンドラ症候群みたいな話にもなってくる。

この話は障害や精神疾患に限らない。
例えばホームレス・生活困窮してる人と支援する人との関係でも見られる。ホームレスの人を助けようとしたら逆に支援者が理不尽な攻撃を受けるなんていうのはよくある事。これも防衛機制反応。

そこら一般人でも本当の事を言われると怒る人はかなり居る。
ありのまま受け止めて素直に反省出来る人はむしろ少数派。
これも防衛機制の仕業だ。

タバコ・酒みたいな依存症はもっと分かりやすい。
タバコが健康に悪いのは明白で、周囲家族にも絶大悪影響。
発達障害児が生まれる絶大要因であるにも関わらず、不特定多数へ無差別に煙や粉塵をばら撒いてる。
それを妊婦が吸ったら胎児の脳へのダメージは計り知れない。

しかし、それを健康に悪いと指摘したり、子供への虐待同然(重大な健康被害。国によっては本当に虐待認定される。)だから良くないとやめさせようとすると喫煙者は逆上してくる。
明確に喫煙者本人や周囲の健康被害が見えていて、その不幸を防止しようとする働きかけ・機会に対してどういった反応をするかと言えば、感謝してくるどころろか働きかけた人に対して逆上してくる。
タバコくらい強力な依存物質だと働きかけた人を殺し兼ねない勢いでキレてくる。防衛規制が強いほど反応も比例して強力になる。
「認知の歪み」「認知的不協和」とも言えるだろう。
「本当の事を言われたくない」という心理状態に陥ってる。

「タバコはストレス解消になってるから必要(自己正当化)」と「障害だから仕方ない。言われなくても自分が一番分かってる!(自己正当化)」。
喫煙者と発達障害当事者の反応も実は全く同じメカニズム(防衛機制)。
どちらも逆上→意地になって自己正当化・言い訳に終始する。
本当の事を言われたり暴かれるほど抵抗してくる。

実はこれら現象(防衛機制反応)にはある共通点がある。
・MBTIでいうペルソナ(防衛機制の人格)を被ってる。
しかも本人はその事に無自覚である事が多い。特に発達障害児や被虐待児は本人が自覚こそしてないものの過度の緊張状態だったりする。
・ペルソナに依存してる=その人本来の人格・客観的事実との乖離(ズレ)が大きい。仮面を被って仮面の方が自分本来の姿だと思い込んでる状態。
コロナ禍でマスクし続けてるとマスク取って素顔出すのが恥ずかしいみたいな現象と同じ。発達は感覚過敏もあって、その意味でも人格も服装もマントのように纏って防御したがる人は多い。
・防衛機制によって鈍感化してる=五感や心本来の欲求が自分でも分からない状態。分厚い殻で覆われてるから外界からの刺激に鈍くなる。
本人の言い分としては、障害や精神負荷など何かしらの理由で外界に対して仮面(殻)を張って防御して対処してきたという流れがあるので、
その仮面を破壊されたり外へ連れ出される行為に対して強い恐れ・怒りや抵抗を見せる。

鈍感化してるから外部からの刺激が乏しい。
その刺激不足の代替えとして酒・タバコ・ギャンブルのように刺激を求める。「ストレスで酒を飲む」という行為(言い訳)も、酒で酩酊=鈍感化してストレスを感じないようにしてるだけで、実際にはストレス解消になってない。

心理的には孤独なひきこもり状態。
鈍感だから害悪・不健全状態を自覚出来ない。
発達障害にありがちな自己身体感覚の希薄さもそう。
防衛機制(ペルソナ)で鈍化してる面はある。発達が察する能力乏しいのは防衛機制が強固過ぎて、拍車かかってるのもある。

ただでさえ障害特性で脳のリソース少ない状態だからペルソナに膨大なリソースを割いてると外部や内部(自己)へ意識を向ける余力が無くなる。
結果として、自己中心的・・自分の事しか考えてないように見える。

だから親身になって対応してる人ほど、無力感や怒りを感じてくるようになる。場合によってカサンドラのように対応してる方が病んだり、ネグレクト、虐待・暴力を振るうようになってくる。
対応してる側が虐待する話は、保育士・看護婦・介護や障害関係の施設関係者など、どこでもよく聞く話。
もちろん、その加害行為を正当化してはならないけど、それが起き得る状態に陥ってるのは事実。自分は上手く解消してるから発達と同居してても、本人に当たる事は無い。けど誰もが上手く解消出来るとは限らない。
それこそ、発達同士で暮らしてたらどうするの?って話。
お互いに自制が利かない訳だからね。虐待・暴力振るう側も何かしらの障害や精神疾患を抱えてるケースが多いという事。

それだけ今の社会には病や障害が溢れてきてしまってる。
だから、それが増えてる原因に目を向けないと救いようない状況に陥る犠牲者が増える一方だし、改善手段を見出す事も出来ない。

防衛機制が強い人も居れば、全然無い人も居る。
発達障害が防衛機制強くなるのは当然で、子供の頃からやらかして否を問われたり、皆と上手く付き合えない経験を多くしてきたから。
だから、自分を守る為にペルソナを被るようになってくる。
無感情になったり、癇癪を起こして反抗する、嘘をついて凌ぐなどの行動パターン(防衛機制)が生まれてくる。

自分は障害こそ無いけど子供の頃、病気は重症だったし、外見が他の人達と違ったから外人外人言われてすごかった。
だから自分も防衛機制が相応に強くなって良さそうなんだけど、そうはならなかったのは子供の頃から外部の攻撃に対してすかさず反撃(解消)してたから。エニアで言うと自分はタイプ8=反応タイプで、すぐに反応して解消出来るタイプは防衛機制みたいなズレが起きにくい。

当然、中には気弱で反撃出来ない子も居るし、障害特性みたいにいつも自分の方が悪者にされるような状況に陥ってる場合は解消のしようも無いだろう。


noteで「生きづらい」言ってるのをよく見かけるけど、これも防衛機制=認知の歪みなんだよな。大体そういうのって言ってる事とは別に原因がある。
HSPとかもそれ臭いのは、別の事に原因を求めちゃってるから。
発達が症状指摘されると発狂するのと同じ。
HSP自体が不摂生や発達だと認めたくないような概念。

発達「(症状を)自分でも分かってるから!」・・と言う割りには繰り返す。実際には分かってない(制御出来てない)。
生きづらいも「私の性格や社会に生きづらさがあるから!」
HSPも「私は繊細だから!」
本当は別の所に原因がある。

発達「グサッ・・」
HSP「グサッ・・」
生きづらい女性「グサッ・・」

▼発達障害の反応的な流れと改善点

発達症状を出して周囲にストレスを与える。
例:疎通不全・突飛な行動・何かしらのミスをして迷惑をかける。

問題点を指摘される。

防衛機制が発動して逆上した行動(非常事態になる)を取る。
*出方はその人の性格に依って異なる。
直接的な攻撃態度・逃走・自傷・嘘をつく・執着・不安から酔っぱらいが絡んでくる感じ(すがってくる)など。
発達本人もこれら行動を自分の性格だと思いがちだけど、風邪の咳と同じである種、病みから起きてる身体反応。
 女の中には嘘をつく時、逆に大胆・堂々とするのが居るけど
隠すと罪悪感で辛い、あるいは隠してるものが大きいからでこそ過剰に曝け出して公然としようとする事もある。
逆NTRのように嫉妬する代わりに興奮する、暴力・虐待行為を受けると興奮する被虐(SMのエム)・・これらも防衛規制反応だと言える。
 反応の仕方が違うのはMBTIのように類型出来るので、その意味ではその人の性格と言えなくもないけど、防衛反応はあくまでも「症状」だと捉えた方がいい。

何度も防衛機制反応をされると対応してる方はうんざりして問題が起きても黙ってくるようになる。(学習性無気力)

問題が放置されたり、助長させる人(イネイブラー)しか関わってこなくなる。本当に障害者当人の為になる人ほど離れる状態になってしまう。

この悪循環を防ぐには発達本人も対応する周囲も防衛機制を把握する事。
本人が自覚すれば、一歩踏みとどまるかも知れないし、自分を見つめ直す機会にもなって反応が弱まってくる。
周囲も理不尽な反応されても一歩引いて冷静に対処出来るようになる。

▼発達対策の鍵
・EPAサプリ(脳の血行を良くする)
・ナッツ類(特にカシューナッツがオススメ。脳の栄養と形成材料になる)
・発酵バター
間違いなくバターは脂質・ビタミン豊富で脳に良い。バターはたくさん食べても太らない。
発酵バターの利点はそのまま生で食べた時に摂取出来る乳酸菌。
発達の人は発酵食品ダメな人が多いけど
発酵バターならその点をクリア出来て、腸内環境への働きかけ効果も通常の乳酸菌食品より効果が大きい(脂質に乳酸菌が付着してる為)。
腸の脳への影響はダイレクトに繋がってるので、腸内環境へのアプローチも必要。ナッツ類の脂質にせよ、バターにせよ、潤滑油を増やして血流を良くするイメージ。脂質は脳自体の形成材料にもなるからね。

・柑橘類やクエン酸(頭をシャッキリさせる=発達にありがちなブレインフォグ対策・口臭対策。これも血流を良くする目的。)

・有酸素運動(血行を良くする)
スクワットは特に屋内でいつでもお手軽に出来て、脳へ刺激あって良いのでオススメ。習慣化させやすい。

・グリシンなど睡眠物質(発達の過集中・過興奮対策)

・姿勢対策。これに関してはうちもまだ研究中だけど、発達は「姿勢」そのものを記憶して固定化させてしまうらしい。だから姿勢が固定化して自律神経・血行・過度の緊張状態・睡眠の質低下に繋がる。
この話題に関してはいずれ連れが見解を書いてくれるはず。

・習慣の定着化
発達にとって一番の課題かつ要。
絶対に視界に入るところにメモを貼っておく、儀式化する、体感的に把握して納得する、わざと悪い状態も経験して対比するなど習慣の定着を工夫する。

連れはこれら対策を怠ると言葉がスムーズに出てこなくなる・言葉足らずになる。チャットだとテンポが悪化・言葉足らずで何を言いたいのかよく分からない状態になる。
調子の良い時は話の内容・意図も明瞭になってくる。

メンタルもはっきりと好不調で分かれるね。
不調時はいつまでもウジウジしたり、理不尽に怒り気味になったり不機嫌そうな態度を露骨に見せたりする。
そういう日もお風呂に入ったりすると以後は良くなる事が多いので、発達にとっていかに血行を良くする事が大事かという事。