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中学1年次男、塾を変わることになった。

きっかけは、今通っている塾のH先生がお辞めになったことだった。社会科をメインに教えてくれていた先生。話がとても面白く、楽しい授業だったようだ。
次男にとって社会科は中学に入りH先生のおかげで好きになった教科だ。それ故に辞められたショックは大きかった。

3月、新年度スタートで新しい先生に変わった。突然辞められたショックもあり、新しい先生に抱く違和感。感じ始めると他の教科もなんだかグラグラしてきたと。

普段、主張しない彼から上がった声を放ってはおけない。

新しい塾探しが始まった。
待ったなしだ。

現在の塾は5教科を万遍なく予習中心に授業形式で教えてもらう塾だ。テスト前には自習や中学ごとの対策授業、オンラインでの対策授業、春夏冬の特別集中授業も行っている。
なかなか充実している。

しかし、彼はついていけていたのだろうか。

得意な科目はよかった。
苦手科目はさらに苦手なまま、分からないままになっているんじゃないかな…
私はそんな気がしていた。

試しにと、個別指導塾の体験をしてみることにした。個別指導なのだが、少し形態が変わっており、先生と生徒が一対一や一対四でもなく、指導の先生が常に巡回し、目を配らせる方式だった。
教材も個別に用意され、分からないところに留まらず、できるところをやるのだと。

まずは苦手な教科一つに絞り、出来ないところを復習していく。その子のできないところを掘り下げ、なんなら小学校の算数に戻り、克服していく。時間内に苦手科目が消化できてきたら、もう1科目増やして学んでいくやり方なのだと説明を受けた。事前面接も丁寧で、とりあえず体験でと、任せてみることにする。

体験の3日間。
次男は初日は楽しそうに帰ってきた。
2日目は教材の難易度が上がり、苦手な応用に大層手こずり、また、指導法に慣れないこともあり、弱音を吐いた。
3日目は自分の分からないに向き合うことが大事だと考え直し、また教材も少し易しいものだったらしく、落ち着いて出来たようだった。

3日間の体験で、先生からLINEで事細かに報告された内容は、次男には予習よりも復習が必要だったことだ。性格もあると思うが、頑なにならず、新しい手法を受け入れると勉強は楽しくなるとおっしゃっていただいた。

彼の苦手科目は詰んでいる。
テトリスに例えるなら、制限時間まで残り僅かのタイミングにきている。
ブロックの落ちてくるスピードがアップしだし、所々穴あきがあるのに、ブロックがどんどん積み上がり溢れてきている状態。
あっという間にゲームオーバーを迎えるところまで迫っているのではないか?
本来なら、初級のゆっくりしたペースで、落ちてくるブロックの形を確実に変形させ、空いている場所へ確実にはめ、クリアしたいところだ。

まだ間に合う、初級へ戻ろう。

そうとなったら、転塾だ。

次男本人は説明されていても学習科目が減る不安が残っていた。得意な科目の得点をキープしたい、今までの予習学習も捨てがたいようだが、何より1人で取り組む勉強法を学ぶのだ。そして向かうは難敵、苦手科目。ガッツリ向き合う相手に不足なし、、、。

大丈夫!破れても立ち上がれるさ。
今なら間に合う。

逃げるが必要なときもある。
けれども私は、逃げずに立ち向かって欲しい。
だって何事も経験なのだから。
やって後悔のほうがいいよ。

見守るしか出来ないけれど、応援しています。
はじめの一歩、決断した君、すごいよ。
踏みだす君をとにかく応援します。

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