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無くて七癖

「ほら、やっぱり俺の話なんて聞いてない。
すぐに話題を変えるし…。」
夫に注意を受けること、しょっちゅう。

お互い付き合いも長くなり、大体のことは分かっていると思っていた。
が、自分のことはさっぱり分からない、のだ。

注意を受け、
「アレ待てよ、夫の話に集中して聴きながら、相槌打って。
それでなるほどと理解できたから、私の話したいことを口に出したら…いかんかったのか?」
すぐに理解出来ない。

会話泥棒していたらしい。
さも、聴いている風で自分が言いたいことだけ言うやつ、だ。
あかん。

反省しつつ、対処法がわからない。
うんうんと相槌打っていると
「流してる、聞こえてるの?」と確認されてしまう。
私はどうすればいい。

そんなモヤモヤを抱きつつ、仕事で遂に失敗を犯した。やらかしたのだ。

若いスタッフさんへ電話の伝言をしていた時のこと。こちらが伝言を伝え終わると、
「そーなんですよ、この方、もー対応が難しくって。朝も私がこう言ったのに…で、…そしたら、…はぁ、…わかりました。
あっでも、こうして…うん。で…」
ちょっと会話が落ち着いたのを見計らい、別のスタッフさんへ質問を挟んでしまった、私。
「今◯◯さん(私の名前)、ものすごい速さで話題変えましたよね?笑える…ぷぷぷ。私の話、まだ続いてまして、でも、話題変えるんだ」
と、言われた。

あー、これだ。
紛れもない、自分本位で動く習性、発揮してしまった。
その場が「どっと」笑いの渦になったから良かったが、私、2人のスタッフさんに平謝り。
「すみません、Yさんのお話を聴きながら、Sさんに確認しとかなきゃと、聞くことリストが頭から離れずで。本当に失礼しました。短い時間で伝言と確認を急ぐあまり、ぞんざいな態度を取ってしまい、本当にごめんなさい。家でも注意を受けているのに…いかんですね。気をつけますね。」

あー、
家で出来ていないことは外で出来る訳ない、か。

反省とともに、会話の難しさを痛感した。
あとでYさんへ個別に謝罪。
家での失敗と今後もこのようなことがあれば、遠慮なく叱って欲しいとお願いした。
優しいYさんは、
「私なんて、基本人の話聴いてないですよ。
だから、今日は急に話題が変わってウケたんです。単純に面白かったんですよ。話はちゃんと出来てましたから、大丈夫ですよ。
それより、おうちでのご主人との遣り取りが面白いですね…。」
楽しんで頂けたなら、本望、いや、いかん。
しっかり傾聴できるよう、努めます。

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