key=Cで最高にカッコよくメジャー・スケール弾きたいならEフリジアン!(ポジション7f~10f)
4週間でこの動画のような短いフレーズを確実に”自作”できるようになります!
2024年7月に各SNSに投稿した「Em7ポジション②」がモチーフです
〇〇を意識するだけ!
Cメジャー・スケールやモード理論を覚えたのでカッコよくギターソロを弾きたい!でも「Cで始まりCで終わるようなフレーズばかり弾いてしまう」「モードを駆使してもいまいちフレーズっぽくならない」と悩んでいませんか?
そこでおすすめなのがEm7コード・トーン(IIIm7)を中心に展開するEフリジアン。ジャズ・ギタリストも多用する上級向けアイデアです。
上にある動画はCメジャー・スケール一発ながら、Em7コード・トーンを中心に弾いた例です。いかがでしょう?ロックギタリストがこれを理解できると圧倒的に垢抜けたソロが自作可能になります!ぜひトライしてください!
🔸対象レベル:ロック中級以上
🔸練習目安:1日あたり15分、2〜4週間
もし分からない、うまく弾けない箇所でお困りの場合はお気軽にInstagramのDM📩からお問い合わせください☺️どんな内容でも親切、丁寧に回答いたします❣️
🔸第1週🔸7f〜10fに存在するCメジャー・スケールのポジションを把握しよう
なにはともあれコレが基本!
*すでに弾ける方は飛ばしてください。
*ポジション認識が不安な方は1日で覚えようとせず1日15分x3日継続を目標にしてください。
🔸第2週🔸Em7とEmコード・トーンだけを選んで弾く2種類の「アルペジオ」を覚えよう
4和音アルペジオと、3和音(トライアド)アルペジオを弾き、コード・トーンのポジションを把握します。
*すでに弾ける方は飛ばしてください。
*ポジション認識が不安な方は1日で覚えようとせず1日15分x3日継続を目標にしてください。
🔸第3週🔸Eフリジアン実践フレーズ①
ファンキーなソウル系セッションを想定した、スケールライク(2度ずつ上下することが多い)なフレージングです。あるていどコピーできたらあなた流のカッコいいオリジナル・フレーズにカスタマイズしましょう。
🔸第4週🔸Eフリジアン実践フレーズ②
第3週で弾いたソロの難易度を高くします。上級者特有の「リック」「休符」を使って組み立てたフレーズ例をぜひ弾いて体感してください。
*おまけとして「素人っぽい例」を2つ用意しました。なぜ素人っぽく感じるのか、という原因までしっかり解説✨もし、ご自身が弾いたソロがいまいち素人っぽいかも・・・いうときの参考にどうぞ☺️
それでは、いきましょう✨
(目次をクリックでジャンプします)
🔸第1週🔸7f〜10fに存在するCメジャー・スケールのポジションを把握しよう
【基本ポジションを覚える】
Cメジャースケールだからといって「Cで始まってCで終わる」と考えず、ポジション内に存在するコード・トーンを、6本の弦すべて使って弾けるようにします。
Bから始まる「Bロクリアン」ともいえますが、今回は「Eフリジアンを6弦B(5度)から弾き始めた」と考えてください。
また、EフリジアンはEm7(IIIm7)だけで弾くスケールではありません。動画ではCMaj7(IMaj7)コードを鳴らした上で弾いています。
🔸第2週🔸Em7とEmコード・トーンだけを選んで弾く2種類の「アルペジオ」を覚えよう
Eがルート音だからといって「Eで始まってEで終わる」という覚え方はNGです。ポジション内に存在するコード・トーンを、6本の弦すべて使って弾けるようにします。
今回は5度となる6弦Bから弾き始めてください。
①【Em7(4和音)アルペジオ】
5弦ルートのEm7フォームを想定すると覚えやすいでしょう。「11thを省いたEマイナー・ペンタトニック」と考えても構いません。
②【Em(3和音)アルペジオ】
「Em(3和音)はEm7(4和音)アルペジオより格下」のように感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、アルペジオの演奏難易度は3和音のほうがはるかに上です。
理由はインターバルがすべて短3度以上あり、頻繁な弦移動を伴うからです。
低速テンポでも、5弦から1弦までスウィープ・ピッキングするのが一般的です。
🔸第3週🔸Eフリジアン実践フレーズ①
Cメジャー・スケールを、第3番目の音Eから開始したスケール(モード)が「Eフリジアン」です。
【フリジアンの構成音】
R,♭9,m3,11,5,♭13,m7です。
【フリジアンの特徴】
同じマイナー系モードであるエオリアンと比較すると、フリジアンは「エオリアンの9thを半音下げて♭9thに変化させた」という特徴を持ちます。
この♭9のように、エリアンと異なる音のことを「キャラクタリスティック・ノート」と言いい、複数のスケールを覚えたり、その名のとおり特徴を整理したりするときに非常に便利な考え方です。
第1週のCメジャー・スケールのポジションにおいて、Em7のコード・トーンを中心にEフリジアンのスケール度数がこのように見えると良いでしょう。
【キーC上でEフリジアンを弾くなら】
実践フレーズ例
Dm7-Em7(IIm7-IIIm7)を繰り返す、ファンキーなソウル系セッションで弾くソロをイメージしました。
①キーCにおけるギターソロでは「C(ルート)を多用するのはカッコ悪い」とされています(良し悪しは個人の好みでご判断ください)。ルートを回避するためのアイデアとして、Em7構成音(E,G,B,D)を中心に弾き、Cメジャー・スケールを第3番目のモードEフリジアンのイメージで弾いています。これを「アッパーストラクチャー」と呼び、上級者がよく使う手法です。
②Em7アルペジオまたはEフリジアンは主にトニック・コード(CMaj7,Em7,Am7)上で弾くことを想定しますが、サブドミナント(Dm7,FMaj7)やドミナント・コード(G7,Bm7-5)上で弾けないわけではありません。動画ではサブドミナントDm7(IIm7)上においても、特にスケールチェンジなど意識せず「Eフリジアン一発」に統一したイメージで弾き切っています。
③Eフリジアンの♭9th(F)と、♭13th(C)は、それぞれルートと5度の半音上に存在するアヴォイド・ノートであり、長く鳴らすとハズれて感じることが多いでしょう。♭9thを鳴らす場合は「直後にルートへ下降」、♭13thは「直後に5thへ下降」のように装飾音や経過音として使うのが一般的です。
*楽譜の度数はすべてEフリジアンを基準にしたものです
🔸第4週🔸Eフリジアン実践フレーズ②
【定番リックを使う】
第3週よりも「リック」「休符」を増やして難易度を高くします。
リックとは「完成度を伴う小単位のフレーズ」を意味すると考えてください。
また、リックはどこでも弾けるわけではなく小節のどこから弾き始めるか(置き場所)、どのくらいの長さなのか(サイズ)がある程度決まっています。
今回は、よく使われる3つの定番リックを使用しました。
①4個の音を使ったスラー下降
フレーズの締めくくりとしても使えます
置き場所:拍アタマ
サイズ:1拍
②インダイレクト・アプローチ(挟みこみ)
たとえば1弦7fにある5度を、その前後の6fと8fで挟み込むようなイメージです
置き場所:拍アタマ
サイズ:特にないが常に3個かたまり
③2回ずつ弾いて下降
特にEm7の5→m3→Rというラインがよく使われます
置き場所:前拍のウラから開始
サイズ:16分+1拍
【おまけ:素人っぽい例】
どんなに難しいスケールの音並びを覚えたとしても、リズム意識が薄かったり適切な使い方を知らなかったりすると「素人っぽい」印象になってしまいます。よくある例として2つのパターンを弾いてみました。
(注意)素人っぽい=悪い、ではありません。良し悪しは個人の好みでご判断ください。
【おまけ:素人っぽい例①】
◾️ピッキングしているのがすべて「拍アタマ」のみ。16分のウラから弾き始めるようなリズムのアイデアがない
◾️アヴォイド・ノートに対する配慮がない
◾️コード・トーンとそうでないスケールの音の音価(音の長さ)に差がなくコード感がない
◾️最後に5・6弦でコード・トーンを弾いていますが、リズムに工夫がないので「ただ音を並べた」だけな雰囲気になっている
(注意)アレンジや前後の関係によって、このようなフレージングが映えることもあります。一概に素人っぽく聞こえるわけではありません。
【おまけ:素人っぽい例②】
◾️ピッキングしているのがほぼ「拍アタマ」。16分のウラから弾き始めるようなリズムのアイデアがない。
◾️定番リック①をイメージするも、サイズの意識がない
◾️Cメジャー・スケールは「Cで始まりCで終わる」という(フレージングにおいいては)よくない考え方
◾️音楽の三大原理は【リズム】【メロディ】【ハーモニー】です。いくら凝ったメロディとハーモニーを使ったフレーズでも、リズムが疎かでは音楽として成立しません。必ずリズムを意識しましょう。
(注意)アレンジや前後の関係によって、このようなフレージングが映えることもあります。一概に素人っぽく聞こえるわけではありません。
【コラム】
オリジナルなギター・ソロはゼロから作らなきゃパクリ?
いいえ、パクリではりません☺️
たとえば、オリジナル小説を書くからといって「僕」や「私」の第一人称まで開発しないですよね? 既存の単語や定型文を組み合わせて、伝えたい文章をつくります。
ギターソロも同じで、リックや定番フレーズを組み合わせてイメージをカタチにしていくのが基本です。また、多くのプレイヤーに使い込まれたリックや定番フレーズには、やはり相応の理由があります。もちろんゼロから作ることもありますが、まず定番リックをたくさんコピーすることがカッコいいフレーズ・メイクへの近道でしょう。
【もっと深く学びたい方へ】
このアイデアを他の指板域で活用するなら
今回の記事では7f〜10fという指板域で弾きましたが、僕のレッスンでは指板域を12箇所にエリア分けしています。これによって、一つのアイデアを得るごとに、そのアイデアを12箇所のエリアに適用できるようになります。ご興味ある方はぜひ独学でも確実に習得できる教材「ロック中級以上のためのCメジャー・スケール」をぜひ手に取ってみてください☺️
メンバーシップのご紹介
さらに楽しく日々の練習をサポートするためのメンバーシップ「imashuku流フレーズ・メイク術すべて教えます」(月額990円)もぜひのぞいてみてください☺️
テーマに沿ったフレーズ・メイクの基礎となるスケールやアルペジオ練習メニューはもちろん、そのまま使える実践フレーズや、よくある「素人っぽい例」まで細かく解説し必ずご満足いただける充実のコンテンツをお約束いたします。2024年7月にスタートし更新は毎月2回以上、ただいま初月無料キャンペーン中です!
最後に、このコンテンツに関するご意見、ご感想を以下のアンケートからお聞かせいただけましたら幸いです❣️
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