31.カラス 32.ホシガラス(米川さんの絵本)
31 カラス
頭のいいカラス。
カラスが巣をつくっている。
大きな木を知らずに切ってしまった。
子供が居た。
子供は無事だった。
でも、次の日から私の姿を見ると
けたたましく鳴いてカラスが攻撃して来た。
恐ろしい執念だ。
32.ホシガラス
何時もは里にいるが。
7月の初めになると
沢山のホシガラスが登ってくる。
何処から来るのだろうか?
何十羽も集まる。
天狗岳の斜面のハイマツが実を付ける時。
ホシガラスの繁殖する時でもある。
解説
カラス。
カラスは本当に頭がいい、そして執念深い。ごめんよ。知らなくて切ってしまったけれど、相当怒っていたらしい。
ホシガラス。
登山道にハイマツの下実が落ちていた。拾ってみたらとても軽い。ホシガラスが木から取って実が軽くて捨てたもの?
補足
saitou:カラスも森によくいますか?
米川正利:森は木の実やネズミ小動物がたくさんいますから。
街にもいますよね。黒百合平にもいます。彼らは雑食だからなんでも食べる。そして頭がいいんです。
伐採していた時、カラスがカァカァうるさいんですよ。
木を切られるから怒っているのかとも思っていたんですが、倒れた木に巣があって。
ヒナは無事でしたが、腹たてたんでしょう。次の日も、私の姿を見ると襲ってくるんです。
あの執念深さには驚きました。
saitou:ホシガラスとは?
米川正利:カラスの一種です。星烏って書きます。岳ガラスとも言われています。
黒地に斑点があるんです。がーがーって鳴く。
山には春ダケカンバの実がなりだす頃のぼってきて、イチイの実がなる頃に里に下りていきます。
木々の花と実と動物たちの生活は密接に関係していてとても面白いですよ。
ホシガラスはそれでも高山帯に生息します。カラスはどこにでもいますね。
saitou:鳥は気を留めて見ないと見過ごしてしまいますよね。
米川正利:そう。八ヶ岳にもたくさんの鳥がいます。saitouさんの家の付近には鷹が生息しています。
これも珍しいですよ。
saitou:最近2羽見るようになりました。
米川啓子:ふくろうもsaitouさんの所いますよ。山への上り下りでよく見かけます。
saitou:夜、声が聞こえます。昼間気をつけてみてみます。
米川正利啓子:たくさんの鳥や動物、植物がいます。とっておきの秘密の場所もあるんです。
鳥は米川さんご夫婦にとっても共に暮らした仲間たちです。続けてあと2つ、米川正利さんがすぐに思い浮かんだ鳥の絵、キツツキとシジュウカラのお話を次回掲載します。
米川さんの絵本校正中、引き続きよろしくお願いいたします。
おはなし絵:Yonekawa Masatoshi
共著:Yonekawa Keiko , Saitou
※この記事は米川さんの絵本proofreadマガジンに掲載中です
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