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ロコと始めるルネサンス#2

はじめに

皆さんこんにちは。気づけばあれだけ長い長いと言っていた11thももう前日に迫っているというから本当にびっくりですよね……

私は11thに向けてロコさんについて知ろうということで自分なりに文章を書いていました。
今回はロコさんの歌唱している楽曲について、自分なりの解釈を交えながら書いていこうかと思います。


ちなみに初回となる前回は、ロコさんについての自分なりのイメージをまとめていました。


本来であれば何回かに分けてまとめようと思っていたのですが、あまりにも私が怠けていたせいで気づいたら前日になってしまいました…….

ロコさんに対する自分なりの見解をまとめた上で公演に参加したいと思っていたので、やっつけ仕事になってしまう場面はいくつかあるかと思いますが、そういったとこには目を瞑っていただいて………
公演に向けて盛り上がっていただける一助となれば幸いです!

”アイドル”ロコ

アイドルを見ていく上で個人的に気にして見ている点は3つほど。それは….

  • なぜアイドルをするのか

  • 本人にとってアイドルとは何か

  • どんなアイドルになりたいか

この3つです。

この3つと言うのは、どのアイドルも最初は結構あいまいなものだと思っていて、それこそ「かわいいから」とか「憧れていた」という理由がほとんどだと思いますが、コミュやソロ曲を追っていくごとに段々と変化していくのが分かると思います。
私は、その変化こそがアイドルの成長だと思っていて、そこに気づけた瞬間が本当に気持ち良いんですよね……
最初なので、ここから変化していくとしてあくまで仮説としてこの3つの問いに対して自分なりに考えていきたいと思います。

それでは、順番に見ていきましょう。

なぜアイドルをするのか

まず1つ目のトピック「なぜアイドルをするのか」ですが、これは彼女自身の生い立ちとかなり関わりがありそうな気がします。

SSR 【ART NEEDS HEART BEATS】

ロコは芸術家の家系に生まれてきており、オイルペインター、インテリアデザイナー、ファッションデザイナー、スペースデザイナーなど多岐にわたります。

色々なフィールドで才能を発揮しているロコ一族ですが、ロコは「アイドル」こそが自分を最も表現できる場所だと思っているようですね。

メモリアルコミュ4より

メインコミュからは「自身のアートをアイドルを通じて表現するため」という動機が見られるかと思います。

本人にとってアイドルとは何か

ではその本人にとってアイドルとはどのようなものか、という問いに関しては、先述したように自身のアートをアウトプットするための道具……と言ったらなんか冷たいように聞こえてしまいますが、キャンパスとでも言いましょうか。
彼女にとって一番感情を自由に表現できるのがアイドルというアートだったのではないでしょうか。

また、Blooming Clover13巻 第48話「これがロコのロコアートです」では

「言葉にできないエモーションも伝えられるアートでアイドルのみんなが届けてくれるようなフィーリングを….(以下略)」

というセリフがありますが、口下手なロコだからこそ全身で感情を表現したいとも思ったんでしょうね。

Blooming Clover13巻にはロコと杏奈が歌唱している「Bigバルーン◎」が収録!

どんなアイドルになりたいか

この問いに対してはロコがコミュ内で言及しています。

メインコミュ5より

出てきた答えはまさかの「わからない」

ビックリしましたね。
それもそのはず、アートとはいいつつも絵画や造形とは違ったダンスや歌などのアプローチが必要になってくるので、自分自身が何を表現したいのか、自分自身が追い求めるアートとはどのようなものなのか迷走中でした。

身体を動かすことや歌うことが得意ではないロコが、どうしてもアイドルというキャンパスにこだわり続け、そのアートを完成へと限りなく近づけることとなった4曲について紹介していきたいと思います。

IMPRESSION→LOCOMOTION!


みなさんのトラウマ

1曲目は自己紹介にふさわしいほどに"ロコナイズ"された一曲

ちなみに作詞家の松井洋平さんはこの曲についてこのように語っています。

なるほど….分からん…….

翻訳してみると

「アートの中にある繊細な感情が、潜在意識として排他的に確立されるのではなく、アイドルという機会によって表現して孵化していくような歌詞を想像した。」

という所でしょうか……….これでもまだ難しい気がするので歌詞を見ていきましょうか。

まわりの誰とも同じじゃいられない
表現したいのは"MYSELF"
特別でないとね、面白くないでしょ?

この歌詞からロコがなぜアイドルを選んだのかという本当の理由が読み取れるような気もします。

これは、あくまで自分の推測ですが、芸術一家に生まれたからこそ家族と同じことはしたくなかった。家族とは違った真新しい方法で自分を表現したかったんじゃないかなとも見て取れました。

時代の最先端を行くロコらしい歌詞だと思います。

さらに2番では

変わってるんじゃなくって、変わっていきたいのよ
挑戦したいから"MYSELF"
新しくないとね、興味湧かないでしょ?

この歌詞、上手く言い表せないですが本当にロコっぽいというか、よく言ってやったな!!って心の中で謎のガッツポーズしてましたね。

確かに世間から見たらアイドルでアートを表現するなんてちょっとおかしいというか、変わってると思われるのは当然だと思います。実際に僕も第一印象は「変わってる子だな」と思ったと前回書きましたね。

ただ、挑戦には苦難がつきもの。時には笑われることだってあります。それでも彼女は変わっていくことを望みました。

だからこそ、この「変わっていきたいのよ」と言う歌詞には彼女自身のいろいろな想いが詰まっているはずです。

さてここで、松井さんの発言に戻りますが、つまりロコは彼女自身が内包していた感情、隠していた感情がアイドルというキャンパスを見つけ、その上に今まで隠していた感情を爆発的に表現していくことによってようやく生まれ落ちた(形になった)という事なのではないでしょうか。

となると、1曲目は「アイドルというアートを描き出し始めたアーティストロコの曲」という解釈もできると思います。

STEREOPHONIC ISOTONIC

この曲の歌詞は特に難しかったですね……

今回はヘッドフォンというアイテムを意識しつつ歌詞を見ていくことでなんとなくその歌詞の雰囲気が分かってくるかと思います。

まず、イントロとアウトロに「IMPRESSION→LOCOMOTION!」が使われているのですが、これはロコがヘッドホンで曲をスキップしたのかな?と言うのが僕の考えです。
アイドル活動を始めたロコにとって初めての苦悩というか、潜在意識をイメージさせるために挟んだのかななんて考えてました。

先ほどヘッドフォンというワードを上げましたが、ヘッドフォンとはつまり自分を外部の世界と遮断する道具。
落ち込んでしまった時とか何かに熱中している時って、イヤホンとかヘッドホンをつけて音楽を聴いたりしますよね。そんな感じで見てもらえれば良いかと思います。

いつもヘッドフォンのなかで飛び交っているのは
(IT'S"YES" IT'S "NO")だけだったのに

この歌詞は外部と遮断された世界で自問自答を繰り返すロコを表しているんじゃないかなと、そのように考えました。

そんな中、アイドルになっていろいろな他のアイドルに関わることでその気持ちを共有したい、共感することはロコにとっては革命のような事だと早口パートでは言っているような気がします。

コミュでの杏奈とのやりとりの中でも、他者と自分との関わり方についての発言がありましたね。

メインコミュ第74話「ロコモーション、リノベーションより」

そして2番の対比

いまもヘッドフォンのそとで飛び交っているのは
(IT'S"ONE" IT'S"ZERO)だけじゃないから
プランニングされちゃつまらない絶対!変えちゃいたい

人々は物事を1か0かで判断していると。
そんな決まったレールに乗る人生はつまらない!!変えてやりたい!!という強いメッセージが見えますね。

正直この曲に関してはまだ2割程度しか理解しきれていない状態でこの文章を書いていますが、ロコにとってアイドルを通じて得た共感というのは自身の価値観を大きく変え、新しい価値観を生み出したという、いわば「アイドルと言うアートの方針を大きく変える一曲」だったのではないでしょうか。

ART NEEDS HEART BEATS

この曲はロコの芸術が大いに爆発した曲と言ってもいいと思います。何といってもこの曲の一番のポイントはめちゃくちゃコールが多いことですよね。

さて、そのことについて作詞の松井さんはこのように書いています。

ええと、つまりアートは観客と共に作るものだと。
そうロコが自覚できた楽曲でもあるという事ですね。

クロージングなマインドじゃバッド!(オープンザマインド!)
アイ・ドン・ノウなパーソナリティにシェイク・ハンズ・プリーズ!

ヘッドフォンで閉ざしていた外部の世界へ心を開いて、未知の領域へと自分を連れて行ってくれる存在、それこそがシアターのお客さんなんだと。

I NEED YOUR HEART BEATS!

この締めくくり方にロコの成長が全部詰まっているじゃないか……

自分自身の考えを表現することだけがアートじゃなくて、自分の考えとオーディエンスの考えを混ぜ合わせた新しい色こそが必要であると。そう気づけたこの曲は「人の助けを借りて自身のアートの方針を確立させた一曲」とも言えるのではないでしょうか。

わたしルネサンス

ゲームには未実装

「ルネサンス」とは、歴史に詳しい方ならご存じだと思いますが、ヨーロッパで起こった文化運動を指す言葉で、フランス語で「再生」を意味します。

ロコは自分自身をどのように「再生」するのでしょうか。

「わからない」で終わらない

歌詞を見ていく中で真っ先に目についたフレーズがこちら
どこか見覚えがあるセリフだと思いませんか?

そう、「どんなアイドルになりたいか」という問いに対するロコの答えですよね。アートを完成させるとは、すなわちそれを探す旅でもあったと思います。彼女の飽くなき探求心が見て取れますよね。

誰のために創る未来か
誰のための人生なんだ

ミリシタ5周年企画楽曲は全体を通して「私」と言うテーマに焦点を当てており、「わたしルネサンス」が収録されているM@STER SPARKLE2もその企画のシリーズの一つです。

この歌詞こそまさに「私」を主張していて、「世間からの評価なんて知るか、自分のアートは自分のためにある」と3曲目とは打って変わってエゴイストなロゴが見れます。

審判を下すのは みんなの拍手と喝采

自分が正しいか評価するのは結局のところオーディエンスの反応、「あいつはチョットぶっ飛んでる」と言われてきたアイドル初期に比べ、自分の活動を理解し、応援してくれている人が増え始めてることが伺えますね。

固定概念にとらわれず変わり続けていくこと、それこそがルネサンス。
ロコのアートも終盤に向かうと同時に、初心に戻って「アイドルとは何か」という問いに再び答えを出そうとしているんですね。
だとするとこの曲は「アートを完成させるために行なった肯定的なやり直し」とも言えると思います。

おわりに

かなり歌詞が難解なキャラが一番手で来たせいで、正直かなり足踏みしていましたが形にしないことには意味がないと思い、かなり無理矢理ではありますがこうやって文章にしてみました。

ロコにとっての”あなた”だったり、仲間の存在についてもっと掘り下げたい歌詞がありましたが、公演が終わってからゆっくり考えてみようかと思います。

とにかく今は明日からの11thが成功しますように....

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