バイクのETC、ホント神。
先日、千葉君津市にバイクで行ってきました。距離にすると95kmくらいの道のりです。東京外環自動車道と京葉道路、館山自動車道と高速道路を乗り継いでいきます。途中、渋滞が激しいところがあるので、休憩含めて3時間くらいかかります。
この日の天気予報はくもりだったのですが、途中の市原市で大雨となりました。市原SAで雨宿りをしていたのですが、待ち合わせ時間の関係で豪雨のなか走行する必要がありました。
そして、市川からの帰りは、行きでつかった京葉道路の渋滞が極度にひどく、アクアライン経由で東京湾を渡った方が時間的に早くつく状況でした。館山道・アクアライン・湾岸線・京葉道・東京外環と複数の高速道路を乗り継いでいきます。
ETCが登場するまで、バイクで料金所を通過するのは本当に大変なことでした。
・料金所に停車
・手袋をはずす
・カバンから財布を出す
・料金を支払う
・お釣りとレシートを受け取る
・財布にお釣りをレシートを入れる
・財布をカバンにしまう
・手袋をはめる
・発進する
こんなたくさんな作業を短い時間でしなければいけないからです。これで雨が降っているとさらに手間取ってしまいます。
もし、この作業中に小銭を落としてしまうようなことがあると・・・
・財布をカバンにしまう
・バイクのスタンドを出す
・バイクから降りて小銭を拾う
・財布をカバンからだす
・財布に小銭をしまう
・財布をカバンに入れる
・手袋をはめる
・スタンドを格納する
・発進する
こんな作業が加わります。動揺して焦ると、手袋を落とすといった2次被害があったりすると永遠に料金所にいることになるのではないかと絶望してしまいます。
複数人でツーリングした場合は、それかける人数分発生するので、料金所をひとつ通過するたびに膨大な時間がかかっていました。
これだけ料金所はライダーのメンタルを削る関所だったのです。
2006年11月1日(水)午前0時から全国で二輪のETCが利用可能になってからそうした苦労からは開放されました。
最近のバイクには最初からETCの機械がついていることが多くなってきましたが、基本的にETCは後付けする必要がありました。多くはシート下の格納スペースにあったりします。
しかし!
私が今乗っているYAMAHA BOLTはシートが固定で、よくあるシート下の収納スペースがありません。また、以下の写真のようにETCの機械が入る場所が全く見当たらないのです。
が、ME:RIDEでバイクをリースする際にETCオプションがあったので、どこにつくのだろう・・・と興味しんしんでバイクを受け取りに行き、バイク屋さんにETCのことを聞きました。
すると、シートとフレームの三角形のところの箱に入っていると言うのです。
カバーをずらすと鍵穴があらわれるので、鍵をあけます。
カバーを外すと、ゴムバンドで固定されたETCと書かれた箱が表れます。その奥には工具が入っています。かなりタイトなところにねじ込まれています。
これがETCの機械
端の留め金をはずし、
開けると、ICチップを読み取る端子がみえます
端子にあわせるようにETCカードを差すと裏に挿すことになります。そして、これまでと逆の手順でしまっていきます。
すると、ハンドルの左部分にあったETCの電波受信機の横にあるランプがグリーンに点灯します。カードを挿していないと赤く点灯します。
こうした限られたスペースにねじこまれ配線されたETCが、便利で安全なライディングに寄与してくれていると思うと感動します。多くのライダーの苦痛を解放し自由にしたETCはホント神です。
二輪のETCに関わっている人に感謝しつつ、安全にバイクを楽しんでいきたいです。