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やめ創価百物語【27】創価学会と選挙⑦狂気乱舞の三日前大会
【30】まで選挙の予定です。それだけ創価学会の活動は選挙と切っても切れないということなのでお腹いっぱいかもしれませんがよかったらお付き合いください。
「三日前大会」は文字通り投票日を目前にした時期のたいてい平日昼間、地元の会館に婦人部(当時)が候補のイメージカラーグッズ・鳴り物持参で大結集(←これも創価学会ワード)する会合です。
【26】でお話しした通り公示から毎日が投票日状態の中でこの会合にも地区の皆様を送迎しなければなりません。今さら現場の負担増やして大結集の必要ある?と私は思っていましたが毎回異様な盛り上がりっぷりでした。
会合開始前に学会歌(創価学会独自の信者を鼓舞する歌)を〈元気いっぱい〉歌います。「学会歌、指揮、希望者!」と司会から声がかかり仕込まれた人々がどわーっと指揮希望者として前に出ます。
地区婦人部長はほとんど前に出てるのでは?という状況の時もありました。また、「いまわかちゃんが出れば地区の人喜ぶよ…」と言われ(仕込まれかけ)たこともありましたがヤングミセスを卒業以来絶対に指揮はお断りしてきました。
本当に苦手だったからです。見ている人の視線、曲と合っているのか、他の人とずれていないか、意識すればするほどすればするほどタコ踊りみたいになります。創価学会の、特に女性の指揮はものすごく独特です。何も知らない人が見たら笑いを禁じ得ないヤツだと思います。
脱線しましたが希望者全員、ものすごく大勢の指揮で学会歌を歌います。きっと創価学会と無関係の人が見たらまずここでドン引きでしょう。
学会歌が終わったら“活動報告”です。普段の会合なら活動報告は代表の1名程度ですがこの時はこれまた希望者でした。この希望者も本部から何名とか仕込まれていて、「ひとり1分」で支援活動の報告をします。
会場にいる同じ地域の人から「がんばって~」とか合いの手が入り、一人終わるたびに万雷の拍手とともに持参の鳴り物(鈴とかタンバリンとかカスタネットとかパフパフ鳴る笛とか)が響き渡ります。
「住んでるマンションの全戸を訪問して、100F獲りました~」(マンション住みでなくてよかったと戦慄)
「友人を引き連れて期日前投票に行ってきましたー!」(そのような経験がない私って、ダメな婦人部ね…と自己嫌悪)
1分をオーバーすると警告音が鳴りますがかまわず喋りまくる人がいたり。
活動報告が終わるころには異様な熱気がムンムン。
続いて候補のイメージカラーを身にまとった地元幹部から直前の情勢の話があります。たいていは「○○がぶっちぎり、○▽が固くて、〇×は決まっている。4位を公明党と××が競っていて、公明党は名前が浸透していない」といった危機感を煽る内容です。「投票日までに新たなFを地区で◯(数)」とか言われてヒエッとなることもしばしば。
続いて総県クラスの大幹部“指導”が入りますが、三日前大会は幹部指導からの題目三唱では終わりません。
最後に遊説から駆け付けた体で候補と遊説隊が現れます。
連日の遊説・支援者回りでやつれ気味の候補者が、カッソカソになった声で会場にいる人たちに支援を訴えます。
自分と同じ数珠を持ち、同じ本尊に同じ題目をあげる候補が「池田先生に勝利のご報告をするため、皆様のお力で勝たせてください!」と殊勝な顔で涙を浮かべながら頭を下げれば、会場にいる婦人部たちはもう候補の母だか姉だかになったような気持ちで「絶対に勝たせる!!」と自らも目を潤ませて決意します。
大結集でいっぱいになった会館の大広間の中央を空けて、候補と遊説隊がそこを突破し「みなさまの真心、〇〇、しっかりと受け止め、最後まで走りぬいてまいります!闘ってまいります!ありがとうございます!!」などと叫びつつ去ります。
ここまで書いても、この会合が何のためだったのかよくわかりません。
この会合に集ってくるような人はここまでに期日前投票を済ませています。
自分の友人知人には公示までに当たり切っています。
幹部が結集具合=仕上がり具合の確認をするためだったのか。
お祭り好きの婦人部向けのガス抜きイベントだったのか。
いずれにしても、宗教活動用の施設でこんな会合いいのか?
会社の朝礼に候補がちょっと顔を出してあいさつする、なんてのとは異次元の熱量。いくら「法には触れてない!問題ない!」と中の人たちが叫んでも、外野から見たら完全に〈政教一致〉の姿に見えるでしょう。
※書いていて三日前大会のことだったか、それより前の支援期間中の会合の出来事だったかわからなくなってきました。
どちらにしろ選挙前の時期に行われていた創価学会の会合の様子です。