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やめ創価百物語【16】非活・退会後日談~地獄よいとこみんなおいで~

創価学会員が活動をやめたり、退会するのを躊躇する原因の大きな一つが「創価学会の信仰は唯一無二の幸せになれる道。だからやめたら地獄に堕ちる」と幼少期から親や周囲の創価学会の大人に聞かされて、刷り込まれていることだと思います。
少なくとも私自身はそう思っていました。
活動をやめる際には「今置かれているこの状況よりひどい地獄があるなら、いっちょ見てやろうじゃないか」という気持ちで、清水の舞台ならぬ役職から飛び降りたわけです。
それから私の身の上に起こったことをお話しします。

さて2021年4月に役職を降り、7月に就職したことは【9】仕事と創価学会の活動でお話しした通りです。
前年からフルタイムで働いていましたが嘱託社員扱いで、ボーナスも退職金もありません。
あるところから登録していた転職サイト経由で「正規雇用で来ませんか」というオファーをもらい、「この歳で、資格なくても正規雇用いける?!」と色めき立ちました(ここは自宅から遠かったので諦めました)。
同じサイト経由で今の職場から「パートで来ませんか」とオファーをもらい、「現在フルタイムで働いており、正規雇用で使っていただけるところを探しております」と押したところ、「では正規雇用で」と言ってもらえ、面接を経て就職が決まりました。

以前の私だったら、「この大事な局面、お題目を〇時間あげてから結論を出そう」とか言って、チャンスを逃していたことでしょう。
役職をやめて、これからの人生は悔いなくいくんだ!となっていたときだったからこそ、「正規雇用で入れてよ」などと自分から言えたのだと思います。
今の職場は休み希望は通るしボーナスはたくさん出るし、職場の人間関係もこれまでになく良くて、活動していた時なら「功徳です!」て言っちゃうくらいの好条件。しかし、この職場に就いたのはすっかり活動からも組織からも距離をおいてからですから、ね。

続いては退会した後に起こったことを。
母のひとこときっかけで退会したことは【15】でお話ししました。
驚いたことに、私が退会の手続きを終えた頃同居している母が「家を出て一人暮らしをする」と言い出し、1か月もたたない間に本当に出て行ったのです。
母とは同居している間に本当にいろいろなことがあって(母のことはなが~くなるのでいずれ話を改めて)、一言で表すと母が私の4人目の子どもみたいな言動をするのが我慢ならず、5年くらい前には「もうお母さんの分の食事は用意しません!洗濯もしません!」と私が宣言する状態。
「いまわかが子どもを三人産んでてんてこ舞いなのも、経済的に大変なのもあんたのの人生でしょ、お母さんには関係ない」
こんなことを言い放つならなぜ同居しているのか。
「大変なこと、面倒なことは家族にやらせて、自分だけが楽してお得に暮らしたい、という人とは一緒に生活できない」
と繰り返し言ってきました。しかし“この歳になって追い出すのか”と被害者面をするばかりで自分本位の生活を改める気も、別居する気配もありませんでした。

母のことを創価学会の先輩に相談しても、「居候だと思って諦めて」なんて言われる始末。
なんでも叶うはずの御本尊様、私の願い「母と別居」は叶わない…
とそれこそ諦めモードだったのに、私が退会した旨をお知らせする地区部長へのお手紙を母に託した(組織とつながってるのはその時点で母だけでしたので。内容は母には知らせませんでしたが)途端、急に引っ越しすると言い出しバタバタと出ていきました。

なんと、退会したとたんに私の長年の願いが叶ってしまったわけです。
子どもも念願の自分の部屋ができお友達を招いたりしています。
以前は休みでも母がうちにいると憂鬱でのびのびできなかったのですが、別居後はみんなが家にいる率があきらかに上がっています。

ここまでお話ししてきました通り、少なくとも私に関しましては非活になったとき・退会したときと、悪いことどころか自分にとってプラスになることが起きました。
創価学会と離れるといいことがあるよ、などというとなんでも功徳に結び付ける創価思考みたいでイヤですが、事実だからしょうがない。
そしてこの先の人生何が起こっても「創価学会をやめちゃったからだあ」と嘆いたりせず全部自分の責任と受け止める覚悟はできています。

私個人の見解ですが
「やめても地獄には堕ちないよ。やめたら地獄って言うなら、地獄はかなりいいところだよ。迷ってるみんな、おいでよ!」
とお伝えしたいと思う次第です。



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