rakugaki_10「名古屋城展望」
ここまでスケッチブックに落書きをしてきて、また何にもアイデアが浮かばなくなりました。
ハンドメイドとは全く関係ないけど、気晴らしに風景画でも描いてみようかなと閃きました。
なぜ風景画なのか?
私にもかなり意外な、自分の気まぐれな思いつきでした。
私は趣味で美術館賞を続けているのですが、通算240回以上の美術展に出かけました。
中には風景画展もあるのですが、まあことごとくどう観賞したものかよく分からず、観賞後の感想はたいがいイマイチでした。
昔から描くのも観るのも苦手でした。
アイデアが浮かばないからって、そんな苦手意識のある風景画を描いてみようかなって思うこと自体が自分でもちょっと意外。
多分スケッチブックに何かしら描くことを自分に課したことで、うん十年振りに鉛筆を手にしたことや、初めて買った水彩色鉛筆のせいで苦手意識を忘れていたのかも知れません。
名古屋には何回か訪れているのですが、ちょっと時間が取れたので初めてお城を見てみようと思った2011年のある日。
2018年5月7日より名古屋城は天守閣の木造復元のため入場禁止となっており(期間限定で公開することも有)、2022年12月の完成を目指しているそうです。
名古屋城は徳川家康の命で築城され、完成されたのが1612年。
1945年5月の名古屋大空襲で天守閣が焼失し、見に行った頃の天守閣は1959年に鉄筋コンクリートで再建されたものだそうです。
見に行った頃の鉄筋コンクリートの天守閣にはエレベーターが2基設置されていて、これが木造復元されたらなくなるとのことで、お年寄りや障害者を排除することになるという論争が起こったみたいです。
史実に忠実か、誰にも優しいお城か、意見が分かれるところですね。
最寄り駅は「市役所」駅です。
名古屋城観覧料に500円を支払って入ります。
名古屋城の周りは何やら囲われていて、この頃から修復作業がなされているのでしょうか?
肝心の天守閣はこの頃修復作業で覆われていた姫路城とは違い、その凛々しい姿で私を迎えてくれました。
天守閣は鉄筋コンクリートですが、土台となる石垣は戦国時代に建てられたままです。
中に入ってみると名古屋城周辺のジオラマが置いてあります。
他にも本丸御殿の障壁画や武具・甲冑などがずらりと陳列されていて、全て撮影OKです。
そうそう、実物大の金の鯱鉾の模型もありましたよ。
そしていよいよ天守展望室。
眼下には名古屋の城下と遠方に見える高層ビル。
「絶景かな」と、ちょっとお殿様気分ですね。
今は見ることができないこの風景を描き終えて・・・やはりハンドメイドのアイデアは全く浮かばないのでした(笑)