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入社日を忘れない

はるか前に社会人となった、今日はその会社の入社日である。

何年経っても忘れない日。

同じ配属先の同期がうまれた日。

11名。

入社して一番早く結婚したSさんは妊娠がわかり、退職した。その当時の職場は妊娠しても一程度の勤務期間がなければ休職に入れなかった。

彼女はわずかに休職に入れる期間に足りなかった。悔しくて、子どもができても働きたくて、泣いていた。

もう一人のSさんは子どもを長い間望み、待ち望んだ出産の直前に病気がわかった。彼女の命と引き換えのように、女の子が生まれた。

あれから長い時間が経ったが、生きている同期は口をそろえて「この日を忘れない」という。

同期、減ることはあっても、増えることはない、仲間。

一生のともだち


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