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「いま散歩」をはじめた理由①「”わからない”をちゃんと抱えること」
こんにちは。「いまの私と散歩する(以下、いま散歩)」主催の染谷拓郎です。
全5回のイベント・シリーズである「いま散歩」をはじめていくにあたり、本でいうところの「はじめに」にあたる部分を3回に分けて書いていきたいと思います。長くなりますが、少しずつお付き合いいただければうれしいです。
まずは自己紹介をします。
1987年生まれ、いま32歳。茨城県守谷市で育ち、就職してから東京で7年過ごし、半年前から茨城県のつくば市で妻と1歳の子供と暮らしています。
小学校高学年くらいから意識的に本や音楽に接するようになり、今も好きです。自分が気に入ったものを友人に紹介したりするのも好きでした。頼まれていないのにミックステープをつくる、みたいなこと。思えばずっと、「興味関心を持ったものを自分で試し、それを紹介する機会をつくる」ことをやってきたのかもしれません。
就職活動では本と音楽と映画に携わる仕事を探していて、面接官に「ビートルズのアルバムで何が好き?」と聞かれ「ラバーソウルです」と答えたらニヤリとされたので「ああ、ここならいいかもな」と入社を決意し、気づけば10年経ちました。
最初の6年間は本当にダメ社員で仕事中はさぼってばかり。転職サイトをずっと眺める日々でした。(そのあたりの経緯はこのウェブメディアに詳しく書いてあります。
その後、新規事業の部門に異動になってからは公私混同マックス状態で、一転シゴトニンゲンになりました。書店のリノベーション、移動式本屋の開発、野外で本を楽しむ企画、そして昨年はブックホテルの立ち上げに尽力。最近は企業、自治体からお声掛けいただき、本のある場所の立ち上げに向けて日々動いています。
毎日はいそがしく過ぎていきます。どんどん新しい案件が増え、家に帰ればわが子が怪獣のように部屋を荒らす。仕事と家のことをしっかりやるだけでも(いや、やりきれてないけど)大変で、あっという間に一日が終わります。
にもかかわらず、というか、だからこそ、僕は会社の仕事でも家のことでもない、第三の行動や思考、サード・ホニャララ的なものをはじめたいと思いました。
なぜかというと、ここ数年、自分の興味関心や思考、行動が定型化しているような気がしていたから。全国それなりに行ったことがある土地が増え、それなりにおいしいものも食べてきた。口八丁で今までやってきたことを話すと、なんとなくちやほやされる。この先に何が起こるか想像もついている。
でも、本当はそんなことはないはずです。見知らぬものが世界にあふれているのに、自分の世界の中では、少し、日々に飽きたような感覚がある。楽なパターンに逃げている。判断軸が古くなっている。
それを壊したり広げたりしないと、手持ちのカードの組み合わせだけで勝負することになる。それで通用するのはあと1、2年もないでしょう。え、やばい!
だからこそ、自分の「わからない」や「知りたい」を無理やりにでも企画にして、だれかと共有する場をつくり、それを振り返ってログを残すことが必要だと思いました。
しかも、単発ではなく全5回にすることで、全体の傾向や結論のようなものを導き出すところまでをやってみる。終わってみて、その先に何があるかは、そのときにまた考えることにします。
「いま散歩」をはじめた理由①は、「”わからない”をちゃんと抱えること」でした。次回は、はじめた理由②「おおはた雄一さんの歌によって」を書いていきたいと思います。
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「いまの私と散歩する。」はトーク×散歩、そしておやつの時間を通じて、"いまこのとき"を楽しむ全5回のイベントシリーズです。第1回目は6/16、ゲストは豊嶋秀樹さん。イベント詳細はこちらからご覧ください。