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【建築士・建築設備士】学科試験・勉強スケジュールの立て方と勉強方法【独学用】

1.独学か資格学校利用か方針を決める

資格学校に通った方がいい人
・お金に余裕がある
・会社から学費を出して貰える
・スケジュールを立てたり計画を守るのが苦手
・何が何でも一発合格キメたい
・ライバル、仲間がいないとモチベーションがあがらない
・孤独に耐えられない
・通学時間を確保できそう
独学でイケる人
・スケジュールの通りに実行できる自信がある
・心身のセルフコントロールができる
・自分に厳しくできる
・子育て中などで家を出にくい
・縛られることなくマイペースに勉強したい

いずれにしても自分で勉強しないと合格は近づきません。通学者の一番良くないマインドは「他力本願」。結局学校は武器を揃えてくれるだけであくまでも勉強するのは自分、ということを念頭に置いておきましょう。
独学は武器を自分でそろえる所から始まりますので、当然大変さは上です。ただ、建築士も建築設備士も独学で合格できない試験ではありません。特に二級と建築設備士であれば独学で問題ないでしょう。
資格学校選びについては別記事でがっつり書きます。ここでは独学の一発合格方法についてご紹介します。

2.必要勉強時間の算出

「一級建築士 勉強時間」でググると一級で800~1000時間と出てきます。
学科だけだと800時間程度でしょうか。
二級建築士、建築設備士だと150~200時間ですね。
ただ、考えてみて下さい。例えば東大の建築出た人と文系二級あがりの私、同じ勉強時間でいけるはずがありませんよね。
そこで偏差値カーストによる掛け率を設けました。大卒でない方もいるかもしれないのでここは高校の偏差値を基準にやってみましょう。偏差値50の高校だがオレは60だった、という方はその自己申告偏差値でOK。

一級建築士学科試験基本勉強時間:800時間
→目安:1月開始・平日3時間・休日8時間
二級建築士・建築設備士学科試験基本勉強時間:200時間
→目安:3月開始・平日2時間・休日4時間

★ランクA:高校偏差値65以上→基本勉強時間×0.7~0.8
1回見た問題はたいてい覚えられる。計算問題?問題なし。
★ランクB:高校偏差値55~64→基本時間×1.0
まぁ普通レベルだと思う。
★ランクC:高校偏差値45~54→基本時間×1.5
勉強あまりしなかった。
★ランクD:高校偏差値44以下→基本時間×2.0以上
勉強苦手。

ランクダウン要件:年齢が40歳以上もしくは最近記憶力の低下を自覚している、という方は1ランクダウン。また指定学科卒業でない方は更に1ランクダウン。


さてこれで必要勉強時間が出ましたね。私は一級においてはランクB→年齢+文系でランクDでした。3年がっつり学科の勉強をしましたよ。建築学科出てないので当然っちゃー当然ですよね。結局大学で勉強するくらいの勉強はしなければならないということです。
ちなみに東大卒の友達は1日1~2時間の3ヶ月の勉強で一級学科一発合格していました。但し製図は2回落ちていましたが。製図は偏差値関係ないようです。

3.問題集・法令集、テキスト購入

まずは過去問が載ってる問題集と最新版の法令集を買う
勉強時間が決まったら早速今日から始動です。何より優先するのは問題集です。とりあえず最新版の過去8~10年分が載ってる日建または総合資格の問題集をポチりましょう。これが第一歩。書店で見て解説がわかりやすい方を選択するのが良いと思います。そして法改正に対応していることが必須です。また法令集は書店で見比べて自分が使いやすいと思う会社のものの最新版を購入しましょう。
資格学校の営業は「新規問題対策をしないと一級は合格できませんよ」と言ってくるかと思いますが、過去問を100%モノにすれば合格は限りなく近づきます。応用ききますからね。但し100%です。捨て問題は作らない。根拠に基づいた正答判断、これが重要です。新規対策はあくまでも過去問を制してからです。
合格ロケット(新規購入69,300円)を活用するのも良いと思います。私は2年目に活用しました。

テキストは問題集1周目に揃えればOK
問題集の解説でも理解できない問題についてはテキストで学習します。最初にテキスト読み込んでから問題集、というのは遠回りなので、1周目は問題集のみ→2周目以降は不明点はテキスト見ながら学習、というのがより理解が深まり効果的です。テキストも新しめのものをメルカリ等で入手しましょう。これもやはりわかりやすくまとめてある日建か総合資格のものが良いでしょう。

4.スケジュールを立てる

問題集を入手したら1日に解く問題数を算出します。
1日に解くノルマ問題数=全問題数÷日数÷3周
日数は試験の2~3週間前までで設定しましょう。また、3周は最低限であり、もちろん4周、5周やる方が合格は近づきます。但し、3周以降は理解した問題は外していきますので、1周の時間は縮まります。
今年2021年、建築設備士受験で私が計算した1日あたりの問題数です。

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17.4問と出ましたので、あとはその問題数を目安にやりこんでいくだけです。

そして学習実績も書き込んでいきます。2月1日からスタートしていますね。

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ここでは問題数単位で管理していますが、実際には選択肢単位で管理しました。問題ベースだとやり込んでいく内に解答の番号を覚えてしまうので、1肢1肢の正答を根拠と共に解答していく方法が有効かと思います。

5.勉強方法

紙の問題集で勉強する場合は、私の場合メルカリ処分することは考えず、教科ごと、単元ごとで分割しまくって、持ち運びを重視します。
今年の建築設備士学科試験では実はすべての選択肢を公式からダウンロードできる問題PDFからエクセル化し、「回答」「解説」列を非表示にして下図のように1肢ごとにどんどん〇×をつけていくスタイルでこなしていきました。まぐれや勘で解答したものは正解でも×とします。そして最終的に苦手な選択肢だけになりますよね。ラスト1週間はそれだけをやり込むのです。今年の建築設備士は最後20問程度になり、一級の時は最終的にはゼロにしました。
本番は新規問題もありますが、過去問を100%にすれば7~8割は確実だと思います。

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こんな感じです。抽出機能を使ってどんどん理解済の問題を減らしていきます。これでパソコンと法令集だけで学習が出来ましたので、実際は仕事が忙しくて勉強出来ない期間もありましたが、効率的に学習できたかなと思っています。
データ管理に抵抗のない方、根性のある方にはおすすめします(笑)面倒で途中で後悔しましたが、やりかけた事は最後までやる主義なので意地になってやった感じ。

法規の勉強については、時間がかかっても最初は必ず全選択肢について法令集を引きます。3~4周目以降は逆に法令集を見ないでも解答できる訓練をします。時間短縮をするためのコツです。
いずれにしても問題を選択肢ベースで学習→不明点はテキストで理解
というのが資格試験学習の王道かと思います。

正直1周目はさっぱりわからない問題も多く、不安しかないんです、たいてい。一級の構造もそうでしたね。ただ、理解し、何度もやり込むことで応用も効くし、不安も解消され、むしろ1番の得意科目になりました。とにかく1周目は「あぁこんな問題があるのね」程度で構いませんので1周まわりきれるように進めていきましょう。

6.学科攻略法まとめ

・時間の捻出について真剣に考える。
・問題ベースではなく選択肢ベースで学習する。
・まぐれ当たりは不正解とする。
・法令集は線引き集を入手し必ず作りこむこと。1週間くらいかかりますが。もちろん最新年度のものを入手して下さい。建築設備士は出題問題の部分にマーキングするだけでOK。勉強終盤は法令集を引かないでも解答できる訓練を。
・問題を解く時は声に出して、外勉強の時は心の中で大きな声で読む。
・記憶に残す学習を心がける。「受注者」など登場人物が出てくる場合は実際の人物をはめ込んでみたり。
・施工系は脳内に映像で再生できるように。
・苦手問題はとにかく繰り返せ!
・苦手分野はテキストで理解する。テキストの細かい字も読み込む。
・どんなに忙しい日も1問でもいいからやること。とにかくやる。やらない日を作らない。継続する。

7.やり切るためのコツ

・健康を意識する。忙しいですが、栄養のバランスがとれた食べ物も大事です。体調が悪いとパフォーマンス下がりますから。
・飲酒は控えめで。
・勉強の合間に腕回し、首回し、腰回し、ストレッチを行い、凝り回避。血流を意識。
・パフォーマンスが下がらない程度の睡眠時間は確保。
・試験終わったらやることリストを書いてモチベーションを上げる。
・前記事で書いた「決意表明」を見て初心を思い出す。
・SNSをみてライバルの進捗チェック。たまにつぶやいて発散。←やり過ぎ注意。

学科の勉強は方法如何に関わらずとにかくやるだけですね。
Just do it!!!!

うまくいかない時は相談にのりますよ。
健闘を祈る。
イマナニでした。

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