【一級建築士】資格学校選び2022【決定版】
合格したいのか、勉強したいのか。~不合格者の共通点
資格学校選びの前に大事な一級建築士受験の心構えについてです。以前勤めていた会社で社内資格研修をやってたことがあって、そこで不合格者の共通点があることを見つけたのです。頭の良し悪しは関係ないです。
■学科試験
・試験範囲(過去問)から外れる部分について拘り追求する
・過去問を制していないのに新規問題対策に力を入れる
■製図試験
・オレ流を貫きがち
・素直さがない
・問題にない余計なことをする
・不合格になった後「もっと建築の勉強をしたいから(落ちてもいいや)」という。←これ意外と多い。
1年でも早く建築士を取得したいから受験するんですよね?そこを自分の中で明確にしておかないと不合格グセがつきがちです。一級建築士の免許が欲しいのか、建築の勉強をしたいだけなのか。前者なら「建築の勉強」をするのではなく、「一級建築士をとるための勉強」をするということを理解してください。そのための資格学校です。時は金なり。更なる建築の勉強なら受かってからゆっくりやりましょう。
1.建築士資格学校選びのポイント
前記事で触れましたが、受験を決めたら勉強方針を決めます。
①学科:独学→製図:資格学校
②学科:資格学校→製図:資格学校
どこの回し者でもないですが、一級建築士に合格したければ製図試験に関しては資格学校に通わない選択肢はないと思われます。
よって①または②のどちらかを選択することになります。
2022年に向けて利用することの出来る資格学校は以下の通り。
建築士会は早期特典締め切り11/15ということなので、問い合わせされる場合はお早めに。
この中で建築士会の講座と新しく建築士講座が出来たスタディングは周囲に利用した人がいないのでわかりませんが他は自分自身や同僚、知人から情報を得ていて知っている方だと思います。
資格学校は「R3年度合格者〇%!」「占有率〇%!」等実績を営業トークにしがちだけど、分母いじれちゃうから何とでも言えるし
そんなことよりやはりポイントはこれかなと思います。
・通学
・自宅の近く、会社の近く等通いやすい場所にある
・契約前の説明の丁寧さ、学校や社員の雰囲気
・建築士教育に特化した学校であること=教材制作へのお金のかけ方
・実績(歴史)がある=合格図面・不合格図面のストックがある
そうなるとやはり日建か総合か、ということになってしまいますが。
いやでも料金が高すぎるわ、と思うかもしれないですね。ただ最短で合格したければ合格後回収してやる!と腹くくってやる方がいいと思います。あなたの時間単価の方が貴重という考え方もありますからね。
いずれにしても高い料金を払うので、今の時期にしっかりと検討し、学校に話を聞きに行ってみてください。
2.各資格学校の特色を知る
■日建学院
学科と製図で100万超えなので決して安くはないですが、講義回数が多くきめ細かいため、1回あたりの料金はTACと変わりません。オプションはほぼないと思われます。またテキストは定評があり、講義はビデオなので進みが遅れるということはなく、どの教室でも同じクオリティの授業が受けられます。管理も良いしテストが多いのも良いと思います。
製図についてはどこの学校でも同じですが、通う教室によって評判が異なるので実際話を聞きにいくのが良いと思います。製図は複数講師がいましたが、固定になる教室もあります。
私は二級の学科・製図、一級学科(3年目)・製図でお世話になり一発合格しました。親身になってくれるスタッフも多くその部分で満足感が高かったです。製図も一番良いと評判の先生にあたり、文句なしでした。
当時「学科の成績が良い順にいい講師のクラスに入れる」という都市伝説的な噂がありましたが、あくまでも噂でしょう。
■総合資格
総合資格のウリは何と言ってもライブ講師。当然当たり外れはあるでしょう。ただ一定の教育の元に指導をしているので大きく外れることはないのと、質問をリアルタイムに解決出来、不安を解消できるのは最大のメリットかと思います。また総合資格の教材も日建同様優秀だと思います。甲乙つけがたい。教材もカリキュラムも動向に合わせて毎年バージョンアップしているようなので、講習代が高いのもわかる気がします。
また上の表にはメインの講座を載せましたが、かなりいろいろコースがあってわかりにくい。更にオプションが多いのも特徴。この部分も申し込み段階で良く確認を。要は営業っ気がすごいので、合わない場合は合わないかもしれないですね。良く言えばそこまで合格させようという気迫がある、悪く言えばしつこい、ということで。製図については固定講師制のようですが、教室によって異なるかもしれませんので、ヒアリングしてみてください。私は一級の時にたまたま近所になかったので選びませんでしたが、今なら総合かな、とも思います。
■TAC
料金が安いので最近はTACを選ぶ方も多いかと思います。知人でTACで一発合格した人もいて「悪くない、誠実」という評判だったので、通えるエリアにいる方は選択肢に入れてもよいのでは、と思います。
■合格ロケット
かつては「合格物語」という名前でしたが、教育的ウラ指導の主宰をされている荘司氏が立ち上げたリーズナブルなシステムです。私は一級学科2年目で利用させて頂きました。環境設備足切りで不合格でしたが、力は蓄積できたかと思います。基礎力を養うには料金も安いしおすすめできます。
ただ私はその後なぜ日建に通ったかは次の項で書きます。
3.資格学校に通う最大のメリット
学校に通うなら通学一択です。web学習をするくらいなら合格ロケットなど安価なもので良いと思うからです。
学校に通うメリットはずばり「ライバルの存在」です。
自宅学習で行き詰った私に必要だったのは「ライバルに勝つ」という競争心だったのです。
学校で行う毎回のテスト、模擬試験で常に1位をとる(15人程度のクラス)というのが私の目標でした。前記事で書いた通り、学科合格率は2割前後なのでこのクラスで3位以内でないと合格できない、という意識で臨みました。学科勉強3年目だったのでさすがに知識は蓄積されていて、毎回張り出されるテスト結果では必ず1位か悪くても2位をとることが出来ました。ビデオ講義の時間にはまるで聞いておらず(おい)講義終わりのテストで満点をとるために、自分の弱点を強化する学習をしていました。なので結果ライブ講師でなくてよかったかも。私の場合は、ですね。
その時に1位争いをしていた年下の男子とは友達になり今でも付き合いあるほどです。
学科で独学をされる方も必ず模試は受けてくださいね。
日建・学科5500円程度(6月)で独学生でも受験可能です。他の学校でもやっていれば、自分のレベルを知るいい機会なので、問い合わせてみて下さい。
また、学科と製図を同時に申し込む場合は学科不合格の場合の措置についても確認を。
ともかく通学した場合はテスト順位にはとことん拘ってください。
テストとその緊張感が資格学校通学の肝といっても過言ではないし、これはサバイバルゲームであり、勝負ですから。
まさに今月はゲームのスタートボタンを押す時です。
チャレンジするからには勝ちにいきましょう!
学校のノウハウに沿って「一級建築士を受かる為の勉強」をすれば必ず受かります。来週は資格学校リサーチの週にしましょう。ほんと今です。
逃げないでね。がんばりましょう。
今日これを書いていて学科不合格2年目に環境設備の足切りだったことを思い出して、現在環境寄りの仕事をし、建築設備士に得意げに一発合格したことに時の流れを感じるイマナニでした。
っていうか恥ずかしいぃぃぃ。