【建築士・建築設備士】おすすめ製図用具・必携グッズ・勉強ツール【決定版】
0.準備すべき製図用具
学科試験が終わり速報で点数をチェック。合格基準点を上回っていたら即製図準備をしましょう。とにかく時間がありません。
前向きイケイケな気分で製図用具のお買い物をする為には…とにかく学科の点数をしっかりとって迷いなく製図に進めるというのが大事です。ボーダー上の方だとありがちなのが、やる気微妙→製図用具何でもいいや→製図も身が入らない→不合格という負のスパイラル。結論学科がんばれ!
必要な製図用具、携行品はこんな感じ。
1.平行定規・製図板
■建築設備士→不要です。
公式からは建築士同様のサイズで携行を認めているのですが、実際持参してきた方は50人に1人くらいでしょうか。数%でしたね。建築士と違ってA2用紙全体を使わなければならない問題はなく、特に製図部分は各A4大くらいのサイズ感なので用紙をずらしながらやれば全く問題ないです。また、机がガタガタだったらどうしよう、などと不安になる方もいるかと思いますが、試験元でもその辺り問題ない会場を選定していますので心配はいりません。実際今年に限って言えばその部分の不満を言っているツイは見かけませんでしたので大丈夫かと。
■建築士→必須
会社の先輩が譲ってくれる、というのがスタンダードでしょうか。出来れば落ちまくった先輩より一発合格の先輩のを譲ってもらいましょう。縁起というのも意外と大事ですよ(笑)借りる前に傷や定規の動きなどもよくチェックして下さい。
新規で買う方は出来れば新品がいいですね。メルカリ、ヤフオク等で中古品を買う場合も状態を十分に確認して下さい。
合格を左右するアイテムと言っても過言ではないので、製図板選びは慎重に。資格学校に通う方はそこのオススメでも良いかと思います。使い方や手入れ、注意点を教えてくれたりお得な価格で買える場合があるからです。
【おすすめ製図板メーカー】
・ドラパス→私のはこれでした。資格学校で注文しました。調整ねじついてて動きもスムーズ。使いやすかったです。29,000円程度
建築士セットとしてテンプレート等も合わせて38,500円で販売されていますね。お得かも。
・コクヨ→重量を重視する方は軽量なコクヨもおすすめ。24,000円程度
・ステッドラー→シンプルかつ耐久性に優れてます。30,000円程度
この3メーカーのものであればレビュー評価も良くオススメできます。一番お金のかかるアイテムで買い替えもしにくいので口コミ等も参照して納得いくものを選んでください。公式に平行定規のガイドラインが載っているので新規で買う方はご一読ください。付随してマグネットプレート、字消し板、ドラフティングテープ、滑り止めゴム(100均)も必須です。
2.シャーペン・芯
シャーペンに関しては価格も手軽であることから、数本買って自分に合ったものを選択するようにしましょう。芯の太さバリエーションは資格学校の指導に沿うと良いですが、私の場合は建築士の時は0.7/0.5/0.3の3種類(0.3は最終的には使わず)、建築設備士の時は0.5B+鉛筆(太線)でやりました。慣れてくると0.5だけでも太線細線描き分けられるようになってきます。
【製図用おすすめシャーペン】
・ステッドラー シルバーシリーズ製図用 0.7/0.5/0.3
建築士受験の時は1軍がコレでした。何よりシャーペン自体のデザインが洗練されていてテンションがあがります。ホルダー部分は外して使ってました。
・ぺんてる グラフ1000
これも1軍。途中で導入したのですが、ステッドラーより書きやすかったかな。
・三菱鉛筆 クルトガ
芯が折れにくくてストレスが少ないです。建築設備士試験ではこれが使用頻度高めでした。
【記述用おすすめシャーペン】
・パイロット ドクターグリップシャーペン
後半とにかく手の疲れ、痛みがひどかったので「疲れない」のキャッチコピーに釣られて買ったもの。これほんとに疲れにくい。結構重さと太さがあるので軽いグリップで描けるんですね。記述におすすめ。
・鉛筆←シャーペンじゃない
建築士の時は使用しませんでしたが、建築設備士の時は多用。結局記述もほぼ鉛筆だし、濃く描きたい機器の矩形や配管の線、VAV三角の塗りつぶしなど全部鉛筆。結果的には一番疲れないアイテムでした。繊細でない部分であれば十分使えます。よって鉛筆けずりも持参しました。
【おすすめシャー芯】
・三菱鉛筆uni ハイユニ0.5 B/2B
芯は本当に全メーカー買ったんじゃないかってくらい試しましたが、結論はこちらです。試験勉強シーズンは品薄になる場合もあるくらい人気です。
濃さはこれは本当に個人差あるので、最初のトレースの段階で試してみて下さい。私は筆圧が強いのでBを採用しました。
3.消しゴム
消しゴムもシャーペンと同じくらい重要アイテムです。
【記述・大量消し用】
・プラス 消しゴムエアインホワイト
多孔質セラミックスパウダーの働きでどこで消してもカドで消せる感覚との事で、本当にいい仕事してくれます。あ!書く場所間違えた!!の時に最適な必携アイテムです。
・トンボ鉛筆 MONO
通常のモノ消しゴムですね。安定の逸品です。
【製図部分消し用】
・トンボ鉛筆 MONOモノゼロ角型消しゴム
完全にこの角型一択、必携です。良く消えるし消す部分が見やすいのがいい。丸型派もいますが、私は角型が使いやすかったです。
4.筆箱
自立式のペンスタンド兼用がオススメ!
・コクヨペンケース ネオクリッツ
建築士試験の時は製図板の設置がある為、試験会場によっては置くスペースがない場合があります。資格学校に確認するなどリサーチの必要あります。二級の受験の時は試験会場環境が劣悪で100均のペン立てやボックスを養生テープで机の脇に着けて製図用具を入れてました。(資格学校から事前情報あり)今は逆にディスタンスとってるから隣の机も使えたり。今年(2021年)の建築設備士二次試験の時は隣も後ろも使えて受験環境は抜群に良かったです。
5.刷毛
キレイな図面に仕上げるには消しカスやシャーペン芯の粉を払うとその後の刷れ汚れもなく、好印象な仕上がりとなります。建築設備士の場合も小さめので良いので持っておくと良いと思います。
6.マーカー
マーカーは問題用紙にマーキングする為のものです。今年(2021年)の実際の建築設備士の問題用紙です。建築士も紙質は同じですね。あ、すごいシワ(苦笑)
問題用紙の質がかなり低いものを使っていますので、普通の蛍光ペンだと見えづらいし、滲んだり裏移りしてしまいます。「キャップ飛び事件」が勃発しやすい建築士試験。出来ればノック式が良いのですが、今の所淡いカラーのシリーズでのノック式は出ていません。パイロットさん、ゼブラさん是非商品リリースを!
【おすすめマーカー】
・PILOTフリクションライト ソフトカラー3色セット 今回使用したものです。
・ゼブラ蛍光ペンマイルドライナー
マーカーだけでなく、重要部分はフリクションボールペン赤で丸やアンダーラインをつけると尚良いですね。これは最後見直しをする時に確認するポイントになりますので、必ず問題文にはマーキングやアンダーラインをしましょう。自分なりに色分けを決めると良いですね。
7.三角定規・定規・三角スケール
■建築士
・三角スケール→30㎝(寸法取り用)、15㎝
・三角定規→製図用三角定規、小型三角定規
・定規→不要
※資格学校の指導に従いましょう。二級の場合は勾配定規(角度定規)も必要となります。
■建築設備士
・三角スケール→15㎝(照明設備、非常用照明の間隔等に使用)
・三角定規小型(小学生が使うようなやつ)または20㎝程度の定規
※長い線を描くことがほぼないので長尺のものは不要です。これだけで十分です。私の場合は9割がたフリーハンドでした。
8.テンプレート
建築士、建築設備士共に公式に「円・だ円・正三角形・正方形及び文字用の型板」とありますので、それ以外のテンプレートは違反、没収になります。
建築士は柱を描くのに、建築設備士は空調吹出し口、吸込み口等を描くのに必要です。私はどちらもフリーハンドでしたが時間に余裕が出来てから逆に使うようになりました。図面をキレイに仕上げるためには必須ですね。私はUCHIDAのこれを使用しました。
9.時計
最近はスマートウォッチがスタンダードになっているので、結構悩む所です。私は断捨離でアナログ時計は全て手放したんですが、試験の為だけに1つだけ残しておきました。もういらないな。
試験会場に時計がない場合もありますので借りてでも必ずスマートウォッチ以外の時計を必ず持っていってください。また当日スマートウォッチを持っている場合はスマホやタブレットを入れる袋に入れなければ違反になりますので注意して下さい。
建築士のみ「時計又はストップウォッチ(小型で時計機能のみのものに限る、アラーム等音の機能の使用は不可)」とありますので、シンプルなタイマー付き時計を調達しても良いですね。
10.飲食物・その他
他国家試験では考えられないくらい長時間な建築系国家試験。一級建築士6時間半、建築設備士5時間半です。
腹が減っては戦はできぬとは言え、満腹でも出来ませんね。試験の2時間前、9時頃に朝食を食べるのがおすすめ。飲みものについては好きなものを持参すれば良いと思います。トイレを気にして飲まない方が良いという方もいますが、トイレは我慢しないで水分も普通にとるようにした方が血流も良くなり脳の働きも良くなるのでは、と思います。しっかりトイレも行けるだけの余裕を持てるような勉強をしていきましょう。
【おすすめ食べ物】
・ウィダーインゼリー
・プロテインバー
・おにぎり
・ミント、あめ
気分転換用に。
・完全食ベースフード、ベースクッキー
これは栄養バランスの整った完全栄養食なので、試験日だけでなく試験勉強期間のながら食事にもおすすめ。菓子パン買うくらいなら絶対こっちです。サブスクしなくてもファミマで買えます。(サブスクは何にせよおすすめできません)人工味感ありますが、レンチンすれば結構美味しく食べられます。
ちなみに私は今年の建築設備士試験では飲み物はお茶とカフェオレ。食べ物は、おにぎり、プロテインバー、チョコ、成城石井のカヌレ←食いすぎかつ糖分とりすぎ(笑)
【その他必携グッズ】
・ポケットティッシュ
・ウェットティッシュ
図面の汚れが気になってきたら小指側の手の平の鉛筆汚れを拭くようにしましょう。建築士は図面の密度が高いので、ティッシュを巻いて作図したりもしていました。
11.おすすめ製図勉強ツール
製図勉強で役に立ったものをご紹介します。
■試験音YouTube
Twitterで本番で周囲の描き音が気になりそうなので耳栓買ったが
全然効果なかったとつぶやいたら…
こんな素晴らしい情報が!ラスト1週間これで勉強したお陰で本番全く緊張しませんでした。
文明の利器すばらしいしTwitter仲間ほんとありがたい!!
■テーピング
とにかく製図のやりすぎで人差し指と親指の第一関節が終了間際までいきました。そこで役に立ったのが肌色テーピング。ロキソニンローションも効いたかな。試験後1ヶ月くらいで自然治癒しましたが多分腱鞘炎的なやつだったはず。二級(30代)の時も一級(40代)の時もここまではならなかったので多分年のせい。
■Twitter
もう合格するにはTwitterは必須です。特に独学の方は必ず受験生、合格者をフォローして!ギブアンドテイクで情報交換できるだけではなく、ペースメイカーにもなるし、何と言っても合格後喜びを分かち合える。そして惜しくもだめだった方には何としても来年!と応援したくなる。そのモチベーションでこの記事を書いています。
備えあれば憂いなし。しっかりと準備して確実に2022年合格を!
イマナニでした。