ロンドンでボート乗り
イギリスでは、学期の途中にhalf term(ハーフターム)という1週間ほどのお休みがあります。この間は、子ども向けのイベントが開催されたり、旅行する家族が増えたりとにぎわいます。
イギリスでの初ハーフターム、前半の週末は、夫の同級生に誘われてロンドンでボート乗りをしました。
乗ったのはこちら↓。
https://goboat.co.uk/paddington/
ロンドンが産業革命で繁栄していく際に欠かせなかった運輸手段である運河をめぐる旅。モーター付きのボートで進みます。
リージェンツ運河をパディントンから出発。初め係員から5分ほど運転の手ほどきを受けて、あとは行ってらっしゃいと見送られ。静かな運河を進みます。両岸には、家としてのボートが並びます。
リトルヴェニスを通って、リージェンツパークの北側に沿って、東へ向かいます。途中、ボートが縦列停泊で狭くなっているところもあり、また、向かいから帰りの船がやってきたりと、なかなか難儀することもありました。でも、帰ってくる船は、運転に慣れて余裕もあるため、寄ってくれたり待ってくれたりします。舵とりがうまくいかずに岸や停泊中の船にぶつかることも。擦るようにぶつかるときはまだ良いのですが、船首がぶつかるときはかなりの衝撃。乗組員は、テーブルに広げられた飲み物や食べ物を押さえるのに必死です。岸にぶつからないまでも、すれすれのところを通り、水面に覆い被さる枝にぶつかることも。目の前に枝葉が勢いよく迫ってくる経験は貴重でした。
ゆっくりと進んでいくと、水面に鴨が泳いでいたり、鴨の家があったり。そして長いトンネルにさしかかり、一抹の不安を覚えながら、光の見える方をまだまだかと待ってみたり。ロンドン動物園のところでは檻が運河に面していて、猿に出会って。
2時間のレンタルだったので、小一時間進んだところでUターン。運河の幅のなかでUターンするのはなかなかの技が必要。運転手が、何回も何回も切り返して(途中、岸にぶつかったりして、運河脇の歩道で休んでいた連中に笑われましたが)、最後には無事にターンすることが出来て拍手喝采。
帰りは、運転もスムーズになり、乗組員も少しリラックス。・・・というところで、私も運転させていただきました。レバーを回転させるとエンジン速度が上がったり、逆回転に出来たり。そして左右に振ることで船首の向きを変えられます。これがなかなか大変。右にレバーを向けると船首は左に向き、左にレバーを向けると船首は右に向きます。しかも、すぐには反応しないので、ある程度予想しながら動かさなければなりません。ただ、間違えてもすぐに切り直せば、大ごとにはならないとうメリットはありました。慣れてくると、面白くなります。次の日に筋肉痛になる心配も忘れて、夢中になってしまいました。
そして、無事にスタート地点に到着。
2時間の船旅。思いがけず貴重な体験が出来ました。
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